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しなやかさと置かれた環境

「しなやか」①しなうさま。柔らかくたわむさま。②たおやかさなさま。

「嫋やか(たおやか)」①しなやかさなさま。②あらあらしくないこと。しとやか。

「淑やか(しとやか)」①言語・動作の落ち着いて上品なさま。②性情のおだやかでたしなみの深いさま。

[広辞苑]より

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冒頭の写真にある猫じゃらしを眺めつつ、出てきた言葉「しなやか」、
何となく意味がわかるつもりでいたのだけど、改めて調べてみると上記のような言葉に辿り着いた。

そして猫じゃらしを眺めつつ、「置かれた環境」での「柔らかさ」や、
柔軟に臨機応変に動いてきたことの振り返りを思う。

脱サラをした2015年末からもうすぐ8年が過ぎる。
独立して自分で仕事をつくって、その時その時できることをトライし続けてきた結果の今。

「建築デザイナー」という職業名も「ことのはな」「ひととてま」という屋号たちも自分でつけてその都度その都度みなさんに説明してきた言葉。

今は皆さんが私のことを「建築家」とか「デザイナー」とか「建築デザイナー」とか認識して、他の方に紹介してくれたりするけど、会社員時代はどれも呼ばれたことのない職業名。

なぜなら、お仕事していた会社が「建築」というより、「商業施設」をつくるところで、担当部署によって「企画」「設計デザイン」「営業」などの担当で5-10名のチームで常に1つのプロジェクトを動かすので、今私がお仕事させていただいているようなことを当時もしていたけど、「営業部」の中のヒラノさんだったり、「企画部」のヒラノさんだったり。

脱サラした後に、設計事務所で木造の建物建築を設計するお仕事に携わることもできたし、多国籍な設計事務所でのプロジェクトは何故か大体日本人一人だし。私のところに仕事のオファーをくれる皆様は今日その時の私から出逢う。当たり前のことだけど、「置かれた環境」を改めて振り返る。

「置かれた環境」と「身を置きたい場の環境」の再考をして、
自分が望む方へと泳ぐ。
しなやかに。

新しい大きな海は知らないことだらけかもしれないけど、
可能性に満ちてる。自分自身もその時その時に起こる化学変化を楽しむ。
その繰り返し。

独立する5年ぐらいまえ、当時大学院で学ばせていただいてた、
建築家の堀部安嗣さんに「平野っちは早く独立しなよ。」と何度も言われた。今ならその意味がわかる。

できないなりに、自分で答えを探りつつ、泳ぐしかない。
置かれた環境が変わると視界や出会う人も180°変わる。
次に続く人を応援する側に今はなってて、本当に変化してて面白い。

小さな頃に自分の家の庭や屋上が無限な世界と繋がっていたように、
もっと広い海が見えたり、感じられるようになると、
動き出す世界も変わる。

人生という物語の、
冒険はつづく。


今日もお読みいただきありがとうございました。


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