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書評『仕事ができる~具体と抽象が、ビジネスを10割解決する~』

 こんにちは!トモタメです。
今回は谷川祐基さんの『仕事ができる~具体と抽象が、ビジネスを10割解決する~』を紹介いたします。

この本は、仕事は具体と抽象で全て解決できると書かれてあります。

そんなはず無いでしょ?!
嘘でしょ?!

と思われる方がいらっしゃると思います。

私は日本人がこの本を読んでしっかりマスターすれば、本当に仕事は全て解決できると思いました。

理由は具体と抽象で仕事のコミュニケーション問題を解決できるからです。
仕事の問題は全てと言ってもいいくらい、コミュニケーション問題が付きまといます。

この本を読む前は具体と抽象でコミュニケーション問題を解決できるとは思いませんでしたが、なるほど!と思いました。

本質となるのは、個人によって抽象度の操作できる幅が異なるので、個人の操作度に合わせて、コミュニケーションを変える必要があるということです。

例えば、上司から「イベントを企画して」という指示が来たとします。
そのときに指示待ちになる人は、この「イベントを企画して」という抽象度の高い言葉を具体的なレベルにまで操作することが出来ない人です。上司の指示の抽象度が高いため、部下は何から考えていいのかわからない状態です。このような場合は、上司が考えていることを部下に具体的に指示する必要が出てきます。予算・スケジュール・目的・想定人数・屋外か野外か・チラシを作るのか・いつやるのかなどの指示が必要です・

逆に抽象的な指示でも能動的に働ける人には具体的な指示をすると、やる気を損なわさせます。「イベントを企画して」という指示で、上記の具体的な項目を自分で上司に確認し、それに必要な材料を考えていきます。例えば、予算であればA業者に見積もりを取る必要があるな!
目的はこのような目的で開こう!
など抽象度から具体的なレベルにまで抽象度を操作できる人には、ほぼほっといても良いと思います。

そして重要なのが、その人の抽象度の操作レベルよりも少し高い抽象度で指示をするということ。

そうするためには上司は飲み会や1on1などで一人ひとりの性格や趣味などの個人的な情報を知っておくことで、指示の仕方も変わってきます。

逆に部下は本などを読み、自分の抽象度の操作の幅を上げるのと、上司が考えている抽象度の高いことを意識する必要があると思います。

個々の抽象度によって指示を変えるのは非常に難しいことです。ただ、これを繰り返しやることで、上司・部下の理解度も広がるのではないのかなと個人的に思います。

部下が動かない!
上司の指示で何を言っているか分からない!
そういった問題を解決するにはオススメの本なので、一度読んでみてください。

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