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映画感想 ドラえもん のび太の宝島

 ドラえもん映画3本目! 今回視聴映画は『ドラえもん のび太の宝島』。
 ドラえもん映画シリーズ38本目の作品で、モチーフとなっているのはタイトルにあるように『宝島』。海を舞台に海賊船を追いかける、スリリングなストーリーだ。
 興行収入が凄いことになっていて、なんと53.7億円。前作『のび太の南極カチコチ大冒険』がドラえもん映画史上最高記録である44億円という数字を叩き出したが、それをぶっちぎっての記録。現在でもドラえもん映画史上最大の興行成績で、観客動員数も470万人とこちらも歴代1位記録。ドラえもん映画史上、もっとも高い支持を得た作品であるということになる。
 脚本は川村元気。プロデューサーとして様々なアニメーション映画を大ヒットに導き、自身もベストセラー作家である。ドラえもん史上最大のヒット作で、ベストセラー作家の脚本……。期待しかない一作だが、その内容は……?
 残念ながら、今回は「酷評」である。

 映画のストーリーを見ていこう。


 のび太たちはいつもの空き地で出来杉から『宝島』の物語を聞かされていた。それにすっかり夢中になったのび太は、「僕らも本物の宝島を身につけに行こうよ!」とみんなに提案する。
 しかし「海賊の宝」なんて物は後の人が作った作り話に過ぎない。そんなものは物語だけで、現実にはないよ……。
 と、からかわれたのび太は、「宝が見つからなかったら、鼻からカルボナーラを食べてやるよ!」と反発する。
 家に帰ったのび太は、ドラえもんに泣きつく。ドラえもんが「仕方ないなぁ」とポケットから取り出したのは【宝探し地図】。これは世界のどこかにあるかもしれない宝島を見付けることができる地図だ。しかし、ポイントが1ミリでもずれたら、宝島を発見することはできない……。
 が、のび太は一発で宝島の場所を当ててみせてしまう。
 その場所は、最近、日本列島の南、太平洋上800キロ進んだところに突如出現した謎の島。
 おそらく海底火山によって短時間で隆起した島だ。まだ誰も知らない島に、宝が……。冒険心を刺激されたのび太は、その島を目指して旅立つことに。
 ドラえもんの道具である【組み立て帆船】で自分の船を作り、しずかちゃんを誘っていざ出発。【なりきりキャプテンハット】を被って、気分は海賊。そんな旅の途上でジャイアンとスネ夫とも合流。いつものメンバーで冒険の開始するのだった……。


 ここまでが20分。

 映画の話をする前に、海賊雑学から始めよう。

 フィクションに描かれる海賊達というのは、16世紀から18世紀頃の間、カリブ海を拠点に跋扈していた海賊達がモデルになっている。古くはイギリスの海賊、フランシス・ドレイクがスペイン帆船を襲撃し、銀塊を強奪した事件があったが、これが1579年。コロンブスが新大陸アメリカを発見したのが1492年。それから半世紀の間に、アメリカ開拓はずいぶん進んでいて、ヨーロッパからアメリカ大陸へは頻繁に船が行き交うようになっていたし、その交易船を狙った海賊による略奪もすでに始まっていた。
 海賊が黄金期を迎えたのは、おそらく1716年頃であろう。というのもその2年前にスペインの王位継承権を巡ってヨーロッパ全土で激しい戦争があり、それが終結して、イギリス政府はなんと水兵を3万6500人を一度に解雇した。
 クビになったんだったら、別の仕事に就けばいいじゃない……と思われるかも知れないが、3万人の働き手を一度に雇用させるような求人なんて物はこの世にはない(それこそ「ピラミッドを作る」みたいな公共事業でも始めない限り)。しかも当時の「徴兵」というものは拉致同然の強制徴兵で、港でいきなり水兵達に掴まれ、船に乗せられ、軍隊訓練だけを受けさせられ、その末解雇された人達……つまり、「戦う」以外の技能は何も身につけていない若者達である。
 そんな戦う以外の何の能力のない3万人の若者達がどうしたか――もちろん海賊である。あらゆる海賊物語に登場するエドワード・ティーチこと「黒髭」が活躍したのもこの頃である。(黒髭は『パイレーツ・オブ・カリビアン』にも『ワンピース』にも登場する有名人)
 だから「海賊達」というのは、実はほとんどがイギリス人であった。そういった事情もあって、海賊黄金期が始まった当初は「同胞の船」つまりイギリス船はあまりターゲットにならなかった。……といってもはじめだけ。そのうち海賊達も儲けるためになりふり構わなくなっていく。
 これによってアメリカからヨーロッパを繋ぐ海運は大混乱に見舞われる。なにしろ、あらゆる交易船は襲撃に遭い、まったく違うところに商品が転売されている。まともに商品が届かないし、商品が適正価格で手に入らない。船の仕事は完全に「博打」状態になってしまっていた。

 そんな海賊達の一番の狙いはスペイン帆船であった。というのも、スペインは南米に銀山を所有しており、それを現地で鋳造、できたてホヤホヤの銀貨を大量に載せた帆船が、南米からヨーロッパに向けて出航するのである。海賊達がヨダレが出るほど欲しがった理由がわかるだろう。
 だから、もしも「海賊の宝」なんてものが現実にあるとしたら、「金貨」ではなく「銀貨」であるはずなんだ。金貨はカリブ海周辺でほとんど行き交っていなかったし、金貨はそもそもそんなに流通していない。海賊の狙いは主に「できたてホヤホヤの銀貨を積んだスペイン帆船」であり、その略奪に成功した話もあるから、「海賊の宝」があり得るとしたら銀貨のはずだ。
 もちろん、スペインも海賊達に狙われているのを察知しているから、すぐに対策として軍艦がエスコートするようになった。そうすると海賊船達も手が出せず、ターゲットが大西洋を行き交う商業船に切り替わっていった。

 しかし現実には「海賊の宝」なるものは存在しない。なぜか?
 というのも、意外といえば意外、海賊船は非常にきっちり略奪品を分配していたからだ。略奪した物はきっちり記録され、乗組員全員に平等に行き渡るように正確に分配された。1人でも銀貨1枚多くもらうことは禁じられていた。それは例え船長であっても。
 これまた意外な話、海賊船の船長は権限が非常に弱かった。略奪品をちょっとでも多く懐に入れたりしたら……記録によれば「帽子を1つちょろまかした」だけでクビになった船長もいる。
 そう、海賊船の船長は頻繁にクビになった。略奪品を平等に分配しなかった、指導力がなかった、船員に暴力を働いた……などの理由で船長職を解かれ、船の外に放り出されることはしょっちゅうだった。中にはわずか3日でクビになった船長もいる。「船長の命令は絶対」なんて世界ではなかった。
 船長がクビになって追放になると、海賊船の乗組員達は「船長選挙」を始める。こうやって一度の航海の最中に、何度も船長が入れ替わる……という事例もあったそうだ。

 「海賊の宝」といえば、有名なのは海賊キッドの遺したとされる宝だ。では海賊キッドとはどういう人物だったのだろうか。
 実はキッドは、ニューヨーク市で生活する、そこそこのセレブだった。しかし海への憧れを捨てきれず、1695年、ロンドンへ赴き、私掠免許を得た。
 「私掠」あるいは「私掠船」というのは、国から免除を得た海賊船のことを指す。「国公認の海賊」というものがいたのだ。ただし、襲撃する船は敵対国の船のみで、略奪品はきっちり納品せよ、その納めた物から分け前を得る……という方式だった。
(海賊行為は基本的に犯罪だが、「私掠」であれば合法ということになる。国公認で略奪してもいい、という免除が私掠免許だった)
 こうして意気揚々と海に出たキッドだったが、ターゲットの船は見つからず、しかも海賊達の反乱に遭い、どうにかこうにか略奪には成功するが、さらに反乱に遭い、残った乗組員はわずか18人。
 それでやっとイギリスへと帰還するのだが、その頃には政治的事情は変わっていた。イギリス政府は確かにキッドに「私掠免許」を与えたのだけど、キッドが海に出ている間に「今時、私掠行為はどうなんだ?」ということが議論されるようになり、私掠免許は無効。キッドはただの「海賊」としてイギリス政府に逮捕され、処刑され、その死体はしばらく晒し者にされた。
 実に可哀想話である。……が、あの時の略奪品はどこへ行った? これが後に「キッドがどこかに宝を隠したに違いない」という噂話となり、さらに伝説となっていった。
 が、なんのことはない、イギリスへ帰還した時に、略奪品はイギリス政府がしっかり接収している。「キッドのお宝」なんてものはないのだ。

 海賊雑学はここまでにしよう。では今作、『ドラえもん のび太の宝島』で描かれた海賊達というのはどうなのだろうか? 現実に即した海賊の姿が描かれていると言えるだろうか? 完全にNOである。後の人が作った「フィクションの海賊」のほうに寄せて物語が作られる。
 ここで「今回はドラえもんらしくないなぁ」と感じたところ。というのも、『ドラえもん』はまず根拠となる「考証」を示し、その上でファンタジーを組み上げる。歴史ものだったら、実際の歴史をちゃんと示す。考証がしっかりしているから、説得力が持てる。一見子供向けファンタジーを装いながら、しっかりしているところが『ドラえもん』らしさだったが……。『のび太の宝島』はそうした考証の全てを振り捨てて、ファンタジーに振り切っている。そこで「あれ?」と感じたのだった。

 描写も引っ掛かるところが多く、前半、のび太達が帆船に乗って海に繰り出そうとしている場面、帆を全開に広げているのに、帆がまったく風を受けておらず、進んでもいない。
 どうやら推進自体は船底のスクリューがメインらしい。が、あんなふうに帆を広げていたら、どうしたって風の影響を受けて進むはず。帆船の挙動感に説得力がない。こういうところも、「わりと考証はきちんとやっているドラえもん」らしくないところだ。藤子不二雄先生ならこんな描き方はしない。

 日本列島の南に、未知の島が隆起して、そこにどうやら宝があるらしい……というワクワクで始まった冒険で、敵として襲いかかってくるのも海賊達なのだが……。
 続きのストーリーを見ていこう。


 旅の末、ついにあの島の前までやってきた。
 するとのび太たちの前に、謎の一団が現れる。本物の海賊だ!
 のび太達は海賊達と戦いになり、追い詰められてしまう。すると「島」だと思ったものが突然巨大な天窓に包まれ、波を立たせて沈み始めた。海賊達は大慌てで「島」を追いかけて船を下りていく。
 と、海賊の1人、ビビがしずかちゃんの姿を見て、
「セーラ。セーラじゃないか!」
 と連れ去ってしまう。
 のび太とドラえもんがしずかちゃんを追いかけるが、しかし海賊達は海の中へ入っていき、姿を見失ってしまう。
 しずかちゃんがさらわれてしまった! その代わりに、波の上に1人の少年が浮かんでいるのを見付けるのだった。

 間もなく少年は目覚めてフロックと名乗る。あの「島」に思えたものは実は「潜水艦」。彼らの正体は「時空海賊」。時空海賊たちは自由自在に形を変えられる巨大な海賊船を作り、過去、現在、未来を行き来しながら、海底に眠る世界中の財宝をかき集めているのだった。
 のび太はフロックとともに時空海賊を追いかけることに。しかしいったいどうやって追いかければ……潜水艦はもうどこかに行ってしまい、海上からは姿すら見えない。
 そうだあの地図だ! 時空海賊達は大量の宝を船の中に載せている。だから【宝探し地図】にその姿が表示され続けている。これなら追いかけられるぞ!

 一方、海賊船に連れて行かれたしずかちゃんは、自分そっくりの少女、セーラと出会うのだった……。


 ここまでで40分。

 あの海賊は現代の海賊ではなく、未来からやって来た「時空海賊」だった……!
 この発想の転換は面白い。しかしそれを掘り下げれば掘り下げるほど、「?」が出てくる。
 というのも、海賊船長シルバーは、実は科学者。
 後半に入り、過去回想が描かれるのだけど、もともとのシルバーは穏やかな性格で、家族を大事にする人間だった。しかし間もなく病気だった妻フィオナが他界する。そこから性格が豹変する……ということだが。
 その妻、フィオナは生前、地球エネルギーを活用する技術の研究に情熱を注いでおり、自分が生きている間に完成させたいと願っていた。だが、それは叶わずにこの世を去ってしまう。そこでシルバーが研究を引き継いだのだったが……。
 ここからどういうわけか、シルバーは間もなく地球が滅亡する未来を知り、地球を脱出する計画を立てることになる。その過程で海賊の扮装をするようになる……。
 途中から話が変わってしまっている。
 まずフィオナのエピソード。フィオナの研究をシルバーが引き継いだのだけど……、という物語。
 その後、エネルギー問題に関するストーリーが、なぜか「ノアの方舟」計画のストーリーに移り……。
 最後にはなぜか、シルバーが海賊の扮装をして、ならず者を集めて船長を始める。

 ちょっと待て。話が3段階に屈折している。
 亡き妻・フィオナの研究をどうしても完成させたい……どうしてもうまくいかず、少しずつやつれていくシルバー。……というストーリーが未解決のまま、「間もなく人類が滅亡する」というストーリーに移ってしまっている。
 それが23世紀の未来だと言うが……待て。『のび太の日本誕生』に出てきたギガゾンビは23世紀の未来からやってきたのだが。
(ということは、ギガゾンビは未来が崩壊してしまったから、過去に来て人類をやり直そうとした……とは考えられる)
 『ドラえもん』の世界では、過去・未来への移動は簡単なものになっているのだから、数十年後に人類滅亡……なんてことはタイムパトロールなら気付いているはず。なぜ未来視ができる時代の人達が滅亡を知らず、対策をしていなかったのか。
 3段階目の屈折で、シルバーは海賊のコスプレをし始める。いくら研究に没頭して、妄執に取り憑かれるようになったとはいえ、もともとはヒョロヒョロした体型の文系人間。それが、過去の時代のならず者達を率いるほどのカリスマを獲得できるとは思えない。
 中盤から、あの海賊達が実は未来からやって来た……ということが判明し、「島」が実は巨大な「潜水艦」だと判明する。その潜水艦は非常に発達した都市が築かれていて、近未来的な設備も充実している。
 すると、海賊コスプレしている人達が浮いてしまう。前半の構想と、後半の構想とが噛み合っていない。後半に入ると、前半の前提である「海賊物」のお話がどこか行ってしまっているのに、なんとなく海賊のイメージだけ引きずってしまっている。おかげで海賊のガガとビビの存在が浮いてしまっていたし、シルバーの海賊コスプレも世界観と合っていない。クライマックスで息子とプログラム対決するのだけど、海賊船長のコスプレをした男がグローブをはめてプログラム対決をしている姿は、かなり珍妙であった。
 それぞれのエピソードが噛み合っていない。これは「イメージ」優先にして、それぞれの物語に整合性を取らなかったせいだ。

 おかしな描写は他にもある。
 潜水艦の中にはなぜか帆船が係留してあって、その中でしずかちゃんはセーラと会うのだけど……。確かにキャラクターデザインはほぼ一緒なのだけど、髪の色、目の色が違う。いや、あれは間違えないだろう。
(この場合、【なりきりキャプテンハット】を被った時に、セーラのキャラデザに合わせるようにイメージを作るべきだった)
 同じ顔をした2人の少女は間もなく意気投合するのだけど、しずかちゃんはセーラに連れられて一緒の食堂で働き、その後はスケボーのような物で水上を滑走する遊びに付き合う。
 しずかちゃん、堂々と顔をさらしているが、大丈夫なのか?
 他にもある。
 メカニックのフロックは、のび太たちが乗っている帆船を改造してしまう。
 うーん、あれはもともとプラモデルを組み立てて、ビッグライトで拡大しただけの物だったような気がするが……。フロックは帆船ノビタオーラとケーブルで繋ぎ、コードをポンポンと書き換えて、帆船をパワーアップさせてしまう。
 いやいや……デジタル世界の話じゃないんだから。コードを書き換えただけで、現実の物理法則が変わるわけないでしょう。

 絵もよくない。今作は映画的なレイアウト作りがぼんやりしていて、作画枚数だけがやたらと多い。作画枚数だけがやたらと多いから、動きだけは豪華だけど、しかしそれが悪目立ちしてしまって、映画の画になっていない。
 例えばのび太のお父さんがびっくりして、スイカの種を口からピュッピュッと吐き出すシーン。無闇に作画枚数だけを増やしちゃってるから珍妙な動きだけが強調される。珍妙な動きが強調されると、映画らしいムードがシーンからどんどん減退していく。ただ枚数が多いだけで、映画的な画になってない。
 アクションも良くない。のび太がタケコプターを付けて空を飛ぶシーンは、「付けPAN」という技法が使われるが、これがうまくない。キャラクターの周囲をカメラがぐるっと回り込むカメラワークだけど、カメラがスムーズに流れない。引っ掛かるし、疾走感が出ていない。
 背景動画もうまく行っていない。しずかちゃんが水上スケートのようなものに乗って疾走するシーン、背景の動きがパースと噛み合ってない。動きが引っ掛かっている。
 舞台は海が中心なのだけど、波の表現が雑。距離感を考えず波の形が描かれてしまっているし、波の重さも表現されていない。海が舞台なのに波の表現がのっぺりしているから、画面に緊迫感が生まれない。

 あらゆる物がガタガタな今作だけど、しかし後半戦の登場人物の感情はしっかり流れているように感じられる。それぞれの葛藤が後半戦に向けて収束していくように描かれている。前半で組み立てられた「海賊」と「宝島」のイメージはどこかに行ってしまったが、後半の「父と子」のドラマだけは収束するように作られてしまっている。
 ここで物語は「感動のドラマ」として成立するように作られている。この辺りのドラマの流れは、これまでの『ドラえもん』映画にはないところ。しっかりさせるところは、しっかりさせている。
 ただし、前半、中盤の物語は投げ捨てたまま。なにかとんでもない「振り逃げ」を見たような気がする。

 なんで今回はこんなにテーマもイメージもストーリーもガタガタなんだろう……。脚本家は、あの有名な川村元気。『ドラえもん』映画史上最大のヒット作と聞いて、面白そうな要素だらけなのに、できあがっているのはトンデモないゲテモノ映画。「海賊」のテーマも突き詰められていない。なんでこれが、50億超えの大ヒットになったのだろう……。これが川村プロデューサーの手腕? よくわからない。
 最近の『ドラえもん』映画の中でもガッカリ作品。


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