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[読書記録]私が食べた本(村田沙耶香) / 独特な香り

村田沙耶香さんの書評、というか独特の視点な本のしるし。
村田ワールドが今回もぎっしりみっちり詰まっています。村田沙耶香さんの視点の角度や、村田さんが持っている材料で調理された本の読み方はとても面白かったです。

最後の方、雑誌に寄せられたエッセイからは千葉のニュータウンの匂いや東京の夜のあかりが見えるようで、少しだけ羨ましくなります。
街の灯りにおびえたりせず、灯りの一部になったのだ、というような表現はとても好きです。

私は村田さんの小説よりも、村田さんのものの見方やそこから広がる独特の村田ワールドがとても好きだな、とまた思いました。


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