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【まとめ】 大河「いだてん」の分析これまで(第1話〜第10話) これだけ読めば10時間分が3分で理解◎

1年間は48週間あるが、NHK大河ドラマ「いだてん」は、2019年3月10日放送で、早いもので第10話目をむかえた。
区切りの良いところまで進んだのを記念して、ここらで、第1話〜これまでのお話を振り返るまとめをしておこうと思う。

いだてんには、各回ごとに“その回のタイトル”がつけられている。
今回は、この“各回タイトル”を材料にしてタイトルと関わる文脈を読みとって、全10話分を簡単に振り返ってみることにする。

第1話「夜明け前」

・嘉納治五郎は苦悩を抱えながらも「日本のオリンピック初参加」を決断する。
・天狗倶楽部、登場。「ててん、の、ぐー」。
・オリンピック選考会のマラソンのまもなくゴールシーン。顔を隈取のように赤くさせた金栗四三がトップで最終トラックにはいってくる!
・いだてんコール、「いだてん!いだてん!」
初めてのオリンピック出場に向けての暗中模索、まさに“夜明け前”の第1話。

第2話「坊ちゃん」

・金栗四三のおいたちを描く回。幼少期に嘉納治五郎との出会い。
・治五郎に抱っこしてもらいに一日かけて歩いて熊本の学校まで出かけたのに、抱っこしてもらえなかったトラウマ体験。
・四三の幼少期のいわゆる“坊ちゃん”時代の回想シーンと、熊本赴任中の実際の“夏目漱石”も一瞬登場した。
・学校に通う年齢になり、通学往復12キロの「いだてん通学」で丈夫な身体に。
・今回のサゲ「付き馬で逃げてたら生涯の師匠に出会えたんですから、たまにはスポーツも悪くないもんです」。

第3話「冒険世界」

・四三、高等師範学校に入学し、上京。
・浅草で四三は天狗倶楽部主催の“マラソン”に初めて出会う。
・通快男子三島弥彦を取材する雑誌“冒険世界”の記者。この雑誌のテーマは、冒険とスポーツ。まさにいだてんのテーマ。
・本日のサゲ「肋木(ろくぼく)のあいだから、世界が見えたようでございます」。
・そして、“冒険世界”へと、四三はこののち飛び込んでいく。

第4話「小便小僧」 

・四三、徒歩部(陸上部)に入部。長距離の練習開始。
・練習、練習。稽古、稽古。
・足袋に出会う。「金栗四三と播磨屋の長い長い付き合いのはじまりでした」とナレーション。
・三島弥彦の車の陰に隠れてレース前に“小便”をする四三。マラソンで「良い記録を出すための工夫」を身につけていく。

第5話「雨ニモマケズ」

・オリンピック選考会開催。六郷橋を渡る、のちの箱根1区2区のコース原型。
・日本初の42.195キロ。天候は雨。“雨ニモマケズ”走る初のフルマラソン経験で、タイムは世界新?
・“努力を重ねれば夢は必ず叶う”。選考会で1位になり治五郎に念願の抱っこをしてもらえる四三、そして、橘家圓喬に再会し弟子にしてもらえることになった孝蔵。

第6話「お江戸日本橋」

・「お金を工面する難しさ」がテーマ。嘉納治五郎は常に資金に悩んでいる。国の支援を得ようとしたり、銀行のパトロンを捕まえようとしたり。
・時代と空間を超え、“日本橋の上”で4人の主人公たちの世界が交差する。マラソン練習の四三、車夫をする孝蔵、落語の演目で日本橋をあつかう志ん生、そして田畑政治。

第7話「おかしな二人」

・日本人初のふたりきりのオリンピアン、金栗四三と三島弥彦の初対面。“おかしな二人”。すべてが対極なふたり。
・渡航費1,800円(現在の価値で500万円)の工面に奔走する四三の兄と春野スヤ(綾瀬はるか)。資金を調達した兄が、上京してくる。

第8話「敵は幾万」

・慕っていた春野スヤが結婚するのを知る四三。オリンピックの激励会で四三は、スヤに教えてもらった「自転車節」を高らかに歌う。
・オリンピック選手団が新橋駅を出発。駅では学生たちの応援団が応援歌「敵は幾万」を高らかに合唱する。日本人の期待を背負った華やかな出発式典。ついにストックホルムに向けて出発。

第9話「さらばシベリア鉄道」

・ストックホルムに向かうには、シベリア鉄道に2週間もの時間を乗らなければならない。同じ顔触れで、狭い寝台列車で、ストレスをためていく日本オリンピック選手団たち。
・終盤になり、ついにストレスを爆発させる四三。落ち着かせようと食堂車に誘い、ふたりで食事をはじめる弥彦。共にツラさを乗り越える過程で仲を深めていくふたり。そしてついにストックホルムに到着する。“さらば、シベリア鉄道”

第10話「真夏の夜の夢」

・「孤独が一番の敵ナリ」。異国の地でたったふたりきりのアジア人、欧米人に囲まれながら、珍奇なモノを見る目で見られ、傷ついていくふたり。
戯曲「真夏の夜の夢」の舞台は夜の短い夏至の物語だが、ストックホルムに着いたいだてんたちを待っていたのも、陽がいつまでもしずまない夏至。白夜のせいで睡眠不足で体調も崩していく日本人選手たち。
・そこへ、精神的支柱、嘉納治五郎がついにストックホルムへ到着する。




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