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幾つかの決断はしたので、今は買えずにいるけれど。カップヌードルすら出現してない1964年生まれの生き残り。それこそがS&Bの地域限定商品、「ホンコンやきそば」だ。昔ながらの味付きめんが醸す味。

ともかく幾つかの決断をした中の一つに、「自分から率先
してガス台を使わない」、がある。
 数年前に親がガス台を換えたときに台所に立つことはある
けどガスを使った料理はしないことに決めた。だから今の
家にあるガス台の加減も何もわからない。
 まあそんなんでもまだ生きてはいる。

(だから火を使った調理工程を含む家庭料理を
具体的に紹介しないのは、そういうこと)

 なので、ガスで加熱処理するインスタント食品も同時に
買わなくなったのだが、たまに買う衝動を抑えられない
商品が(まあほぼ5個入りなんてのは北海道でしか見かけ
ない)1964年生まれのストロングスタイルな袋めん。それ
がS&Bの地域限定商品、「ホンコンやきそば」だ。

基本的に販売されているのは北海道と、宮城県。そして、
大分県の一部のみ(流石そこはユナイテッドな県の一つ
大分県ならではだ)。

かつては全国発売されていたが、現在は一部地域での販売
にとどまる。また北海道の物産展やアンテナショップでも
扱いやすいからか、よく売っているとも。

『チキンラーメン』の流れを受け、当時のインスタント焼き
そばは、液体ソースも粉末ソースも使わない味付きめんスタイルを、
今も変わらず貫いているのはこの商品のみ。

朝日BUNBUN 2005年1月号「なんだ?コレ大事典」

 まあここまでストロングなスタイルだから、やはり逆に
いえば独自のソース文化が育たなかった「非ソースカツ丼
文化圏」でこれが残存しているの(つまりソースに対する
こだわりが全くない地域なの)は偶然でもあるまい。

 販売地域においても日田にこそ西の「焼きそばの雄」は
あるが、マルちゃんの「3食ソースやきそば」の粉末ソース
で問題が全く生じない北海道をはじめとして、そろって
「非ソースやきそば」の名物(ないしはB級グルメ)が
存在しない文化圏に属している。

メーカーもそこは認識しているようで。

7割以上は北海道での流通。
「当初は全国発売されたんですよ。競争の中で地域差が生じて
きたわけなんですが、北海道では強いご支持をいただき
まして現在に至っています。昔ながらのコクのある味が
北海道の人の口にマッチしたのかもしれませんね」
(S&B食品)

朝日BUNBUN 2005年1月号「なんだ?コレ大事典」

まあそんな古い記事もあったかな、と探したらあったので。
(SCRAPでね)

 で、田島ハルさんが紹介してた切手ってこれか。
ちゃんと公式がフォローしてはる。

『ホンコンやきそば』は、2020年11月に全国の郵便局で発売された
グリーティング切手「おいしいにっぽん 第2集 札幌編」にも掲載されました。
これをきっかけに、たくさんの方に知っていただけたら嬉しいです。

 で、ちゃんとダイマでオンラインショップも紹介して
いはると。



これでなければ満たされない時がままある。心が欲する味、
いわば心の栄養、それがホンコンやきそばだ。


別添の「香りと彩りのふりかけ」を仕上げにまぶすのも
忘れずに。
 あっけないほど簡単にできてしまうが、香辛料が複雑に
絡み合うスパイシーな味付け、コシのある麺、ふりかけの
青のりとゴマの風味。後を引く美味しさにやみつきになる。

2022年9月9日朝日新聞夕刊北海道版掲載
田島ハルの食いしん簿「ホンコンやきそば」
ソウルフード 切手に採用



ネットで行くとこちらはいいガイドなのですが。

問題はこちらの貧相な妄想力に基づいた紛らわしい言い
廻しかな。

https://hokkaidolikers.com/archives/39593

1964年発売の商品なのだから、1972年日中国交正常化の
以前に販売されている、という「時代認識」がすっこり
抜けた表現なんで、ロクなもんじゃあない。

 その時代の認識を違えてなければ、『ホンコンやきそば』の当時の憧れやイメージをミスリードせずにちゃんと認識出来るのかなと。
 そういう歴史の証人みたいな商品が『ホンコンやきそば』
であり、逆にすさまじく香港で謎の進化を遂げたのが、
「カップヌードルをぶっつぶせ」の著者(萬福の息子)が
生み出した「出前一丁」である、って認識をするのは
大切なのかな、と。

ひとまずここまでは纏められたか、といふことで少し
今宵は「ホンコンやきそば」についてつらつらと語って
みました。


あ。
書こうと呻吟してたが「Jリーグを語ろう」が終わってはる。

じゃあやはり新潟時代を書くか、湘南
ベルマーレ時代のソリマチビジョンを書くか悩んでた
草稿はもう少し寝かせることになりそうですかね。
torovでした。

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