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レコーディング日記⑲学生時代の過ごし方で作られる働き方の前提とは

丸2か月振りの更新となりました。

最近は暑さも緩み、秋雨と雷が鳴るお天気が続いています。
うまくリモートワークの日が重なっているので、改めて働き方の変化に恩恵を受けています。

専門学校生活の始まり

このマガジンの第1記事目で、スタジオで働いた当初の話をご紹介しました。

この時に「休みがある」という発想がなかった事を最後に書きました。
今回はその発想がなぜ生まれたのかを振り返りながら書きたいと思います。

高校を卒業し、音楽専門学校に進学する為に上京しました。
そして入学式を経て、「音響デザイン科レコーディングスタッフコース」に在籍しました。

4月からすぐに、オリエンテーションと授業の選択を行い、本授業に入りました。
週にある授業は、必修2日と副科3時間を合わせて合計10時間程度でした。
何と、その他の時間は自由なのです。

別の学科の授業を受けても良いし、レコーディングルームが空いていれば好きに使っても良い。
極論、学校に来なくても良いのです。
正に「自主性」を最大限に活かせる体制でした。

最初に感じたのは1年生の時のGWでした。
PAというライブ音響の授業にて、4月の終わりに講師の方々からある募集がありました。

「GW中に現場に一緒に行きたい人はいる?」

音楽学校の講師の方は、学校に専属ではなく大体は音楽制作会社や音響会社の方が、委託されて週に数時間、学校にいらっしゃっています。
つまり現場とは、実際のライブやイベントを意味します。

私を含め、数名が直ぐに手を挙げました。
未経験だった事もあり、やってみたいと感じたからです。

「よし、それじゃあGWは全部空けて来いよ」

その後、初日の集合場所と時間、服装の伝達があり説明終了となりました。
何をやるのかなどの具体的な説明はありませんでした。

そして当日を迎え、向かった先は都内の大型ホテル。
内容は芸能人がゲストのディナーショーでの音響でした。

この時を皮切りに、怒涛のGWが始まったのですが、詳しくは別の機会に書きたいと思います。

専門学校1年生の時

怒涛のGWを経験し、本格的に授業が進む様になりました。
1年生の時は色々な学科を受講したり、ギターを練習し友達とセッションをしたりしていました。

学校生活にも東京での一人暮らしにも慣れた頃から、アルバイトも始め、
授業の受け方も決まってきました。
月土が必修、火水木に副科、土日は休み。
休みは家で過ごしたり、アルバイトに行ったりしていました。
アルバイトは、高校時代にキャディーをしていた為か、日雇いを良くやっていました。
日当幾らがしっくりきていたのだと思います。

専門学校2年生での変化

2年生になってからは、飲食店でのキッチンのアルバイトを始めました。
始めて決まった時間で出勤する働き方だったのですが、授業とのバランスが取りやすく、卒業までそこで働きました。

この頃から、1週間の過ごし方が決まってきたと思います。
月土の必修、火水木はアルバイトしてから副科、金はレコーディング作業、日は学校説明会での音響バイト。
授業以外の時間で学校にいるのは、全てレコーディングルームでした。
入り浸っていたお陰で、「又森部屋」と呼ばれていました。

正に一週間全て、働くか勉強するかという状態でした。

習慣化させる事で作られる前提

こうして2年生を過ごし、卒業してから働き始めた時に
休みは申請して貰えるものという感覚が出来上がっていました。
つまり、基本的には文字通り毎日仕事場へ向かうのです。

その事に違和感すらありませんでした。
恐らく2年生の間に習慣となった過ごし方が、毎日現場に向かうという前提を作ったのだと思います。

これだけ聞くと「理解できない」という方もいますが、実際に同じ音響をしていた方に話すと、同じ感覚を持っている方が多いのです。

つまり、どんなに自分にとって違和感を覚える事象や過ごし方、解釈の仕方だとしても、実際に同じように取り組み、習慣化した後であれば、理解できるという事です。

どんな「前提」を持つと、自分の願望が実現するのか。
それは学生の時の習慣が、社会人の前提作りに影響する様に、
これからの自分にとって必要な前提作りを、
今から始める事が大切だと感じます。

当時の自分を振り返りながら、これからの自分を変えて行く。
過去の延長線上にある未来には、わくわくしないからです。
予定調和ではなく波乱万丈に生きたいと思うのです。

ではでは☆

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