更年期を機に、今よりもっと自分自身が輝くために
更年期は女性にとって、人生において大きな転換期の1つです。
この時期に自分の体や心と積極的にしっかりと向き合うことで、更年期を楽しく過ごすことが出来ます。
さらに、更年期を過ぎてから、今よりもっと自分自身が輝ける未来がやってくるでしょう。
なんでも「更年期だから」と片付けるのは止めましょう
「更年期の女性」と聞くと、どうもネガティヴの印象が強いですよね。
「気分が不安定になる、些細なことですぐ怒る」
という意味合いで「更年期」という言葉が使われますよね。
「うちの妻は今、更年期ですから」って…
なんとなく更年期の女性がちょっと怖い、というニュアンスではありませんか?
しかし、更年期の女性たちにとって、更年期が来るまでは安定していたホルモンのバランスが崩れてしまったことで、体も心も不調を感じています。
そんなたくさんの症状に悩まされているにも関わらず、家族や周りに人たちから「更年期」の一言で済まされたら、とてもかわいそうです。
更年期だからこそ、もっと関心と理解を寄せるべきですし、大切に接してあげるべきだと思います。
「更年期障害」が原因で、離婚まで考えることになったご夫婦のお話
43歳の女性が、更年期の不定愁訴に悩まされているということで、ご主人と一緒に診療所にやってきました。
話を伺ったところ、41歳から生理が乱れ始めて、生理の周期が分からなくなったそうです。
ただ、生理が来る前の二週間ほどから、気分の落ち込みと怒りっぽい傾向、波の激しい感情が繰り返します。
ホットフラッシュ、冷え汗と偏頭痛がセットで順番に出ていて、本人も非常に辛いとのことでした。
また、ご主人も彼女の激しい感情の変化に困っていて、夫婦喧嘩を頻繁にするようになり、離婚の話まで出たそうです。
なので、今回は実は奥様からではなく、ご主人が「一回、先生に相談してみよう」と、診察の予約をしていただいたと、後からお話をうかがいました。
一般的には更年期は49歳±5が一般的なので、確かに43歳で更年期を迎えるというのは早い方ですが、人間の体は機械ではありませんので、人それぞれです。
治療は鍼治療と漢方薬を行いました。
そして治療の一環として、毎回の診察、時間をかけて彼女の気持ちや感情の変化を聞いて、そして話をしました。
月に2回の診療で半年ぐらいかかりましたが、それでもこの患者さんは私が今まで見てきた更年期不定愁訴の患者さんの中で、一番改善が早いケースです。
ご主人の理解と協力があって、そして何よりも患者さん自身の積極的に更年期と向き合う姿勢が、改善を早めてくれたと思っています。
更年期の症状を軽くするために知っておいて欲しいこと
まず体の不調には気功やヨガがオススメです。YouTubeで検索すると色々出てきますよ。
「ヨガや気功、何からすれば良いか分からない…」という人は、腹式呼吸を練習しておくことでも、効果が期待できます。
呼吸の整えと体を動かすことで、ホルモンの変化に対応できる体を作ることができます。
メンタルの面では、今の自分の気分の変化は以前より変動が激しいことは正常だということを自分に言い聞かせます。
悩みを家族や親友に打ち明けましょう。
以前の記事でもお話ししましたが、老廃物が溜まるとイボやシミができます。
東洋医学では、悩みやストレスも体にとって老廃物と似たものであると考えており、排出すべきものです。
悩みを信頼できる人に相談することで、ネガティヴなエネルギーが身体の外に出ていきます。
自分の中で悩みを閉じ込めることはしてはいけません。周りの友達の力を借りましょう。
そうすることで、友達との関係も一層深まるはずです。
さいごに
更年期の不定愁訴は女性たちがホルモンの変化によって生じた不調です。
更年期が終わるまで、不定愁訴は無くなりはしません。
でも辛い症状を軽くして、楽にすることはできます。
でもそれは治療というより、更年期の自分とよく付き合うことの方が大事です。
なぜなら、ホルモンの変化は体の自然の変化ですから。更年期の自分が、症状や不調はあってもそれは正常な反応です。
これらの変化をしっかりと受け止めることで、更年期を過ぎても自分自身がさらに輝けるように、きっとなれるはずです。
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