〈メンバー限定〉死因はセックス依存症③セックス依存症の始まり

私と夫は27歳の時に結婚して29歳で息子が産まれた。ちょうどその頃から夫はセックスに執着するようになった。


私は産後で身体のあちこちにガタがきていて、加えて初めての育児で心身ともにボロボロだった。いつもニコニコしていて温厚で子供が大好きだと言っていた夫は驚くことにまったく育児をしなかった。子供に触ることもほとんどなかった。

初めての育児で妻がボロボロになっていることなんて眼中になく、私が自分のことを見てくれないことに腹を立てていた。つまりセックスできないことに大きな不満を抱いていた。

出産は病気ではないとは言え、大きなダメージだ。内臓は交通事故に遭ったのと同等のダメージを負うし、会陰は切開しているし、おっぱいはカチカチで乳首は切れて激痛だし、そんな状態なのに夜も授乳やお世話でろくに眠れない。いつ死ぬかも分からないふにゃふにゃの生物の命の責任を一手に背負わされて、限界を一山もふた山も軽く超えた超超限界状態なのだ。

そんな状態でセックスなんてできるはずがない。産後1週間で病院から退院したその日にベッドに押し倒された日には「殺す気か?」と腹の底から怒りが湧いた。

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