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「同じ」と「違う」

前回はこれからのトレーニングついてお話しました。
今回は「同じ」と「違う」についてです。

馬が合う、そりが合わない。日本語は本当に面白いな〜と感じます。
相互循環をしていても、この「同じ」と「違う」の両方を大切にすることがポイントになります。

共通点

初めて会った人でも、同じ街に住んだことがあったり、共通の友人がいると、親近感が湧いて話が弾んだり、この人なんか好きだな〜と感じやすくなったりします。

でもこの感覚に偏りすぎると、同じ感覚である事を良しとし「自分の感覚を他者を通しても共有できる事」を安心や心地よさとします。

「同じ」を集める事で、自分の価値観を強めることはできるでしょうが、深まることには「違う」が必要に感じます。「同じ」を集める事が過ぎると、目の前の「違い」を自分の理想に力づくで持っていったり、同じにならないものは排除しようとします。

相違点

実はこの「違う」を大切に出来るかがポイントだと感じています。自分と相手との間に違いを感じるから「?」が浮かびます。自分が見過ごしていた多くは、自分と違うものと関わることで見えてきます。

文章や芸術なども「違い」に出会える場ですが、「対人+非言語」の機会も大切にしたいと感じます。前者は自分に心地の良い状況で丁寧に情報を深められられる利点もありますが、自分にとっての安全圏で、徐々に自分の解釈のもと情報を着色できてしまう恐れもあります。

馬と人

ある時、私の大好きな地の尊敬するオーナーさんが、「馬と人の違い」を説明してくれました。

同じ生命体で、哺乳類。子育てもするし、群れも形成します。愛らしいと多くの人に親しまれ、古来から人と寄り添ってきた種族だと言われます。人馬一体という言葉もあるくらいです。

でも「馬と人は違う」。
この違いを1つ1つ知れたことは、私の人生にとって大きな出来事でした。

馬のコミュニケーション手段、馬の生命の速度、馬の社会の価値観、馬にとっての優先順位。全てが全く違います。

その違いを知り、こちらが寄り添えるから、人寄りでも馬寄りでもない、お互いにとって無理のない関係性を続けることができるんだな〜と思います。

ただ観察し続け、接し続けること

きっと、対ヒト、対ウマも同じことなんですよね。自分と同じ所から始めて、自分と相手との違いを尊重し合う。それが結果、自分自身も相手も同等に大切にできることなのかなと思います。

これは相互循環そのものだな〜
あー、オーナーさんに会いに行きたいな〜


豊田玲子(遊びたい、身体大好き)

理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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