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ZINE制作記録①

文学フリマに向けて、ZINEの制作を進めている。毒親育ちをテーマとして、自分の生い立ちや同じ毒親育ちにインタビューした内容をまとめるつもりだ。自分の経験そのものというよりも社会に出るようになってから感じた、社会と自分たちの間にある摩擦を書こうと思っている。
本格的な執筆は8、9月に進めることにして、7月中は大枠を決めなければならない。
ここ数日で具体的にどのようなことをしたか、記録がてら書いてみようと思う。

目次の作成

まずは目次を作成した。デザインは度外視してワードに淡々と書いていく。
書籍を作成したことはないので、指標として他のZINEや「エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識」を参考にしている。何をどれくらい書くか検討をつけるために章立て見出しを並べたが、まだいまいちピンときていないところもある。漠然と書くテーマは考えてあるものの、具体的に書こうとすると意外に出てこないものだ。一度決めてからも後で変更は効くので、とりあえず書きたい内容を箇条書きでまとめた。

インタビューの質問事項

以前オンラインサロンにてインタビューに挑戦し、記事を書かせてもらったことがある。楽しかったが同時にインタビューの難しさを痛感した。
話というのは水物で、想定していなかった方向に話が盛り上がることもある。話した内容をそのまま書くのではなく、こちらで軸を決めておかなければとりとめがなくなってしまう。
そこであらかじめ質問事項を考えておく。インタビューの質問事項を考えるとき、私は「過去、現在、未来」の直線を意識して項目を作っている。どんな内容でも全ての事柄はこの一直線上にある。一見関係がなさそうなことでも、時間というガイドラインを引くことでつながりが見えそうだ。

余談だが、最近競馬を見過ぎて気を抜くと勝利ジョッキーインタビューのような質問をしてしまいそうになる。「どんな言葉をかけてあげたいですか?」「~に一言お願いします」という表現は使いやすい。言い回しとして優秀な教材なのかもしれない。ジーニアス。

インタビューのアポイント

今回インタビューする相手は全て知人なので、各位に連絡してアポイントを取った。
内容が内容なので、実は連絡するとき緊張した。見知った仲とはいえ、思い出したくないこともあるだろう。難しいテーマを選んでしまったことを改めて実感した。
書こうとすれば毒親育ちというデリケートなテーマではなく、他のもので書くこともできる。バーで隣り合った客の話や本の話、あるいはnoteに書いたようなエッセイをまとめ直すだけでも形にすることは可能だ。それでも一番書きたいのは自分のルーツや、自分と似たルーツの人の生き様だった。
彼らの好意を無駄にすることなく、渾身の一冊を作りたい。

表紙デザイン、原稿作成、印刷会社の決定…。やることは数えきれないほどあり、その全てが手探りだ。一つひとつ楽しみながらZINEを作っていきたい。

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