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ハニー精製とパルプドナチュラルについて

前回のナチュラルとウォッシュト、精製のお話の続きになります。
ナチュラルとウォッシュトの違いについてはこちらに書いています。


パルプドナチュラル

コーヒーの精製、ナチュラルとウォッシュトには、メリット、デメリットがあるので、良いとこ取りを目指してブラジルで開発されたのが、パルプドナチュラルになります。

まずはパルパーと呼ばれる機械で果肉を取り除き、生豆を覆っている、ぬるぬる(ミューシレージ)を残したまま乾燥させます。
果肉を取った状態でナチュラルのように乾燥させることで、乾燥時間の短縮になり、残ったミューシレージが甘さを出してくれます


ハニー精製

メキシコ、レッドハニーの生豆
別のメキシコ、レッドハニーの生豆
コスタリカ、ジャガーハニーの生豆

同じハニープロセス(精製)でも色合いが全然違いますね!
ナチュラルと一緒でムラがあるのと、焙煎度と同じく自己申告になってしまうので、農園や乾燥具合によって見た目は結構変わってきます。

コスタリカやパナマなどの中米で研究され、ミューシレージリムーバーと呼ばれる機械で、ぬるぬるをある程度取ってしまいます。
この時にミューシレージ(ぬるぬる)をどこまで残すかで味わいが変わってくることを利用して、それぞれで呼び名を変えています。

ホワイトハニー:90%ほど除去
イエローハニー:半分ほど除去
レッドハニー:25%ほど除去
ブラックハニー:ほとんど取らない

ミューシレージを残すほど生豆の色が濃くなるので見た目からの呼び名になっています。


メリットとデメリット


メリットとしては、
・乾燥時間が短くなる
・発酵槽を使わないので、水による発酵臭が付いてしまうことが無い
・ウォッシュトより甘さやなめらかさが出る
・ナチュラルよりクリアで酸が明るくなる
・味わいのコントロールが出来る

デメリットはあまり無いんですが
あえて書くとしたら、
・パルパーやミューシレージリムーバーと機械を導入しないといけないので、価格が少し高くなりがちになってしまう
・ナチュラルのように乾燥をしっかり管理しないと美味しくならない
・ウォッシュトほど精製度が高くないので、豆ごとのバラつきや欠点豆は、ウォッシュトより入ってしまう
・ほんの少し商業的な側面があるかも
(ハニー精製とは言ってもハチミツは一切入っていません。笑)

個人的にメリットとしては、味わいのコントロールが出来るのが大きいのかなと思います。
スペシャルティコーヒーとして付加価値をつけるという所で、クリアで甘さが出せるっていうのはアピール度が高いです。

上手に管理しないと美味しくならないのは他の精製でも同じですし、今は他にも色んな変わった精製方法が出て来ているので、ハニープロセスやパルプドナチュラルは逆にメジャーな存在になってきています。


ハニープロセスのコーヒー豆もネットショップで取り扱っています。
飲みやすく甘さもあって、美味しいので取り扱っている中でもオススメの豆です。

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