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MBA合格までの道のり(前編)

Kamackです。前回まではクラウドファンディングでの起業のきっかけとなったMBAに出会うまでの話を書きました。MBAとの出会い編はこちらです。

今回は、MBAに出会ったあと、合格までの長かった道のりを2回に分けて書いてみようと思います。

MBA社費留学制度との出会い

MBAを調べている中で、国内で仕事を続けながらMBAが取得できるGlobisがリスクを最も抑えた上で良い経験ができると思い、Pre-MBAのコースの一つであるQuantitative Analysis for Businessの履修を決めたのが2016年11月のことでした。

ある時、いつも通り出勤し仕事を始め、自社のウェブサイトでざっと新着情報を眺めていると、そこに、とある新着情報が目に飛び込んできました

MBA海外社費留学生を募集しています

えっ、まさかの留学チャンス?!?!


飛びつくように募集要項を眺めていると、以下が記載されています。

募集人数は全社で5名から最大10名

弊社は本体で数万人、関連会社も含めると十万人規模の社員がいる会社なので、その中で最大でも10名という事は、・・・倍率は数千倍

対象がある程度若手に絞られ、かつ英語ができるという前提で考えても、百倍は下らないであろう競争率があると直感的に感じました。

・・・少し考えた後に、受けるだけ無駄かなという思考が支配しました。

その日の仕事を終え、家に帰って、妻といつものように雑談している時に、私が一言。

「そういえば、MBA社費留学ができたんだんだって。今日ウェブに掲載されてたよ。」

「え、そうなの?絶好のチャンスじゃん。申し込んでみたら?」

「うーん、でも全社で最大10名とかの枠だったよ。倍率高すぎて正直受かる気がしないんだよね。GlobisのPre-MBAにすでに申し込んでるし、MBAはそれでいい気がしてきてるよ。」

その時、妻が言ってくれた事を今でも忘れません。

「とりあえず出してみなよ。やってみなきゃ結果はわからないじゃない。」



・・・まぁ確かに応募は自由だし、リスクもゼロだし、この一言でとりあえず出してみるかという気持ちになりました。

ちょうどこの時仲良くなった後輩たちからも、

「応募しないんですか?しましょうよ!」

と同じような声をかけてもらいました。

自分としては、合格の可能性はどんなに高く見ても10%以下、本当に受けるのか、という気持ちと、ダメ元でやってみるかというせめぎあいがありました。


そして、やれるだけの事はやってみようと決意しました。

その日の定時後、4ページの応募書類を一気に書いて、次の日に部長に相談しに行きました。


部長からは、

「おお、いいんじゃない?承認するし、本部長にも伝えておくよ!

という大変ありがたいお言葉。

さらに本部長にも熱意が伝わり、承認をもらう事ができました。

部長からは

「今後の厳しい選考を考えると、狭き門だけど頑張って!」

と後押しをもらいました。これは後日談ですが、部長はこの案内を元々知っていて、もし選ぶなら私を選びたい、と思ってくれていたそうです。

こうして、晴れてスタート地点である社費留学の選考プロセスに立つことができました。


MBA社費留学選考

弊社では社費留学の選考は2段階に分かれていました。

1段階目は事業部選考、2段階目は本社選考で、それぞれの段階で書類選考と面接があり、2段階目に通ると晴れて社費留学対象者となります。

自分が所属する事業部は米国を含めた海外で製品を売っているというビジネス上、米国を含めた海外赴任者や帰国子女が多く競争率が高いと考えました。そのため、合格のためにあらゆる手を尽くす必要があるという認識がありました。

事業部と本社が社費留学生に求めているものは明らかに違うと考えて、自分が人事だったら何を受験者に求めているか考えた末に、以下の仮説にたどり着きました。

事業部は、MBAに戻ったあと、その事業部に対してどのようなメリットをもたらせるかを考えている。これはMBA留学中の給与が現事業部から出るから、事業部の人がそう考えるのは当然の思考であると思う。
一方、本社はMBAという事もあって、事業部の枠にとどまらず、全社にまたがった成果を出すことを期待している。現時点では夢物語でもいいから、とにかく大きな絵を描いている事を伝える事が必要だろう。

あとから人事の方と話をして分かったことですが、上記の仮説はほぼ正しかったです。

入念に上記仮説に基づいた面接準備の準備、さらには海外赴任と日本帰国後の業務での活躍をうまく伝えられるように何度も自分の中でシミュレーションしました。

そして事業部面接当日、自分の現時点での貢献と、今後MBAを取得した後に事業部に対してどのような貢献ができるかを面接官の方にぶつけました

事業部面接の結果が合格だった時の嬉しさは、今でも忘れることができません

事業部の人事の方からは、

MBA派遣というのは会社にとっても大きな投資であるから、その投資対効果を示せればさらに良かったと思います。本社での選考に生かしてください。」

とありがたいコメントをいただいた上で、さらに準備をして本社面接に臨みました。

本社面接では、なぜ自分がMBAに行くのか、自分ができる貢献、会社へのリターンといった事を自分の経験も踏まえてストーリー立てて説明し、晴れて社費留学選考合格をつかみ取ることができました。

そして、ここから本当の地獄が始まります。

その内容は・・・後編に続きます。


前編までのまとめ

挑戦したいけど高すぎると思った壁にぶつかったときに、周りの後押しの力というのは本当に大きいという事を今回の件で実感しました。もし自分だけでだったら海外MBA留学への挑戦は、社費留学応募時点で諦めていた可能性が高かったように思います。

実は、もしこの社費留学に応募されていたらその人が受かっただろうなぁと思っていた人が私には何人か心当たりがありました。

その中でなぜ私が合格したかというと、これはあとから分かった話ですが、その人たちは単純に、私と同じように、あまりにも倍率が高く狭き門と感じていたので、応募せずに諦めていたのです

この話をあとから知った時に、当たり前の話ですが、単純にバッターボックスに立たないと何も起こらないんだなと思いました。

私は正直に言うと、今でも失敗が怖いし、恐れています。ですが、最近、どうやら悪くない失敗の仕方というのがある事が分かってきました。

このあたりは、またいずれ別の機会に書いてみたいと思います。

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