【Tips】 点滴
Tips(豆知識)シリーズから点滴についてお話しします。
手軽な内容なので、さらっと読んでみてください。
そもそも点滴ってなにもの?
みなさんにとって点滴のイメージとはどんな感じでしょうか?
健康に良さそうな飲み物に対して、飲む点滴と表現することがあることから、身体にいいんじゃないかと思っている方もいるかも知れません。
期待外れになるかも知れませんが、点滴というものを説明しましょう!
点滴はミネラル成分豊富な「水」
結論から言うなら、点滴とはただの水分です。
具体的に言うと、海水より塩分がうすく(3分の1程度)、スポーツ飲料よりしょっぱい水で、ナトリウムやカリウムといったミネラルが豊富です。
点滴にも種類があるため一概には言えませんが、ものによっては経口補水液と同じくらいの濃度の点滴もあります。
点滴単体でみれば、無色透明で無臭です。
(色ついてるのもあるよ!と思った方、鋭いですね。それは点滴に他の薬剤をいれています。)
どうして塩分が入っているものを使うのかと言うと、そもそも血液自体が塩分を多く含んでいるからです。
脱水の時に経口補水液を勧められるのがその最たる理由です。
(番外)点滴類を構成するもの
点滴につきものなのは、ルートです。
点滴を血管内に入れるための通り道が必要で、それをルートといいます。
ポタポタと落ちるのが見える点滴筒、点滴の速さを調整するクレンメ、半透明で長いチューブ、血管に刺さっている留置針があります。
(ちょっとコアな内容なので番外としました)
どんなときに点滴が使われるの?
ただの水分なの?じゃあそれいる?と思う方もいれば、いやいや点滴するとよくなるのですよ!ただの水じゃないでしょ!と思う方もいるでしょう。
医学的、実際の現場的に必要な方はどんな方か説明します。
脱水が強い人
例)熱中症、下痢が多い、感染症による発熱(軽症以外)、低栄養など何らかの病気で血管内に直接、薬を入れる必要がある人
例)心不全、喘息(軽症以外)などの内科の全般の病気、消化管潰瘍の出血その他
採血をとるため、処置で眠ってもらうためなど
点滴自体で何らかの治療となるのは一番上の脱水が強い人だけです。
ご飯や飲み水を多少なり摂取できる方はほとんどの場合不要です。もっというならご飯を食べていなくても、経口補水液やスポーツ飲料などのミネラルと糖分が入ったものを飲めていれば、必要とはなりません。
まとめ
点滴とは主に水分で、具体的には塩分が含まれるものです。血液と近い成分のものや経口補水液に近い成分のものなどさまざまです。
点滴をする理由は、病的脱水や血管内に薬剤を投与する必要がある病気になっているなどです。
脱水を疑う人には直接的な治療となりますが、それ以外の方には別の理由で点滴をされていると言うことが多いと言うことを知っておきましょう!
以上です、お疲れ様でした。
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