見出し画像

【日本史7】鎌倉史備忘録27

鎌倉時代の学習を深めていきます。

本日の学習は、

①歴代執権たちは鎌倉を中心に商業や都市を
発展させることに力を入れた。承久の乱の勝利後に
北条泰時(3代目)は鎌倉周辺の整備に取り掛かった。

②1223年(貞応2年)に鎌倉の南にある由比ヶ浜を
数百隻の船が停泊できるほどに発展した。
僧侶の往阿弥陀仏が人工島の和賀江島を作った。

③村落では農業生産力が向上し農作業の副業として
手工業が発展した。桑や麻などの作物を栽培してそれを
生糸や真綿として販売するようになった。彼らが職人である。

④鍛冶師や鋳物師などを筆頭に、医師や海女、博打打や巫女なども職人に含まれた。念仏者や絵師や猿楽師も活躍した。

⑤鎌倉時代には各地の荘園の中心地や交通の要地などで月に3度ほど定期市が開催された。手工業品などが広く流通した。背景には宋から大量に輸入した宋銭による貨幣経済の発展があった。

⑥鎌倉時代初期には60%が米で決済されていたが
鎌倉時代末期には84%が銭で決済されるようになった。

⑦金融業者も出現した。高利貸しを行う借上げや重量の
ある銭を輸送せずに済むように導入された為替を運用する
業者である問屋がでてきた。

⑧武士たちは貨幣経済の発展に対応できなかった。銭の流通によって物の売り買いが活性化して物価の上昇や消費活動が加速したため社会の流れについていけなかったと云われる。

⑨11世紀のヨーロッパでは貨幣経済が発達してユダヤ人やイタリア人を中心に交易や金融業が盛んになった。

日本の座にあたるギルドが台頭してきた。都市間でロンバルディア同盟やハンザ同盟などが締結された。

⑩この時代の都市とは鎌倉や京都など一部だった。都市が飛躍的に発展するのは室町時代以降の城下町や門前町の整備後である。

■参考文献 『1冊でわかる鎌倉時代』 大石学 河出書房新社

この記事が参加している募集

日本史がすき

学習教材(数百円)に使います。