―2019年7月14日（日）―

乃木坂46の「きっかけ」という曲が好きだ。

決心のきっかけは　理屈ではなくて
いつだってこの胸の衝動から始まる
流されしまうこと　抵抗しながら
生きるとは選択肢　たった一つを選ぶこと

そして乃木坂46のキャプテン、桜井玲香が卒業を発表。

「桜井玲香」という存在は、落合陽一が提言している「リーダー2.0」に重なる部分があるように思える。

「弱いところ」をさらけ出して、その「弱い部分」を、他のメンバーがカバーしながら組織が強くなっていく、そして自分自身は自ら組織を牽引するのではなく、後発を育てることで組織全体を強くしていく。

AKB48の元キャプテンである高橋みなみは、強烈なリーダーシップでAKBグループの先頭に立ち、グループを牽引した。これはまさに、かのスティーブ・ジョブズなどに評されるカリスマ性を持った「リーダー1.0」像にあたる。

一方で桜井玲香は、二列目あるいは三列目というポジションで、表からは目立たない位置ながらも組織全体を俯瞰し、まわりの力を借りながらグループとしてのあり方や進むべき道を作ってきた、新時代の「リーダー2.0」。

本人は「リーダー2.0」なんてことを微塵も意識していないと思うが、これはまさに「新世代型リーダー」というあり方を、時代の潮流に合わせ、アイドルグループで体現しているうちの一人なのである。