マインドフルを実践して変わったこと

2週間ほどマインドフルネスを実践している。
実践していて感じるのは、マインドフルネスは、頭の中で思考や言葉、感情がぐるぐると湧いて止まらない傾向がある人にはかなり効果が見込めるのではないかと思う。

近代的主体に悩みまくって「こころ」を書いた夏目漱石や、「将来のぼんやりとした不安」に自殺した芥川龍之介が読んだら彼らは少し救済されたのではと思うほどだ。まぁ彼らはそれだけ言葉や思考に拘れたからこそ文学をしていたかもしれないけれど。

2週間で変わったことは、以下のようなもの。

1、ストレスと身体の緊張がかなり減る
マインドフルネスをはじめて一番変わったのは身体の緊張が非常に軽減されたことかもしれない。自分に意識を向けるまで、肩まわりや背中がずっと緊張していたことに気づかなかった。原因不明の凝りや痛みがある人は、無意識で気づかぬうちに日常生活で身体が緊張している可能性がある。マインドフルネスをしていると、「あ、身体が緊張している」と気づけるようになる。

それから特に動いているわけでもなく、緊張を自覚しているわけでもないのに、脇汗をかいていることがあった。この症状もほとんどなくなる。なぜなら気温などによらない、ジトっとした汗は、無自覚な焦りや怒り、緊張が原因だと気づけるからだと思う。

2、イラッとしたり悲しみ、苦しさに囚われる時間がかなり軽減する
これは少し時間がたたないと体感しづらいと思う。日常的には、誰かのひとこととか、割り込んできた車とかに、怒りを抱くことが激減する。正確には一瞬イラッとするのだけど、すぐに自分が反応したことに気づいて平穏に戻れる。

また、嫌なことや苦しいことがあると、何度も反芻してしまいがちだけど、その反芻思考が非常に減るため、毎日が過ごしやすくなる。

3、食事がおいしくなる
これまで、ほとんど無意識で食べてたんじゃないか!?と思うくらい味を感じれるようになる。それくらいマインドフルネスに取り組む前は、目の前の食事とは他のことを考えたり、意識が散漫になっていたのだろう。

においも、こんなに充実したものだったんだと、毎回の食事が新鮮で楽しみに感じられる。普段動画とかを見ながら食べている人は、食事の楽しみに驚くんじゃないかと思う。

4、意思決定がしやすくなる
自分の直感が見えやすくなるというのが表現的にはあっているかもしれない。いま自分に必要なものがスッと分かる。例えば、Amazonで何かを購入するときに迷いが劇的に減る印象を抱いている。

意思決定は、頭で考えるメリット、デメリットだけではできないときが往々にしてあるけれど、たぶんそれはノイズが多いからだと思った。なんとなくだけど、脳内に余裕ができていてシグナルだけを感じれるような感覚がある。

5、思いやりが出てくる
例えばみんなで集まるときとかに、自然と自分が何かで貢献しようみたいな気持ちが出てくる。自分勝手に思えることを言われたりしても、事情があるんだろう、相手の中では相手なりの合理的な考えがあるんだろうと、自然に思いやりを持てる状態になる。

ひとまずはこんな感じかと思う。
また何か気づいたことがあれば追記していきたい。

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