見出し画像

政治講座ⅴ1174「硬直化した規制と日本文化」

 日頃、日本人自身の行動には気が付かないことでも、他国から指摘されて日本の良さに気が付くことがある。当然と思われていることが海外から称賛されて、逆に驚かされたことがある。東日本大震災での被災者の行動のすばらしさである。悲惨な場面でありながら取り乱すこともなく、配給品にも整然として順番を待つ姿、略奪行為もなく、世界から称賛されて、吾輩は日本の道徳心・公徳心・自制心に改めて気づかされたのである。海外で地震などの災害があると略奪の映像が放映される姿を見ると日本人のすばらしさを感じる瞬間である。または、デモで壊された商店から動乱に乗じて商品を略奪する姿が報道で映し出される。
 先日、都心から帰宅中に、電車の席を若い女性(中学生か高校生)から譲られた。吾輩は(外見は)よぼよぼ爺さんに見えたのかもしれないが、疲れていたので喜んでくけた。時々若者が老人や妊婦に席を譲る姿を目にして、これからの日本を支える若者に希望を抱ける瞬間を目にする。
今回は「たかが席」と思われる報道記事に着目した報道記事を紹介する。「優先席」は、近年の都会に住む利己的になった者たちへの「やさしさ・思いやり」の覚醒の効果と象徴であると考える。老婆心ながら硬直化せずに柔軟な対応が望まれる。

     皇紀2683年6月23日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

駐日ジョージア大使、電車の優先席利用への批判を一蹴 「本当にその通り」「日本を嫌いにならないで」

スポーツニッポン新聞社 の意見 • 5 時間前


ティムラズ・レジャバ駐日大使公式ツイッター(@TeimurazLezhava)から© (C) スポーツニッポン新聞社

 ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使が21日、自身のツイッターを更新。自身が投稿した電車の優先席に座った写真を巡る議論について、改めて私見を記した。

 大使は今月18日、電車の座席に座り本を読みながら移動する動画を投稿。大使が座っていた座席が優先席だったため、「空いてるならわざわざ優先座席に座らなくてもいいんじゃないかな?」「そこは優先席ですよ」などと指摘するコメントが寄せられた。

 これらのコメントに対し、大使は「私が言うのも何ですが、理屈のない不要な圧力は、生きづらい社会につながるためやめましょう。空いている席に座ることに何ら問題はありません」と説明し「大切なのは、必要とする方が来たときに率先して譲る精神です」と主張。「何なら、私の妻は、妊娠中や乳幼児を連れてときに、優先席を譲られた経験は一度もありません。だから、優先席に座っていることで、誰にも迷惑をかけていない私が注意される理由は理解できません」と記し「人間として“当たり前”である他人に気を配ることができずに、変な社会のルールを押し付けるような、無機質な考えは私は正しいとは思いません」と呼びかけた。この投稿は称賛のコメントが多く寄せられ、話題となっていた。

 優先席を巡っては、大使の投稿後もさまざまな議論がネット上で飛び交った。この現状を受け、大使は「木を見て森を見ず 優先席の件で、これ以上掘り下げていくのはどうかと思いましたが、一方で自身で切り出したからには考えを惜しむのも良くないたため、苦しい決断ですが、さらに追求したいと思います」と、自身の見解を改めて投稿した。

 大使は「その後の数日間でとても多くの多様な意見に触れたり、メディアにも取り上げてもらったりしたことでこの件をついて考える機会がとても多かったです。その中である考え方に出くわしました。それを、対象でない人が優先席に座ってはならないという意見に対して、投げかけたいと思います」と、一部の「優先席に座ってはならない」という意見の人に対するメッセージを掲載。

 「優先席の全てが優先席を必要とする人たちによって埋まり、体が不自由な方や、妊娠中や乳幼児をお連れの方が座れない状況が発生したとします。それは普通にあり得ることです。すると、優先席を一般の方が使ってはいけないという論理で考えると、このような状況を考慮し、一般座席に座ることさえ慎むべきでしょか。そうはならないでしょう」と指摘し「盲目にルールや暗黙の了解を行動の指針にしてしていたら、このような応用の状況に対応できる力がなくなってしまい、それこそ私は恐れます。なぜなら、ルールということだけで動いていたら、視野が狭くなり一般の席に座った時に、自分以上に必要とする人がいることが見えなくなるからです」と持論を展開。

 「優先席ありきではなく、しっかりと譲り合いの精神を携えていれば、そのような状況にも対応できると思います。そもそも、そのような共生社会における人間本来の優しさを促進させるためにこそ優先席がつくられたのではないでしょうか」と、「優先席」という言葉だけにとらわれず、本質を見極めることが大事だと主張。「このようなことを実践できていれば、優先席は、その場の判断で使っていいと思います。そして一般席だって“譲ってもらえますか”“譲りますよ”という会話がうまれる、そのような社会に近づけていけるのではないかと考えました」とした。

 「もう一つの結論として、やはり様々な考えがあったお陰で、私なりに社会のルールやこれからも活用していく電車の乗り方ひとつにおいてもこれまで以上に理解を深めるきっかけとなりました。だから、本当に多くの様々な意見を出してくださった皆様に心から御礼を申し上げたいと思います」と感謝を記し、「唯一心残りなのは、罵倒したり目に余る言葉を使う人間が一部で見受けられたことです。それは、議論しようとする努力に対して表現の自由や多様性を制限することにつながりかねない非建設的で、あってはならないことだと言うことを付け加えておきます」と、一部の過激な言葉を用いた批判の声に対する私見を記し、この問題を締めくくった。

 この投稿には「空いてれば座っていいし、誰か来たら譲ればいい、わざわざ優先席なんて書かなくても全部がそうなればいいですよね」「ティムラズ氏の考え方に賛同します」「面倒くさいから全部優先座席にすればいいのにね」「キレイな日本語。考え方も含めて、尊敬いたします」「わたしはレジャバさんを支持しますし、多くの日本人は同じ感覚だと思います」「すばらしいお考えです」「いろいろ失礼な態度を取った人もいたようですが、どうか日本を嫌いにならないでください」と、さまざまなコメントが寄せられた。


ルールに厳しい国とルーズな国 違いの理由を知れば、共生のヒントが見えてくる

World Now更新日:2020.02.12 公開日:2020.02.12

メリーランド大学のミシェル・ゲルファンド教授

米メリーランド大学ミシェル・ゲルファンド教授に聞く
信号を守る人が多かったり、守らない人が多かったり。あるいは列をつくって並ぶ人が多かったり、並ばない人が多かったり。世の中には、ルールにうるさい人や組織もあるし、あんまりこだわらない人や組織もある。この差は、文化の差から来ると説明するのが、米メリーランド大学のミシェル・ゲルファンド教授(比較文化心理学)だ。2018年に出版した「Rule Makers,Rule Breakers」では、こうした文化の違いは、その国が経験した「脅威」の差によって生まれると指摘している。さまざまな文化の人たちがともに行動する場面が増えてきている昨今、私たちはどんなところに気をつけるべきなのか。ゲルファンド教授に聞いた。(聞き手・西村宏治)

――著書では、世界にはルールやしきたりに厳格な「タイト文化」の国と、そうでもない「ルーズ文化」の国があると指摘されています。

私は世界中を旅して、そのコントラストに気づきました。シンガポールにいけば、とてもたくさんの罰則があります。ドイツでは人々がとても我慢強く並んでいます。でも私が生まれ育ったニューヨークでは、人々は信号を無視して、子どもの手を引いて、道路を渡っていきます。世界を見渡せば、こうした違いに気づくことができます。

しかし私が手がけてきたのは、その違いを最高に科学的な手法を使って分析し、理解することです。ですから調査もしますし、実験もします。ニューロサイエンスのテクニックも使いますし、コンピューターサイエンティストとも協力しています。非常に広い観点から、文化の構造を理解しようとしてきました。

その結果、一般論として国々をタイトとルーズに分類することができました。人間の個性を内向的や外向的と分類することができるように、国々も厳格な規範を持っているのか、寛容な規範を持っているのかで分類できるということです。日本やシンガポール、オーストリア、ドイツといった国々はタイトな傾向にありました。ブラジルやオランダ、アメリカ、ニュージーランドといった国々はよりルーズでしょう。


各国のタイトさとルーズさの比較

申し上げておきたいのは、すべての文化は別の側面も持っているということです。たとえば日本はタイト文化ですが、ルーズな側面はあります。それでも興味深いのは、ルーズだと思われる場面にもタイトさが顔をだすことです。たとえばカラオケに行くときですら、それは普段のタイトさから逃れるためのものだと思うのですが、そこには組織だった進め方があるんです。

■自然災害や人口密度という「脅威」

――そしてその違いの原因に「脅威」をあげていますね。

調査では約30の国にかかわってもらいました。歴史的なデータも集めましたし、環境についても調べました。そして私の仮説は、タイトな文化の国々は一般的に、常に集団的な脅威にさらされていた、というものです。

実際にサンプルとなった国々では、多くの自然災害や潜在的な飢饉、あるいは潜在的な人災、つまりその領土上での紛争などを経験していました。あるいは、高い人口密度もそうです。こうしたものに、人間は個人で立ち向かうことができません。つまり、人々は他の何千の人たちと協力できるようになる必要があったのです。これが私が環境的、人間的脅威と呼んでいるものなのです。
こうした脅威はランダムではありません。ある国では定期的にこうした脅威を経験していますが、そうでもない国もあるのです。そして、私たちのデータによれば、日本は脅威に数多くさらされた国の上位にきます。

――日本で自然災害に立ち向かうことを考えると、タイトさが必要だと。

もしこうした環境で、人々が非常に悪質に振る舞ったらどうなるでしょうか。完全なカオスになるでしょう。実は(ルーズとされる)米国の中でも、非常に多くの脅威を経験した組織には同じようなことが言えるのです。人々は、生き残るためにより強力なルールを必要とするのです。


災害などの脅威に立ち向かうには、秩序が必要だとゲルファンドは指摘する。たびたび巨大災害に見舞われてきた日本では、被災者たちの秩序だった行動が注目されることも少なくない=2011年3月、仙台市青葉区、小宮路勝撮影

それに脅威だけではありません。文化の同一性も文化のタイトさに貢献していますし、動ける範囲が狭いということも関係しています。日本では、米国と違って、人々があちこちに飛び歩くことができません。こうした国は、タイトな文化を持つ傾向にあります。

ただし、例外についても語っておかなくてはいけません。非常に興味深い例外は、脅威は経験しているのに文化はルーズなイスラエルです。そうした例外はありますが、大部分では非常にうまく説明がつきます。

――ただ、私たちはタイトな文化に一定のよい面もあるのだと感じます。

秩序と開放性には、トレードオフがあります。日本は私たちのデータでも、非常に犯罪が少ないです。一方で監視の目があり、画一性があり、同調性があります。たとえば街中の時計をしらべると、多くが同時刻を指しています。これは同調性と秩序の度合いを示すひとつの指標です。もうひとつ日本についていうと、清潔さという強みがありますね。非常に秩序だっていると思います。私は日本が大好きです。

銀座に時を告げる和光本館の時計塔。タイト文化の国々では、こうした街頭の時計も正確な傾向があるという=東京都中央区銀座4丁目、林幹益撮影

でも逆の側面も考えてみましょう。秩序だっているということは、自制心が働くということです。それは潜在的な罰を気にして自制するということです。幼いころから、そうした自制心を持っています。おかげで借金は少ないし、アルコール中毒も少ないですね。
逆に米国はまったく秩序だっていません。多くの混乱に悩まされているのです。犯罪も多い、同調性は少ない、自制心が欠けることによる問題は多いのです。ペットの肥満について調べたことがありますが、そうしたところにも差が出ます。ルーズ文化の国では肥満が多いのです。しかしルーズ文化の国には、開放性があります。違っていること、ほかの人たちに寛容です。そして、より創造性が高く、変化に対して柔軟です。

■入れ墨ペイントの人が助けを求めたら?

――米国を訪れた経験からすると、分かるような気がします。

私たちの実験でこういうものがあります。顔にペイントをし、入れ墨をし、鼻ピアスをした人に、通りで助けを求めてもらうのです。タイト文化の国々では、一般的には人助けに冷たいということはないのですが、見た目が変わっているこうした人たちにはあまり手をさしのべなかったのです。

彼らは、社会的秩序を脅かす存在だと捉えられていたのです。つまりタイトさというのは、それが行き過ぎればこうした開放性の問題に向き合うことになります。それがトレードオフなのです。

――とはいえ、こうした対応は人によっても違うように思います。

もちろんです。地域によっても違いますね。日本でも、北海道は違う、とかそういうことがあるでしょうし、東京でも、一部の地域ではルーズでしょう。こうしたところは、どの国にもみることができるものです。あるいは組織によっても違います。私は学者で、ルーズな方に属していると思いますが、夫は弁護士でタイトです。私のウェブサイト(英語)には、性格がタイトかルーズかを判断するクイズも設けています。

タイトと言われる日本にも、自由な創造性を追い求める人たちはいる。原宿・竹下通りはそんな人たちが集まる場所のひとつだ=2018年、渋谷区神宮前1丁目、河崎優子撮影

ですから、決まった偏見(ステレオタイプ)を持つべきではありません。それでも、やはり一般的な傾向は見て取れるのです。しかもこれはいまの時代に限った話ではありません。いま進めている研究では、歴史的にも、脅威を経験すると文化がよりタイトになっていたことが分かってきています。

あるいは実験を通して、人々の中にテロや自然災害といった脅威を思い起こさせると、タイトさが増すことが分かっています。それでも、文化の影響は根強く、そう簡単には変化しません。特によりルーズになっていくのは難しいようです。

――トランプ大統領などの政治家についても、タイト&ルーズの面から分析されていますね。

彼らはよりタイトな体制をつくることを訴え、支持を集めました。それはなぜかと言えば、実際にある人々が脅威にさらされていると感じているからです。実際に脅威を感じているから、より強いリーダーを求めるのです。

――それ自体は悪いことには思えません。

私が問題だと思うのは、政治家がフェイクの脅威を訴えたり、あるいは脅威を大げさに語ったりすることです。そうして不要な脅威をあおることでなにが起きるか。米国で起きているのは、「違った」ように見える人々に対する偏見や差別です。そして同じく、これは米国の創造性にも影響しているように思います。タイトにしろ、ルーズにしろ、極端な方向に向かうのには大きな問題があるのです。

新たな事業が次々と生まれる米国のシリコンバレーは、ルーズ文化の象徴でもある。驚くようなプロジェクトを発表する企業が次々に現れる一方で、実現に苦労する会社も少なくない。写真はテスラを創業したイーロン・マスク氏。2014年、米ロサンゼルス、宮地ゆう撮影

タイトさを求める人々には、客観的な脅威があると言えます。それはおそらくAI革命とか、グローバリゼーションとかそういったものでしょう。ですから彼らを「クレージー」だとか「レイシスト」だとか言って批判するのは、適当ではありません。彼らの脅威に目を向け、心を寄せ、それに対応すべきなのです。

しかし、政治家は人気を集めるために移民問題などのフェイクの脅威をあおっているのです。

■タイトもルーズも、組織には必要な存在

――日本政府はこれから外国人をさらに受け入れようとしています。そのときにも、こうした文化の違いが問題になるように思います。

まず日本のようにタイトな文化の国は、こうだと決めた方向には動いていけると思います。そのうえでいくつか課題があるでしょう。ひとつは、違ったグループ間での、意味のある相互交流が必要だということです。

しばしば起こるのは、見た目や行動が少し違って見える人たちに対し、極端な偏見を持つことです。しかし両者の間に意味のある相互交流があると、人は「自分たちと同じところがある」とか「自分たちの文化になじもうとしている」と考えるようになるのです。人々は思いやりを持つようになり、移り住むこともより簡単になっていきます。

タイトな人も、ルーズな人も、組織にはどちらも必要なのです。たとえば会社を考えてみましょうか。創造性を高めるためには、クレージーなアイデアを出すことも必要です。こうしたアイデアはルーズさから生まれます。一方で、こうしたアイデアを実践に移すにはタイトさが必要になります。ですから、組織のリーダーは両方が互いの弱点を補い合っていること、そして同じゴールをめざしていることを理解させる必要があるのです。

――しかし人はそのままではなかなか相互交流をしないどころか、それぞれ別に住むようになる気もします。

たしかに人間はより同質な人といるほど、安全だと感じるものです。そして変わっていくことに対しては恐れを持ちます。ですから、リーダーはその恐れに対応する必要があります。

相互交流の力を示す実験の例をひとつご紹介しましょう。米国人とパキスタン人の例です。当初は、両方のグループが互いを嫌っていましたし、深刻なステレオタイプを抱いていました。パキスタン人は一日中モスクにいるとか、スポーツをしたり、ダンスをしたりはしないといったものです。

そこで私たちは、お互いの日記を読んでもらったのです。そこに生きた感情があり、生活の現実がありました。それにふれたとき、お互いの人たちが共通点を見いだすことができるようになり、互いを理解するようになったのです。

もちろん彼らには文化の違いがあります。それでも、彼らはそれまでの見方が極端だったと気づきました。パキスタンの人たちは、米国人はルーズだが、思ったほどではなかったと考えたし、米国人はその逆のように考えたのです。

ですから、こうした互いのことを知ることができる場を用意することが、何よりも大切なのです。文化がどのように多様で、なぜ多様なのかを理解できれば、私たちは他の文化に思いやり(エンパシー)を持つことができます。他のグループに対してより寛容になれるのです。

Michele Gelfand 米国ニューヨーク出身。イリノイ大院修了。2007年からメリーランド大教授。2011年に33の国・地域の文化の違いに関する論文を「サイエンス」誌に発表し、注目された。著書に「Rule Makers, Rule Breakers:How Tight and Loose Cultures Wire the World」(Scribner,2018)

西村宏治朝日新聞シンガポール支局長

2000年朝日新聞入社。国内では静岡、神戸、東京、長野、仙台、大阪、京都の各地で勤務経験あり。GLOBE編集部を経て2020年4月にシンガポールに赴任。GLOBEでは「デジタルプライバシー」「麻薬」「土」「データサイエンス」「迷惑」などの特集を担当しました。東京でお気に入りの町は谷根千で、趣味は歌三線。

参考文献・参考資料

駐日ジョージア大使、電車の優先席利用への批判を一蹴 「本当にその通り」「日本を嫌いにならないで」 (msn.com)

ルールに厳しい国とルーズな国 違いの理由を知れば、共生のヒントが見えてくる:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?