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政治(歴史・法律)講座ⅴ1544「中国社会の変質、血族の崩壊」

記事を紹介する前に日本の婚姻と苗字の解説をする。近年、日本の戸籍制度も知らずに、結婚で苗字が代わることに憲法違反の裁判を起こしている輩がいる。それは最高裁で棄却された。
やさしい法律講座v43「判例研究:令和2年(ク)第102号 令和3年6月23日 大法廷決定(夫婦同氏)」|tsukasa_tamura (note.com)

政治(法律)講座ⅴ247「苗字は『姓』ではなく『氏』が正しい。これが『基本の基』。」|tsukasa_tamura (note.com)

政治講座v135「日本では明治から苗字は「姓」(血族)ではなく「氏」(家族)である。」|tsukasa_tamura (note.com)

日本の左派勢力及び報道機関の不勉強極まりない事例の一つに「姓」と「氏」の区別の認識がなく、盛んに「夫婦別姓!」と叫ぶ。新聞記事の見出しも「夫婦別姓」である。何にも分かっていない左派勢力と新聞記者には恥を知って欲しい。明治から日本は苗字を戸籍制度で「氏」と定めている。日本の戸籍制度は「家制度」として「氏」を単位として使っている。では「姓」は歴史的経緯は今回省略するが、今日、漢字文化圏の中国は苗字を「姓」としている。これの苗字は「血族」を意味している。だから結婚しても「姓」は変わらない。夫婦は別の姓を使っている。表見的には夫婦であるかは分からない。では「子」は誰の戸籍に入るかと言うと儒教思想の男尊女卑の原則から「男」の戸籍に入ることになる。これからも分かる通り結婚では夫婦は戸籍上は一つにならないのである。翻って日本では結婚によって一つの家族を形成して一つの氏で一体感を保つのである。
蘊蓄(蛇足)を語る。源頼朝の妻は北条政子と教材に乗っていることはご存じであろう。実は政子さんは「姓」は「平」であり、氏は「北条」なのである。鎌倉時代は「姓」は天皇から賜るものであったらしい。各地の豪族が名乗る者が「氏」のような苗字として使われたようである。
流石に、法務省や最高裁の判決も「令和2年(ク)第102号 令和3年6月23日 大法廷決定(夫婦同氏)」の中で「夫婦同氏」と表記している。然るに残念なことにパスポートの苗字欄は「姓」である。法務省の不勉強さには驚いたのである。政府の横に繋がりがなく、セクショナリズムの典型であろう。
今回はそのような日本の嘆かわしい現実を認識・理解の上に次の紹介する報道記事を読むと理解が深まると思う。

     皇紀2683年12月14日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

「親戚づきあいはもうしない!」血縁・地縁を避け“断親”する中国の若者たち

青木 暁人 によるストーリー • 6 時間


旧正月に親戚が集まり、結束を固める新年会(広東省で筆者撮影)© JBpress 提供

・伝統的に「大家族主義」であった中国でも、年齢が若くなるにつれて親戚づきあいが少なくなっている。

・その要因の一つが、大都市と農村とでの社会環境の差、そして価値観の差だ。

・従来家族や親戚が担っていた、精神的なつながりや経済的な助け合いは、さまざまな立場の人たちが代わりを果たしている。

(青木 暁人:中国在住ビジネスマン)

 中国は伝統的に「大家族主義」だ。祖父母やおじおばにそれぞれ別々の呼び方があるほか、地域によっては同じ姓を持つ人をすべて親戚扱いするなど、日本以上に親戚づきあいの幅が広い。一族の出身地を「祖譜」という一種の家族史を記録する文化も残っている。春節(旧正月)に大規模な帰省客で鉄道などが大混雑するのも、それが理由だ。

シンガポールの初代首相である、リー・クアンユーなどの祖譜が残る広東省梅州。以前は多くの人が年末や家族の重要な日に、このような農村にも帰省していた(2021年に筆者撮影)© JBpress 提供

 中国人社会では、自分だけでなく一族の出身地にも敬意や愛着を持つことが一般的だ。企業においても血縁や地縁は重要視される。

「断親」という新語が生まれた

 このような中国社会に、近年新しい言葉が生まれた。親戚とのつながりを断つという意味の「断親」である。

大手メディアでも取り上げられ始めた、「断親」についての社会分析(「常青松 班兴令:“断亲”现象背后的社会根源」より)© JBpress 提供

 社会の発展に伴い、家族や親戚とのつながり方が変わるのはどこの国でも一般的だ。

 中国南京大学が中心に行った家族親戚づきあいに関する調査で、「親戚とどのくらいの頻度で連絡を取るか」を調べたところ、年齢が若くなるにつれて親戚づきあいが少ないことが明らかになった(次のグラフ、項目間で年齢の重複があるのは元記事のママ)。

「頻繁」「非常に頻繁」と回答した人が、40歳以上ではが大多数を占める一方で、30歳以下では割合がぐっと減り、18歳以下はゼロで「ほとんど連絡しない」が過半数を占める。


親戚と連絡を取る頻度(「不跟亲戚往来,这届青年为何人间清醒?|对话青年断亲研究者胡小武教授」より)© JBpress 提供

 中国社科院の2021年の調査や新華社通信の調査でも、「若年層の20%近くが1年以上親戚づきあいをしていない」「70%近くの若年層が親戚や家族史を知らない」という結果が出ている。では、なぜこのような変化が生まれているのだろうか。

大都市と地方での環境や価値観の差

 その要因の一つが、大都市と農村とでの社会環境の差だ。中国における経済の高度成長が始まった1980年、都市部の人口は全体の約20%ほどだったが、2021年には64%に跳ね上がっている。都市部への移住は、土地でつながっていた親戚の付き合いが途絶えるきっかけを生み出した。

 さらに、故郷の両親や親戚と離れて暮らす人が増えることで、核家族化が進行した。1980年代は1世帯あたり4.4人だったが、2010年代には3.1人にまで減っている(次の表)。


家族構成の変化(国勢調査「第七次全国人口普查公报」を基に筆者作成)© JBpress 提供

 家族あたりの子供の数の減少は、兄弟の人数が少ないことを意味し、それは親戚の人数が少なくなることにつながっている。子供の数の減少は、これまでの一人っ子政策だけでなく、子供一人にかける教育養育費の増加も大きな要因として考えられる。

現在中国の大都市では、子供一人を大学まで行かせるのにかかる平均費用が、80万元(約1600万円)以上と言われている(「上海养个孩子到初中要花80万?看这份调查报告怎么说」)。

「子供への教育は将来への投資だ」「大都市こそ子供の教育にふさわしい」という考えが広まっている現状では、大都市への人口の集中と核家族化の進行はさらに進むだろう。そして、「兄弟がいない」という人が今後増えていくことで、親戚の数も間違いなく減っていくことになる。

 若者が親戚づきあいを避けようとする大きな理由は、価値観の差だ。

 中国に限らないが、農村をはじめとする地方の方が人づきあいが濃く、親戚をはじめとする人間関係で深い付き合いを求められる。帰省した友人に筆者が同行した際にも、「結婚はまだか」「子供にどれくらいの教育費をかけるのか」「親戚の経済的な支援はどれくらいできるのか」といった地方ならでの濃い会話を目の当たりにした。

 そのほかの知人に聞いても、「深い人間関係を求められて困惑した」「共通の話題を見つけることができない」「ときに居心地の悪さを感じた」などといった、カルチャーギャップを感じていることが多いようだ。

「親戚から受けた突拍子もない要求」というネット掲示板は、2億回近い閲覧数があり、親戚づきあいの難しさの一端がうかがえる。


「親戚から受けた突拍子もない要求」という掲示板(「你的亲戚提过什么过分的要求?」より)© JBpress 提供

 では従来家族や親戚が担っていた、精神的なつながりや経済的な助け合いは、今後だれが担うのだろうか。

新しい社会的なつながりはどこに?

 親戚づきあいが比較的少ないと話す中国人の知人たちに聞くと、従来親戚が担っていた精神的なつながりは、さまざまな立場の人たちが代わりを果たしているようだ。子供時代の思い出は、同じく一人っ子である同級生と共有する。社会人になった後の苦労や子育てに関する相談などは、オンラインゲームをはじめとするデジタルなつながりの中で行っている。ゲームプラットフォームが、チャットなどのユーザー間交流機能に力を入れているのは、そういうニーズを反映したものだ。

 新しい形の経済的な助け合いの例としては、「非血縁者同士による住宅購入」という仕組みができてきている(「深圳的年轻人,决定“拼多多”式买房!」)。

 中国では、不動産を購入する際、本人だけでなく、家族や親戚がお金を出し合うことも多かった。ところが、深圳市や広州市などでは知人や友人同士で資金を出し合い、住宅を購入することが増えている。

 また従来血縁関係を基に取得していた都市戸籍について、知人でもできるようにする政策がとられているようだ(「投靠朋友落户一线大城市?记者调查:各地迁户政策不一,部分城市可实现“投靠朋友落户”」より)。

 血縁・地縁関係を基にした親戚づきあいが担っていた社会的な役割は、都市部を中心として、新たな人的ネットワークに置き換わっていくことになるのだろう。

My Opinion.

個人の権利のみを主張して、公序良俗を乱す行為利己的な主張と思える言動が散見される。この様な主張に乗り、政権公約にする日本共産党の「同性婚を認める法改正」は、婚姻制度を理解していないとしか思えない。これが少子高齢化に向けた日本の政権を取ろうとする政党なのか、少子化に逆行する政策に他ならない。昔から、日本の家制度は「家族」内で扶養を義務化し、親か子を扶養し、親が老人となったとき、子が親を扶養するための制度であったが、左派というリベラル政治家がそれを破壊し今は国家に社会保障制度の負担が重く圧し掛かってきている。日本の家族制度を破壊して、その社会保障負担のために増税し、個人の財産を略奪して個人財産を認めず最終的に「共産主義化」の達成に向かうことが危惧される。米国でも、学校教育に差別や偏見を助長するような言葉遣いは是正されていくべきですが、近年ではポリティカル・コレクトネスが行き過ぎることによって、次のような、言葉狩り、社会的な息苦しさ、ポリコレ棒の登場、ポリコレ疲れとその反動が生じている。自由な国」アメリカは、言いたいことも口にすることができなくなり言論の自由が大きく制限されるようになってきた。それがいまよく耳にする「ポリティカルコレクトネス」です。直訳すれば「政治的正しさ」 となるが、ほとんど言葉狩りのようなものに思える。その実体は、もはや我々日本人には「理解不能なレベル」になってきています。今やアメリカは、「リベラル派という極左」に乗っ取られてしまいました。言論の自由もない、行動の自由もない、独裁国家(共産主義)は目前に迫っている
ある著書によると、左派・共産党の手法には子供や家族をバラバラに破壊して、国家が管理することが共産主義のイデオロギー策動らしい。まさに、その策動の術中に国家・国民がはまっているのではなかろうか。
そして、中国共産党は中国の古き儒教思想をも破壊して、子供や血族などの親族をも崩壊させる方向に教育をしている。毛沢東の文化大革命の集大成は習近平で完結するのであろう。中国の古き文化が崩壊していくのは吾輩は忍び難い。

参考文献・参考資料

参考文献・参考資料

「親戚づきあいはもうしない!」血縁・地縁を避け“断親”する中国の若者たち (msn.com)

加地伸行著 『マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々』飛鳥新社 2018.10.1 第6刷発行

やさしい法律講座v43「判例研究:令和2年(ク)第102号 令和3年6月23日 大法廷決定(夫婦同氏)」|tsukasa_tamura (note.com)

政治(法律)講座ⅴ247「苗字は『姓』ではなく『氏』が正しい。これが『基本の基』。」|tsukasa_tamura (note.com)

政治講座v135「日本では明治から苗字は「姓」(血族)ではなく「氏」(家族)である。」|tsukasa_tamura (note.com)

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