2番ちゃんのこと

家族のことです。妹のうつ期です。

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昨日、ワタワタいろいろありまして急遽新潟に新幹線でビューンと来まして。

そして今は実家でダラダラ。

思わぬ帰省と、ワンコとのゆったり時間に歓喜です。

昨日は、焦って急いで、迷って、泣いて。

泣きっ面に蜂のようなアンラッキーなこともあって、さらに泣いて。
まったくもうですわ。

ビューンと新潟にとんできました理由は私の妹。

私は4人きょうだいの長女、上から私、妹、妹セカンド、弟という構成になっております。

そして、今回の次女ちゃんのことで新潟に帰ってきました。ここからは次女ちゃんのことを2番ちゃんとでもいいましょう。

(父が、私達4人きょうだいをひとに紹介するとき、「こっちから、1番、2番、3番、4番!」と紹介するのでその影響かしらっ)


2番ちゃん。
専門1年生。今年の4月に実家を出て、学生寮でがんばって生活しております。

おちゃらけるのが好きで、ニコニコゲラゲラ笑ってて、2番ちゃん独自の不思議ワールドがあり、そしてそのワールドで使われているへんてこりんワードが発せられると、家族が大爆笑。

2番ちゃんは家族が大好きで、実家を出てからというもの、家族のことが恋しくて寂しくて、家族が近くにいないことがストレスで蕁麻疹が出るほど。
あと、これは私と3番ちゃんも同じ感じなのですが、田舎育ちのを私達は自然に囲まれてること、人が少ない静かな環境が当たり前だったからか、都会がそんなに向いていないようで。

2番ちゃんは特に、都会無理!という感じでそれも蕁麻疹の要因のひとつ。

2番ちゃんは天然ちゃんというか、おバカちゃんというか。そんなに頭がいいタイプではありません。2番ちゃん自身もそれを自覚していて、基本的には開きなおってるような感じですが、時折、自分の不器用さとおつむの弱さに悲しくなり、心の中で自らをポンポコ攻撃してしまう癖があります。

もっともっと自分に優しくしてあげてほしい。

そう伝えるのですが、真面目でいろんなことを気にしすぎてしまうあの子はそれが難しいみたいです。

そして今回も、うつ期がやって参りました。

病院で診断されたわけではないですが、おそらく鬱か、躁鬱か、そんなかんじです。

高校生くらいから、アップダウンの激しい情緒です。何度か病院で診てもらったこともありますが、合う先生には出会えず通院することをやめていました。最初に病院に行ったのは2番ちゃんが高校生の頃で、そのときはうつ病ではなく、うつ状態、という言われ方をしたみたいです。

いっときは高校にほとんど行かず引きこもっていることもありましたが、激しく波打つ落ち着かない情緒と向き合いながら、2番ちゃんのペースでなんとか学校に通い、無事高校を卒業していました。

そして今です。
辛そうです。
2週間もLINEの返信がありませんでした。
母も同じでした。そして数日前に父もLINEを送ってくれたのですがそれも返信がありませんでした。
そんな状況の中、昨日の朝6時頃、2番ちゃんからLINEがありました。たまたま起きていた私はすぐに電話をかけて、やっと声を聞くことができました。

久しぶりに来たメッセージの文面から、限界が来ているのだなと。
彼女は、メンタルに不調をきたすと一人で部屋に籠もって、じっとしてたくさん寝て、そのひとり時間の中で2番ちゃんなりのやり方で、徐々に回復していく事が多いです。
話を聞いて欲しいときは自分から私に相談してくれるので、それまでは少しの声掛けにとどめて、あとは基本的に放っておくことが多かったですが、今回ばかりは何度もLINEをしました。

なんだかいつもよりもよくない感じがして、でも離れて暮らしているからどんな状態なのかを確認することはできなくて、怖かった。何度もメッセージを送りました。既読がつくことだけが、小さな安心材料でした。

そしてやっと昨日SOSを発してくれました。ですが、あっという間に電話を切られてしまい、着信拒否されてしまい。
母にも状況を伝えるために電話をして、会いに行かねば、とリュックに荷物を詰めて駅まで走りました。
2番ちゃんには、今日そっち行くね、とLINEを送りました。

走って、疲れて、歩いて、走って。
怖い、会いたい、心配。そんな感情でふわふわしていて、歩くときは筋肉がゆるみ力が入らずトロトロ歩いていました。

電車に乗り大宮駅到着。数分後に発車する新幹線。朝ご飯をしっかり食べれておらず、赤飯おにぎりだけを買って新幹線に飛び乗り、妹のいる新潟市に向かいます。大宮駅から新潟駅までは1時間半ほど。
お昼には到着できます。

急いでいるのに座っている感じ。
ドギマギしながらも、新幹線に乗ってから1時間経った頃。
2番ちゃんから返信がありました。

「来ないで」
「あいたくない」

ああ、そうか、と。
何度かやり取りをしました。本当に来てほしくないのか、本当は来てほしいのか、何か隠してることでもあるのか。
ただ普通に私に会いたくないだけなのか。

「ほんとに大丈夫だから」
「パパとママにも何も言わないで」
「今私は頭が回ってないからひどいことを言って傷つけちゃう」
「傷つけたくない」
「ごめん」
「ごめんなさい」
「ほんとにごめん」
「なんとかやってるから」
「大丈夫だから」
「ごめんなさい」

何を行っても、来ないで、会いたくない、ごめんなさい、そればっかり。

きっといま苦しんでいることは確かで、私に合うことにとてつもない拒否反応を起こしていることも確か。

疲れているから、疲れてしまうから、一人でいたいのだろう。
心配する姉を傷つけることが怖いのだろう。

「わかった、かえるね」

そこでやり取りは終わった。

途中の駅で降りて、母に電話をした。
新幹線が見える窓、外の景色に顔を向け、ポツポツと通り過ぎる人に見られないように泣いた。母の声を聞いてしまうと余計に泣いてしまった。
母と父には、2番ちゃんのことを怒らないでほしかった。泣きながらそう伝えた。

病んで引きこもった経験が私にもある。
2番ちゃんとわたし、それぞれの苦しさがあるが、多少は気持ちがわかる。
自分で自分を責めている2番ちゃんのことを、父と母が、姉が心配しているのに、とまたさらに責めてしまうのではないかと怖かった。

電話の奥から、(2番ちゃんのことを)怒ったりはしないよ、帰っておいで、という2人の声。年末まで実家には帰れない予定だった。嬉しい楽しい帰省ではないが、はやくパパとママに会いたかった。
電話を切って、涙を拭い、心を落ち着かせるために自動販売機でおしるこを買った。
待合室で電車が来るまで40分待った。
おしるこを飲んだのは久しぶりで、おいしかった。

その駅から実家の最寄り駅までは1時間。
雨が降ったり止んだりの、グレーの空。
雨の日は気持ちが沈みがちだか、私の地元の景色は雨の日には、雨の日の良さがある。薄暗い外、葉っぱがキラキラと光る、山が静かに眠っている。

最寄り駅に到着。Suicaを使えない田舎、無人駅では2両の電車の一番前の車窓室まで行き、定期を見せたり、精算をしたりする。

新幹線を途中下車し電車に乗り換えた私。新幹線eチケットを購入し、Suicaで新幹線改札を通っていた。
普段電車に乗るときも、もちろんSuicaを使っていて、買い物はほとんどデビットカード。そのときの手持ちの現金は、おしるこに使った140円と、財布に残っていた252円だけだった。

電車の運転士さんに状況を説明し精算額を計算してもらうこと、約10分。私一人の精算による遅延。そして足りない現金。他の乗客を待たせてしまっている。後ろから突き刺さる視線。「越後湯沢で精算します」と伝え、ようやく電車が出発。
次の新幹線駅、越後湯沢駅で精算してもらうことになった。他の乗客に申し訳無さすぎた。
ワンパンチで済むかと思いきや、ダブルパンチ。泣きっ面に蜂。端っこの席に座り、マフラーに顔をうずめて泣いておりました。

車で迎えに来てくれていた母も、隣の新幹線駅まで行くと言ってくれた。ここでもまた申し訳ない…。

無事Suicaで精算を済ませ、母の車に乗り、スーパーでお昼ご飯と夕食の買い物をし、帰宅、帰宅時間14時頃。
腹ペコでした。疲れました。

買い物をしているときも、車に乗っているときも、母と2番ちゃんのことを話していました。

とりあえず、2番ちゃんのことは放っておくことにしました。
待つしかない。
やけを起こさないことを信じて。

専門学校も、冬休みまであと一週間ほど。長期休みも、長めの連休も、必ずと行っていいほど実家に帰っている2番ちゃん。
今回はどうだろうか。年末、会えるだろうか。

元気になって欲しい。
2人でおふざけして、しょうもないことでまたゲラゲラ笑いたい。
真面目に受け止めすぎず、自分を追い詰めすぎず生活して欲しい。
2番ちゃんが楽しく生きててくれるのが私の願いです。

また会えますように。
また笑って話せますように。
少しずつ元気が戻りますように。

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