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「クリームイエローの海と春キャベツのある家」読んでみた

⚠ネタバレあり⚠


もう……
読んだ?

え……
まだ?

それは……
僥倖!



はわわ……
すっげーっ!
装丁からもう素敵!!
あと帯のコメント……
知ってる人ばっかでテンション上がる!!!


ほら、つくねは書店員さんですので!
店長に言った訳だ。

「あのあの……私の知人が……作家デビューしたのですよ!で、自分の客注は己でやりますけども……お店に置く分を……入荷してもらったり出来ませんか?」
「えっ……凄いじゃないですか!……じゃあ、こっそり注文しときましょう」
「やったーー!」

話が分かる!
流石、つくねの推し!


で……
ウキウキで読んでみた。


主人公の津麦は商社で働いていた元バリキャリ。
しんどくて辞めて、家事代行の仕事を始めるんだ。

TVで家政婦の志麻さんとか出て来て

「なんて凄い技なんだ!」

など思う事はあっても、まだまだ一般の人が気軽に家事代行って頼むには初手のハードルって高いと思われてるんじゃないかな。

例え、ウチの中が
しっちゃかめっちゃかになってたとしても。

「そんじゃ、家事代行頼みますか!」

ってカジュアルにはなってなさそう……
つくねの体感としては。

新しく担当する織野家へ足を踏み入れると、そこは服の山を超えて海。

それを

「うっすら黄身がかったクリームイエローの海」

と表現されるのを読んで

んん??
と疑問が浮かぶ。

灰色とかじゃないんじゃなー。
淀んだ空気を表すなら、暗い色味を使いたくなるけど……

読み進むにつれ

あー……なるほどな。

つくねは分かった。
(気になった)

それは、愛が具現化されたものだったんだ。

奥さんに先立たれ男親一人で朔也は
仕事プラス終わりのない家事に5人の子どもの子育て……

「やらなければならない」

と思い込んで全部一人で背負い込む。

一見散らかってる洗濯物たちは

「畳む時間がないからハンガーから外してその辺にばら撒いておく。そしたら子ども達でも探せるから」

ギリギリの中での生活をなんとか営もうとする咲也の苦肉の策と言おうか……

中2の真子ちゃんから聞かされるんだ、その真意を。

そしてある日、事件が。
次女の樹子ちゃんが大暴れするんじゃけど。

それがキッカケで家族が再生(?)の道へと
進み出して行く……

もしかしたら。
今この時もどっかで。

朔也みたいな人が。
途方に暮れる間もなくバチクソに頑張ってるのかも。
真面目であればある程に……
洗濯の海を見て絶望したりしてるのかも。

それを灰色って言うのはちょっと切ないもんな。


あったけぇ……
なんてあったけぇ物語なんだ……
クリームイエローな訳だよ…… 


(解釈が全然違ったら恥ずかしいので、その時はそっとしといて欲しい)


家族や身近な大切な人に感謝と愛を伝えたくなる……
頑張ってるあの人に

「そんなに頑張らなくて大丈夫」
「たまには愚痴ってもいーよ」

って言いたくなる……

そんなお話です。

せやま南天さん!
感動をありがとうございます!!
 
取り敢えず、お店の人達から(自慢して)布教していきますっ!

あと!
未来の作家の卵たちへ!
今ならあなたが作家デビューしたら……
書店員つくねが全力で推すぜ!?

ファイティン!!!!!



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