しばまるさんの、この記事を読んだので……

（あたすも！小さな恋、書きてぇ！）

とテンション上がっちゃったので……

勝手にのっかってしまう事にします！

（めちゃキュンとなるよ！）

私の初恋は5歳の頃。

幼稚園で同じクラスのカズキくん。

切れ長の目をした、色白の男の子だった。

背の順に並んで……

先頭の子から男子&女子で

手をつなぐ。

ドキドキ……

次はカズキ君だ！

え……私とかも！？

「あー！待って〜！」

先生とトイレに行ってた男の子が帰ってきた。

「えーと……つくねちゃんとね！」

アァァ〜………

テンションダダ下がりの私。

年長さんになって違うクラスになっても……

私はまだ好きだったようだ。

卒園アルバムに一枚の写真が載ってた。

何人かの先生と子供達での記念撮影。

私は後ろを振り返って先生を見ている。

先生も身を乗り出して、こちらを見ている。

何とも微笑ましい一枚。

でも私……

その時……

視界の端っこにいるカズキ君に目がハートになってたんだ……。

卒園アルバムを見返した時

（あー……先生への視線はフェイク……誰も気付くまい……これは）

白目でこんなに広く見渡せる能力……

なでしこジャパン行けたんじゃないか……

足りない物は

サッカーへの愛。

体力。

知力。

時の運。

なーんてな。

何もかにも全てが足りてなかったな。

そして……

小学生になってまた違う子を好きになり

つくねの初恋は終わった。

＊

「全然キュンとせんわ！」

ですって？

アイヤ〜

ちょいと待たれい！

これはまだ……

序章！

露払い！

本番前！

＊

息子が小2の時。

家に帰るや

私に耳元で内緒話をしてくる。

誰もいないのに。

「お母さん……この話……かっちゃんにも、おばあちゃんにも誰にも言わんでな」

「うん？」

「佐藤さん（仲良し家族の奥さん）にもナイショよ？」

（こんな息子の内緒話はイヤだ）

「なになに〜？」

「あんな……」

「うん」

「〇〇な……」

「マナミちゃんと両思いなんよ！」

「えぇーっ！？そうなん？」

「両思いのしるしにこれ、もらった〜」

「えー……何それ……カワイイ！」

輪ゴムで編んだブレスレット！

（レインボールームと言うらしい）

息子がもらったのはシンプルだけどカラフルな色使いが素敵な物だった。

そして……

かっちゃんが帰ると直ちに報告した。

「かっちゃーん！息子がマナミちゃんと両思いなんだってー！！」

「えっ、そうなん！？」

「やるなー！」

「ヒューヒュー！」

二人で浮かれてしまい

「お母さん！何で言うん！？」

とガッツリ怒られた。

あれから3年が経ち……息子に聞いてみる。

「そういや……君はまだ……マナミちゃんが好きなん？」

「うん」

（えぇー！一途！やーもう！！）

（浮かれて学生さんに戻るつくね）

内心キャ～キャ～しながらも、平静を装いつつ聞く。

「えー……マナミちゃんもまだ〇〇の事好きなん？」

「知らん」

「そっかー……」

（もし彼女と結婚したら……マナミちゃんのお母さんは……すげーさっぱりした人じゃから……付き合いやすくてラクじゃな……孫が産まれたとして……めちゃ気楽に会えるな……）

と未来に思いを馳せ……　

少しニヤニヤしてしまうのだった……

#子どもの成長記録