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名言録 2 および 3

俳句の切れは「間」を生み出します。「間」とは何もない空白のことですが、その空白は読者が読み解くことになります。そして、いくつかの読み方ができる場合、その中からもっとも創造的な読み方が選ばれなければなりません。この句の場合、(中略)
古来、俳句の詠み手は、このような創造的な解釈をしてくれる読み手がこの世界のどこかにいることを信じて俳句を詠んできたのです。

p.204

というわけで、俳句の切れについて私がここで話したことはいつかきれいに忘れてください。俳句は入門したらいつか必ずその門を出なくてはならない。これは俳句を自由自在に詠むためには、どうしても避けて通れない関門です。ここで私が切れについて話したことを、いつの日か、晴れ晴れと忘れてしまうことができたら、やっと知識が自分の血肉となった証拠だと思ってください。

p.209


書影・『一億人の「切れ」入門』

もう、一冊まるごと名言録と言っても過言ではないと思われます。

そして、抜粋したこの言は俳句のみならず、
 「入門」 することの全てに共通する
至言だと感じました。

入門書というものは、いつか 「忘れなくてはならない」 ことを
この本に教わりました。

まずは、この一冊から。
そして、今まで手にしたすべての入門書を
消化して血肉とすることを目標に、
気持ちを新たに句作に励んで行きます。

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