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昔の自分に憧れる。

私は心抜きされてから、
五感が低電力モードで、いや、それ以下で動いているような感じだった。

感動ってどうやってするんだっけ?
味わうって?
おもしろいってどうゆう感情だっけ?
ワクワクするってどんな感じだったっけ?
歌うって?
絵を描くって、どうやってたっけ?
笑うってどうやってやるんだっけ?
楽しいってどんな気分だったっけ?
笑顔ってどうやってするんだっけ?
涙ってどうやって出すんだっけ?
お腹がすくってどうゆう感じだったっけ?
文章を書くってどうやるんだっけ?

私、もうこのままずっと、感情のない、
ただ、息してるだけ、みたいに生きていくしかないのかな?

っていうか、ここまで食欲もないし、
独りじゃご飯も食べれないなら、
ほっとけば死ぬよね。
私は本当に死にたいのかな?
でもここまで孤独だったら生きてる意味ってあるのかな?
私が死んでも困る人誰もいないし。

そうか、愛犬だけ、私の大切な愛犬だけは
私を変わらず愛してくれている。
こんな蝋人形みたいになった私なんかを…。
本当にありがとね。
愛犬のために、どうせ生きるなら、
前みたいに元気な自分に戻りたいな。

元気なころ、自分にはとくに何の取り柄もない人間だと思っていたけど、
鬱になってみたら、
元気なだけで、奇跡的にすごいことだったんじゃないか!?
笑顔ができるってだけで、天才的にすごいことだったんじゃん?
朝起きて、「今日は何食べようかな?」って思えるって、
素晴らしいことだったんだな、って、昔の自分に憧れた。

あの人は本当に自分だったのかな?





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