「こんなにしんどいなら、経営やってられないな」
そう思っているあなた、
そう思うことこそが
価値あることなんです。
経営の実践において”苦境”はつきものです。
苦境とは苦しい境に身を置くわけで大変辛いことに違いありません。
しかし、苦境を教訓に転換できれば価値が生まれ、その価値の積み重ねによって経営も人生においても”成功”の二文字がいつの日か手に入るはず。
「あの時のあの苦境があったからこそ今の自分がある」と・・・。
①苦しむことで、経営者として最も重要な「胆力」が身につく
もし、あなたが経営の重大な局面において困難に遭遇したとすると、その困難によって挫折と克服を繰り返す機会が与えられるはず。
その機会をしっかり生き抜くことによって、
あなたは経営者としても、人としても
芯のある“強いリーダーになれるでしょう。
その困難は経営手腕のハードルが高くなればなるほどあなたを一層強くする。
強いとは一度、屈してもすぐ復元できるという”胆力のある経営者”を意味します。
②苦しむことで、「優しい経営者」になれる
もし、あなたが社員の退職において嘆き、苦悩や苦痛を抱えているのでれば、その感情を冷静にとらえることによって社員の辛い感情というものが受容できるようになるでしょう。
その結果、社員の心情を汲み取れる「優しい経営者」になれます。
経営者と社員の立場の違いがあるにしても、一人の人間として痛みを体験した者は他者の痛みも感じ取ることは大切。
③失敗するワンマン経営者にならずに済む
もし、あなたが事業展開において何らかの失敗をしたのであれば、その失敗は自らを省みるきっかけとなります。
積極的に内省できれば、自らの弱さはもとより、
とりつかれていた過信や傲慢、知らず知らずのうちに身につけていた逃避や他責クセから解放されます。
そのことにより、経営者としても人間としても「謙虚な人」になれるでしょう。
④社員を活かせる経営者になれる
もし、あなたが経営手腕の稚拙によって悲しみのどん底にあれば、その悲しみは深ければ深いほど、あなたの感受性を豊かにするでしょう。
その感受性の豊かさとは”あなたらしさ”を蘇らせるのです。
悲しみは人の心を浄化し、自分を取り戻す大事なものです。
経営者にとって知性以上に感受性が大切。
つまり、自分を取り戻せる経営者こそが社員と組織を活かす最も大事な要素なのです。
⑤身の丈にあった経営ができる
もし、あなたが経営の失態によって窮地に立たされているのであれば、その窮地があなたの人生の真価を悟るきっかけを与えてくれるでしょう。
真価を悟ることができれば、身の丈にあった経営ができる。
窮地はその人の本気をはかる絶好の場面です。
だから、足踏みしてもよい。
一歩一歩踏み越えていって欲しい。
⑥経営者のマインドを蘇生できる
もし、あなたが大切な経営幹部や社員と袂を分けることが生じたら、その別れはいっとき寂しさや戸惑いをもたらすでしょう。
しかし、ときを経て一端リセットできれば、必ずあなたを経営者として再誕させる蘇生力を与えてくれます。
常に別れとは虚無感をともなうが、経営者のマインドを蘇生するためのエネルギー源となるのです。
⑦生命の尊さを自覚できる
もし、経営者のあなたが何らかの病に伏しているのであれば、経営の危機感、及び人生への不安の抱くでしょう。
しかし、その病によって“与えられている生命の尊さ”を自覚できます。
そして、この自覚は病気に対する畏怖心と境遇に対する力強い生命力を養うのです。
幾多の苦境から、こんなにも多くの教訓が得られるのです。
しかも、一人の人間としても幸せに直結した教訓ばかり。
であれば、苦境を避けるべきではないのかも知れません。
むしろ噛み締めて対峙すべきと思います。
経営者は苦境と友達になることで自然と一人前になるのかもしれませんね。
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