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“わたし”が紡ぐ虚の物語

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わたしという存在の片鱗。 ちょっとした余白にメモする感覚で書いています。 【タイトル変更履歴】 『嘘つきは作家のはじまり』⇒『わたし世界』⇒今
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2017年3月の記事一覧

理解は可能で、理解することは不可能

理解は可能で、理解することは不可能

 宮崎鈴子さんのライブ動画「共感と理解論」を視聴して、私も自分なりに「共感と理解」について考えてみたので、それについてまとめてみたい。(動画を観るのが面倒な人は、noteの記事にわかりやすくまとめられているのでそちらをどうぞ) 

 上でリンクを張った動画の中に、

「共感とは、たまたま感じるものが重なった、感じるものが似ている、という状態」

 という話が出てくる。

 それにヒントを得て、共感

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ツイッターは「ネタの種」の発芽工場

ツイッターは「ネタの種」の発芽工場

 ツイッターを再開してみて思い出したけど、私がSNSから離れるようと思った一番の理由は、「ネタの消耗」を防ぐためだった。

 二十代前半のころは、ツイッターでもブログでも「ここに書いたらもう他では使えない」という考えに縛られていたから、毎回更新の際に「どこに書くか」に悩んでしまって、結果、書き澱むことになった。

 でも、ここ数年、いろいろなところでコンテンツの重複が当たり前のように受け入れられて

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液化願望

液化願望

 たぶん、もうすぐ泉州の方へ引っ越すことになる。海沿いの町で暮らすのは初めてだから、それだけでわくわくする。

 隣の駅にコワーキングスペースがあるらしいので、たまに通う感じにしようかな。あと、図書館も近いから、息抜きにノーパソ持って出かけよう。

 日々、妄想は膨らんでゆきます。

 環境の変化は苦手だけど、その一方で、本当は数年ごとに引っ越しながら生きていきたいっていう願望も持っていたりして。

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制御不能の私で向き合う

 今月の頭から書き始めた長編小説が、七十枚を超えたあたりで行きづまってしまった。
 単に「ここらで一度全体を見渡して、設定や人物造形を練り直したい」というも気持ちもあったけど、原因不明の閉塞感に息苦しくなってしまって、ちょっと投げ出したくなってきたというの方が大きかった。 

 それで、長編の方はしばらく眠らせておくことにして、息抜きに別の短編を書き始めたわけだけれど……。

 昨日、『意味のある

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「とりあえず、一文」の積み重ね

 どんな作品も、一文から始まり、一文の連なりで広がり、そして一文で幕を閉じる。
 だから、わたしは毎回、「とりあえず一文だけ書こう」という気持ちでパソコンに向かう。これが、毎日書き続ける秘訣です。
 無気力なときでも、自信を失っているときでも、「わたしが書いた小説なんて」と腐っているときでも、たった一文なら手をつける気になれるから。
 時には全体を見渡すことも必要になるけれど、長い時間をかけて作品

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