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“わたし”が紡ぐ虚の物語

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わたしという存在の片鱗。 ちょっとした余白にメモする感覚で書いています。 【タイトル変更履歴】 『嘘つきは作家のはじまり』⇒『わたし世界』⇒今
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2018年7月の記事一覧

心なんて本来、自然と整っていくものなんじゃないかと思う

心なんて本来、自然と整っていくものなんじゃないかと思う

 最近、高校時代の同級生がやっている整体院に通い始めた。気功やエネルギーワークのようなものを使った特殊な施術に興味を持ったのもあるけど、一番は、子ども時代から続いている身体の違和感を解消したいという思いからだった。

 通院ペースは週に一回、今で二回通ったところなのだけど、施術してもらう度に思うのは、「人の想いや感情って、本当にただ受け止めるだけでいいのだな」ということ。

 その整体院では、毎回

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世界が急激に変化する境界点

世界が急激に変化する境界点

 高校の受験生時代だっけ。問題集に取り組んでいる時に、どうしても理解できない問題があって、そこで詰まってた。
 何回も解説を読んで、理解したつもりでもう一回挑戦してみると、その場ではなんとか解けるんだけど、一晩眠ったらまたぜんぜん解けなくなってしまう。
 何日間かそこで足止めを食らっていたんだけど、ある時、嫌になって「もういいや、次の問題解いちゃえ」って、そこすっ飛ばして次に進んでみた。先に行けば

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ささやかな吐露

ささやかな吐露

 とても静か。
 何もしなくていい、という心地よい放棄。
 ここ最近わたしのことを突き動かしていた衝動もなりをひそめて。

 誰かの声が聴きたくて、だけど、具体的に誰の声を求めているのかはよくわからなくて、代わりに音楽なんぞ聴いている。

 誰かの声が聴きたいと言っておきながら人との会話は飽和気味。
 考えることにも少し疲れた。
 たぶん、睡眠リズムが狂っているせい。
 今夜は早めに眠って、明日か

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どうやら私は退屈すぎると死ぬらしい

どうやら私は退屈すぎると死ぬらしい

 幼いころから退屈が嫌いで、「退屈すぎて死にそう」が口癖だった。
 思えば、会社員時代にイライラしていたのも、仕事がつまらなすぎて嫌になったからだった。こんなにも退屈な日々をあと何十年も繰り返すのかと思ったら絶望した。

 工夫できる部分は工夫し尽くして、もうこれ以上変化は望めないと感じた時、私は退職を選んだ。
 ちょうど父が自営業を始めた時期で、辞めやすかったというのもあったけど、そういったタイ

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感覚人間です。

感覚人間です。

「かしこく見られたい」
「何も考えていない頭空っぽ人間だとは思われたくない」
 という意識が入ると、途端に言葉が出なくなる。
 感情から紡ぎ出された言葉は厳重な検問にかけられて、そのほとんどが牢獄行きとなる。 

 感情のままに言葉を口にすること。
 理性的に会話をすること。
 それらに優も劣もないのだろうけれど、私の場合、感情を抑え込むと魅力まで半減してしまう気がする。なんせエモーションで動く生

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どうか私に何も奪わせないでと願いながら、私自身は容易に奪わせている

 深い悲しみを抱えながら、それを陽に転じていこうともがいている人たちに強く惹かれる。
 あまりにもうつくしすぎて、自分だけを満たすために生きている私なぞは、軽い気持ちで触れてはいけないような気持ちになる。奪ってしまうのではないかと、怖くなる。
 それでも触れてみたくて、どうか私に何も奪わせないでと願いながら手を伸ばす。

 私に何も奪わせないでくれる人になら、安心して甘えることができる。自分の欲望

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お金と世界と感情麻痺

お金と世界と感情麻痺

 私のお金の使い方は、「自分がどういう世界に生きたいのか」から組み立てている。そして私は今「あなたが好き」とっていう気持ちでお金を流せる世界を求めているから、お金を払う時に対価や見返りのことはあまり考えていなくて。

「この人が何を考えていてるのか知りたい」
「この人のやりたいことを応援したい」
 という気持ちだけで、あまり何も考えずにお金を出す。
 もちろん、商品やサービスそれ自体に価値を感じて

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