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Road To Perfect Squat

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足関節の可動性改善のための徒手療法

足関節の可動性改善のための徒手療法

足関節の運動療法を行う前に、足関節のマルアライメント・マルユースを改善する必要があります。
足部・足関節の可動性の低下から運動軸の偏位を起こし、OKCトレーニングだけでなく、CKCトレーニングにおいて代償動作を招きます。
そのため、トレーニングを行う前に可動性の改善を図ることは運動療法の効果に影響すると考えます。

足関節の可動性評価とともに、臨床で使用する頻度が多い徒手療法をご紹介します。

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足のバネを鍛えよう

足のバネを鍛えよう

足裏にはアーチを支える筋腱があり、それらが機能することで重心が下がり過ぎることを防ぐ他、筋腱が伸ばされた反動で強く推進することが可能となります。
さらに足裏によって支えられることでアキレス腱が伸ばされ、同様に伸ばされた反動で強い力発揮を可能とします。(SSC)

歩行中、
重心が前方に移動することで踵が持ち上がり、体重は踵から足部前方で支える必要があります。
その際、足部の安定性が確保されているこ

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歩行から考える、獲得しておきたい股関節機能

歩行から考える、獲得しておきたい股関節機能

股関節が使えることで

✔︎股関節が動くことで重心移動がスムーズになる。
✔︎股関節が動くことで力発揮に有利となる。

股関節を使える様にするには股関節単独での動き獲得、脊柱との連動、荷重位置が重要であることをお伝えしました。

詳細はこちら

今回は、
移動能力を上げるために必要な股関節機能についてお伝えします。

股関節の大きな役割は衝撃の吸収と力の発揮です。

衝撃吸収が不十分であると、安定

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サッカー選手に多い身体的特徴

サッカー選手に多い身体的特徴

サッカーチームにトレーナー、メディカルスタッフとして関わり、幅広い年代・カテゴリーの選手のパーソナルトレーニングを通して、サッカー選手に多い身体的特徴があると感じています。

あくまでも個人的見解であり、サッカー特有ではなくスポーツの競技特性を考えたら他のスポーツでも見られることかもしれません。

身体的特徴は競技特異性由来のものが多く、怪我の発生リスクやパフォーマンスとの関連性が見出せるかもしれ

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CKCトレーニングのバリエーション|基礎

CKCトレーニングのバリエーション|基礎

姿勢制御・運動制御能力を高めるためには、立位でのトレーニング(CKCトレーニング)が必要となります。

さらには負荷(重量)を加えることで筋力強化のトレーニングとしてもCKCトレーニングは有効なトレーニングであることから、医療現場及びスポーツ現場で多用されるトレーニングとなります。

筋力強化を目的としたトレーニングをする上で、姿勢制御能力・運動制御能力が不十分な状態では効率的な力発揮は困難となり

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スクワット動作改善のためのヒップヒンジ

スクワット動作改善のためのヒップヒンジ

スクワット動作の改善には脊柱の自由度が必要となり、腰椎と胸椎が分離して動く必要があります。

スクワット動作では股関節屈曲に伴う骨盤後傾・腰椎後弯、オーバーヘッドスクワットであれば上肢挙上に伴う胸椎伸展可動性が必要となります。

下肢関節の屈曲可動性が低下していることで骨盤後傾・腰椎後弯の代償が出現し、重心位置を保つためには胸椎伸展の可動性が必要となります。
また骨盤後傾・腰椎後弯可動性が低下して

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スクワット動作改善のための抗重力伸展運動

スクワット動作改善のための抗重力伸展運動

スクワット動作の改善には脊柱の自由度が必要となり、腰椎と胸椎が分離して動く必要があります。

スクワット動作では股関節屈曲に伴う骨盤後傾・腰椎後弯、オーバーヘッドスクワットであれば上肢挙上に伴う胸椎伸展可動性が必要となります。

下肢関節の屈曲可動性が低下していることで骨盤後傾・腰椎後弯の代償が出現し、重心位置を保つためには胸椎伸展の可動性が必要となります。
また骨盤後傾・腰椎後弯可動性が低下して

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膝関節を安定化させる半月板アプローチ

膝関節を安定化させる半月板アプローチ

膝関節の構造上、骨による安定化が得られにくいため、周囲組織による安定化が必須となります。
特に膝関節では可動性を有する半月板があることから、半月板が膝関節運動に伴い可動することで膝関節の安定化を担っています。

その反面、周囲組織の滑走不全により半月板の可動性が低下することで、膝関節に加わる応力が分散できず、周囲組織の損傷をきたす可能性もあります。

膝関節運動の適正化を図るために、周囲組織の滑走

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膝関節疾患におけるファンクショナルトレーニング

膝関節疾患におけるファンクショナルトレーニング

ファンクショナルトレーニングは、理学療法士であるGray Cookが提唱した5つの指標をもとに行うトレーニングの概念となります。

身体機能を高め、獲得したい動作に対して効率的な動作を獲得すること

を目的として行われます。

効率的な動作を獲得することで、身体に負担をかけることなく、最大限の力発揮を行うことができるとされています。

今回はファンクショナルトレーニングにおける5つの指標を基に、膝

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肋骨可動性とインナーマッスル

肋骨可動性とインナーマッスル

体幹トレーニングでは姿勢制御・運動制御が主な目的となることから、脊柱の屈伸・側屈・回旋の動きを四肢と連動させながらトレーニングを行います。

そのため、体幹トレーニングを

体幹と四肢を連動させ、その動きを制御するトレーニング

と定義しトレーニングを行います。

体幹トレーニングでは、四肢に加わる力を体幹を介して衝撃吸収・力発揮するための中継地点として、動きの中で身体を制御するための筋力が必要と

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股関節安定化トレーニング|実践編

股関節安定化トレーニング|実践編

股関節は可動性と安定性を求められる関節であり、どちらかに限らず可動性と安定性のどちらも改善する必要があります。

股関節は球関節であり求心位をとることで関節が安定することから、求心位を保ったままでの可動性改善が必要となります。
そのため静的なストレッチに止まらず、関節を安定化させる筋群の強化と共に可動性を改善するトレーニングを実施していく必要があります。

今回は私が普段行っている股関節安定化トレ

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段階的体幹トレーニング

段階的体幹トレーニング

体幹トレーニングは様々な方法があり自身に適したトレーニング何か悩むことはないでしょうか。

お腹に力を入れ、辛い態勢をキープするだけでなく、体幹の様々な機能改善に向けて段階的なトレーニングを行うことで、体幹と腕・脚との連動性向上を図ります。

今回は体幹トレーニングを動作に繋げるための段階的な方法をお伝えしていきます。

1.安定した姿勢獲得まず始めに姿勢の安定化を目指します。
脊柱(体幹)はS字

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