見出し画像

東京、午前3時の空気感。

それは物語が生まれる時間帯だと思う。東京に住んでいるときは学生だったのもあって、よく深夜に街を出歩いた。都会の夜は眠らないなんて言うけれど、それは一部の街だけだと思う。僕が住んでいた八王子や多摩のあたりは、信号だけ切り替わる閑散とした道路を目にすることがほとんど。これは深夜3時くらいの話である。この時間がとっても好きだった。付近にはいくつかの大学があるエリアに住んでいたこともあって、家の近くの公園やドンキには大学生が騒いでいることもあったけど、そういう景色を遠くから見ているだけでなんだか楽しかった。

一時期、東京に住む自分に酔いたいというだけの理由で、朝までハシゴ酒にハマったことがある。祐天寺や高円寺、下北沢、浅草近辺、京王線の稲城というへんぴな場所で飲んだこともある。朝になるにつれ眠くなるし、店内で眠っちゃうなんて迷惑なことをしたこともあったけど、すみません、やっぱあの時間は幸せでした。太陽が昇り始めるくらいの空をこんな幸せな気持ちで見られるのは俺らの特権だとか思っていた。

よく思い出すのは、コロナ期に迎えた就活時代。うまくいかない日々のなかで、近くに住む一人暮らしの友人と川辺でお酒を飲んだ。マッチングアプリだの、単位がやばいだの、今思えば愛おしくも賢さを一ミリも感じることのない話題でいっぱいだった。

近頃、あの時間に戻りたいと強く思うときがある。今に不満があるわけではない。でも、なんだろう、あの頃がだいすきなんだ。

こんな素敵な時間をくれた両親に感謝して、明日の夜は、はま寿司、ご馳走しようかな。。

4月20日、土曜日、みなさん、おやすみなさい。


この記事が参加している募集

振り返りnote

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?