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行雲流水とその過程

僕は長い間、何かを足して生きてきましたので、かれこれ11年くらい前からは、出来るだけ何かを引いて生きています。

もちろん、極端はよくありませんので、自分のリズムやペースに合わせて、なるべく心地良いグラデーションで進めています。

6年前に幼児期からのアトピーが大爆発してしまい、どうしたらいいのか分からずに自己流で脱ステロイドをした結果、見るも無惨な姿や精神状態になってしまいました。

やはり何事も、急激な方向転換には、良くも悪くも大きな反動がついてきます。

早く目標に辿り着きたいと早る気持ちは誰にでもありますが、冬に桜が咲かないように、夜に影が出来ないように、物事にはそれに相応しい時期やタイミングがあります。

僕たち人間も自然の一部ですので、成長や回復の、過程やスピードなどを、無理矢理コントロールすることは出来ません。

折れてしまった骨がくっつくまでや、切った髪の毛が伸びるまでや、学んだことが浸透して身につくまでや、誰かに何かを伝えて理解してもらうまで、などなど。

それに、よくよく考えてみると、僕たち人間の人生というものは、生まれてから死ぬまでの過程でしかありません。

ならば、その過程がどのようなものであったとしても、受け止めて、受け入れて、出来るだけ心地良く愉快に過ごして、常に今を自然体で生きていくことが、体にとっても、心にとっても、命にとっても、良いことなのではないかと思っています。

その為に、体に不必要なものや情報や環境や思考などを、上手く識別し選別していき、身軽な心身を、曇りのない目を、雑音の聞こえない耳などを、ゆっくりと時間をかけて、そしてその時間さえも楽しみながら、取り戻していきたいと思っています。

世界は変わらない。
けれども、
世界を見る目を変えれば、
世界は一瞬にして変わる。

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