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「#このお店が好きなわけ」素敵な作品をピックアップ!~「ここにしかないお店、特別な体験ができるお店」ほか

noteさんとコラボしたお題企画「 #このお店が好きなわけ 」にご応募いただいた作品の中から、4つのテーマ別に素敵な作品をご紹介する連載企画。前回(「人生を語る上で外せないお店」ほか)に続き、今回は「ここにしかないお店、特別な体験ができるお店」と「モチベーションアップ/リフレッシュできるお店」を取り上げます。

テーマ3「ここにしかないお店、特別な体験ができるお店」

他にはない品揃えやメニューがある、特別な体験ができるなど、お店の独自性や個性がお気に入りの理由になっているエピソードをご紹介します。

★彡 「オリジナリティのある個性豊かなお店」

・誰ともかぶらない、スペシャルな一着に出会える幻の場所

つる・るるるさんが大学生の頃に出会って以来9年目のファンであると公言するのが、古着屋・リサイクルショップ「たんぽぽハウス」。いろんなシーンに合わせた服を格安で買えるというこのお店では、初対面のお客さん同士でお互いに洋服のアドバイスをしたりチョイスを褒め合ったりする交流が生まれているのだとか。そんな「たんぽぽハウス」で洋服を買ったり売ったりするうちに、一枚の服に向き合い、自分が着ている服は前に誰が着ていたのか?次は誰が着るのか?と想像を巡らすようになったと言います。『流行り廃りに流されず、純粋に自分に似合う服を探せる場所。誰ともかぶらない、スペシャルな一着に出会える幻の場所。』と、自分にとってスペシャルな場所に出会えた喜びと、お店に対する愛情が伝わってくる作品です。

・本との思いがけない出会いを楽しむ

『思索の蒼穹』代表さんが最も好きなお店に挙げたのは、「丸善 丸の内本店」。好きな理由は、圧倒的な取り扱い書籍の豊富さと、思わず手にとってしまうほど山積みになったおすすめ本だと言います。
いつ足を運んでも、どれを読もうか決心がつかなくなる程、次々に魅力的な本が見つかるのはここを除いてありません』と、実際にお目当ての本を買いに来たのに、買う予定じゃなかった本を何冊も買ってしまうこともあるようです。
店頭に配置できる本には限りがありますから、そこにどの本を並べるか?というのは書店ごとに個性が出るところですね。そして、その並べられた本を見た人が思いがけない出会いをする大切さと、本は購入してただ読むだけではなく『読んで自分なりに考えてこそ変化が生まれる』と本の活かし方も伝えてくれました。いつか地元に『本のテーマパーク』を作りたいという夢を語ってくれた『思索の蒼穹』代表さん、実現を楽しみにしています。

今回は本屋にまつわる作品も多く集まりましたが、それぞれのお店の“個性”や“品揃えの独自性”、“意外な本との出会い”がお気に入りの理由になっている印象でした。例えば、しんちゃん@一期舎さんは、開店1周年を迎える新しい本屋「葉々社」のレトロな雰囲気や選書のコンセプトが好きになり、この1年でさまざまな本と出会うことができたと言います。『リアル書店の醍醐味は、なによりも棚を直接見られること』『棚を眺めながら、プチ冒険を楽しみ、偶然手に取った本との出合いに心を動かされたい。』というしんちゃん@一期舎さんの言葉は、本屋ファンなら誰しも共感できるのではないでしょうか?

そして、スコットランドの「The Book Shop」という老舗の古本屋を紹介してくれたみっちーさんは、古く味のある建物と本のにおいが充満している中世の図書館のような空間の中で『その本を持っていた時代の人々に思いを馳せる』のがお気に入り。そして『真剣にご購入をお考えでない限り、触らないでください。』と注意書きが書かれた本棚には、1800年代初期のものらしき古本が並んでいて、過去の本の持ち主の暮らしや当時どんな気持ちで読んでいたのか、などいろいろ思うそうです。『過去と今が繋がる感覚を得られるこの本屋さんに、私はいつも足が向いてしまう』と、1冊の本から豊かな体験が得られることを教えてくれました。

★彡 「特別なお客になった気分を味わう」

本屋以外にも、お店のオリジナリティや個性に「特別感」を感じるというエピソードもいくつか寄せられました。例えばグレイス-中東で子育てをしながら環境問題を考えるベジタリアン主婦さんは、バーレーンの「Al Osla(アルオスラ)」というスーパーマーケットのモノトーンでマットな質感の床が、砂漠の地バーレーンで作り出される古き良きニューヨークやパリの雰囲気を感じさせてくれることからお気に入りだとか。『床の良し悪しでお店のイメージが決まる』『スーパーマーケットはただの消耗品を売る所じゃない』と、要所要所に内装のこだわりを綴っていただき、この床のセンスの良さがとても伝わってきました。『何だか自分は特別なお客になった気分』と感じさせてくれる内装デザイン。「Al Osla(アルオスラ)」に行ってみたくなりますね。

UZさんは、本屋でも雑貨屋でも服屋でも駄菓子屋でもある「ヴィレッジバンガード」を『変な場所』と形容し、店内にぎっしり並んだ商品と『ヴィレバンに行かなければ出会っていなかったポップカルチャー』との偶然の出会いを楽しみながら、その“変化空間”にいると『自分が少しだけ特別になった気がする』のだと言います。
さまざまなジャンルがたくさん並んだ店内で思わぬ商品と偶然出会う体験は、宝探しのような気分を味わえそうです。

他にはないメニューや商品と出会えるお店、個性豊かで「特別な場所」と感じられるお店での体験は、その人の人生が少し豊かになる気がします。また、そこで過ごすことで自分が特別になった気分を味わえる。そのような魅力を持つお店が、熱量の高いファンによって支えられていることにも改めて気付かされました。

★彡 「非日常を満喫し、お店のファンになる」

・ブランドの世界観で統一されたお店で、満足感や特別感を味わう

みくまゆたんさんは、家族と東京旅行中にGINZA SIXでたまたま目に入った「DIORカフェ」に入店し、ブランドロゴ尽くしのお皿やカップに目を奪われながら、美味しい紅茶やデザートとともに上質な時間を過ごします。デザート1品、紅茶をオーダーし、普段行くカフェと比べて決してお安い金額ではないものの、『あの時感じた満足感、特別感は何者にも変えられないものだ』とDIORカフェでの特別な体験を振り返り、新しい体験には惜しみなく投資をするのもアリと考えるようになったようです。
そもそも、みくまゆたんさんはDIORのアイテムを一個も持っていない『DIOR未経験者』なのだとか。「DIORカフェ」に行く予定があったわけでもなく、偶然見かけたことがきっかけで来店しています。
たまたま東京に来たという特別なタイミングが、特別な時間と出会うきっかけになったのかもしれませんね。

Bun bunさんも同様に、銀座にあるブルガリのレストランで体験したエピソードを紹介してくれました。そのお店ではアフタヌーンティーを注文し、お料理の美味しさはもちろん、ハーブティーを注いでくれるタイミングの絶妙さなどサービスの質なども含めて『とても心地よい時間』を過ごせたことから、お気に入りのお店になったそうです。自分が好きになるお店は「モノ」よりも『良い時間を過ごしたと感じるかどうか』が重要で、すなわちそれは「体験型消費」に価値を見出しているのだと分析するBun bunさん。HANA BIYORI館内にあるスターバックスで植物や熱帯魚を眺めながらコーヒーを楽しむ時間もお気に入りで、『サービスや、体験がわざわざリアルで出かけて行きたくなる価値を産むのだと思います』とのことです。

パフェは特に大好きです。』という星丸の一言さんはいろいろなパフェを食べている中で、もっと値段が高いパフェはどれだけ美味しいのだろう?と思うようになり、高級パフェで真っ先に浮かんだ「千疋屋」に行ったそうです。そして、広々としたおしゃれな空間、店員さんのビシッとした服装に高級感や上品さを感じ、窓の景色を眺めながらパフェを注文。頼んだパフェは『見た目からもう綺麗で宝石のよう』と美味しさが伝わってきました。『初めて行きましたが、もう大好きになりました。』とすっかりお気に入りのお店になった様子です。

hiro1810さんは、いつもチェックしているSNSで「六花亭釧路春採店」が閉店することを知り、特に思い入れはないお店だった(むしろ好きではなかった)にもかかわらず投稿された美しい風景の写真を見たことがきっかけで訪れたそうです。そして釧路の夕日や春採湖を望む窓の景色や店員さんのサービスに魅了されます。その後、テレビ番組で坂本直行さんの生まれが「釧路春採」だと知ったことから、思わずお店にメールを送ったところ、電話とメールで丁寧にお礼をもらい、『お菓子だけでなく一人ひとりのことも大切に想う』という企業の姿勢に感激したとのこと。長いこと好きではなかったお店のファンになる。そんな心動かされるシーンが伝わる作品です。

このように、メニューはもちろん、空間や内装、サービスの質なども含めてブランドの世界観やコンセプトで統一されたお店は、特別な体験や記憶に残る体験を生みやすいのかもしれませんね。

テーマ4「モチベーションアップ/リフレッシュできるお店」

そこに行くとモチベーションが上がる、そのお店に行くために頑張ろうと思うなど、自身のやる気やモチベーションを奮い立たせてくれるお店に関するエピソード。また、居心地が良く、心が休まったりリフレッシュできる場所に関するエピソードをご紹介します。

★彡 「モチベーションアップできるお店」

・心に新しい風を吹き込む

世界の朝ごはんが毎日終日食べられるお店「WORLD BREAKFAST ALLDAY」を紹介してくれた、北欧雑貨 kakkoさん。初めて食べるフィンランドの朝ごはんやデザートを体験し、『食べたことがないものを食べることで新鮮なエネルギーが体に入ってくるようで気持ちが前向きになる気がします』と、ポジティブな気持ちになれることを教えてくれます。『色々アンテナを張って自分の心や感性を新鮮に保っていたい』とも綴られていて、新しいものに触れることでモチベーションを高めていることが伝わる作品です。

・「また来れるように」と明日へのモチベーションになる

greengreenさんが好きなお店は、「虎屋」の東京ステーションホテル店と赤坂店。季節を表す和菓子の繊細な世界観に魅せられ、お菓子を濃いめのお茶と一緒に味わう至福の時間。その美味しさはもちろん、行き届いたサービスも『プチ贅沢』を構成する要素の一つで、『また来られるように!と明日へのモチベーションになる』のだそうです。

こういった、自分へのご褒美のような存在のお店を紹介してくれる方もたくさんいました。ライフキャリアコーチ 月森 裕樹子さんは、年に1〜2回のご褒美で通い続ける京都のお店で、最高の料理やサービス、自分だけの心地よい時間を過ごし、『エネルギーチャージ』をしているそうです。『そのお店を頭に思い浮かべるだけで、ふっと微笑んでしまう。心が温かくなる。そして、次回そこに行けるために頑張らなきゃって思える。』と、素敵なサードプレイスであることが伝わってきました。

★彡 「リフレッシュできるお店」

・自分が重視するポイントを満たしてくれるカフェ

一人でカフェに行きたいと思うのは『脳が疲れていると感じる時』。そして、利用するときに最も重視するのは『静けさ』だと語る、風音 ぽっぽさん。音に敏感なことから自分がこだわるポイントを満たしてくれるカフェにはなかなか出会えなかったそうですが、約半年前にとあるカフェを訪れ、『柔らかな静けさと耳心地の良い音楽が漂う空間』の虜になったそうです。今では、コンセプト・客層、接客どれをとっても信頼できる第三の場所となり、仕事を頑張った時や疲れを感じた時に訪れているのだとか。すっかり行きつけのカフェになりつつあるということで、自分にぴったり合った場所を見つけることの大切さが伝わってくる作品です。

・憑き物を溶かし、本来の自分を取り戻す時間

仕事帰りに毎日通っていたカフェにまつわる思い出を教えてくれた、あやとりりい✨気持ちの伝え方さん。窓際の席から信号を行き交う人たちを眺めながら加糖のアイスコーヒーを飲み、解のない問いを解くように職場での悲しかった出来事を思い返していたそうです。1時間ぐらい経って帰宅すると、『憑き物はコーヒーに溶けたように落ちて空になっていた』と言います。客席に間隔があり、店員さんの距離感も程よく、座る場所も自由。一人だけど一人じゃない空間が心の支えであり、『本音を隠していた自分が、自由気ままな自分に戻り、帰宅につけるまでに回復する時を与えてくれていた』と振り返ります。その後、職場の環境も変わり、そのカフェに行く機会がなくなったそうですが、今でも思い出すそのカフェが仕事のON/OFFを切り替え、自分らしさを取り戻す場所として、大切な存在になっていることがよく分かります。

・たまにしか通えない大好きなお店で、心をリフレッシュ

タワーレコードがオアシスだという、まがりさん。月に一度あるかないかの頻度で遠出してタワーレコードに通い、好きなアーティストのコーナーを探したり、アーティストのサインを見たりして、購入したCDを抱えて帰る。ひと目でタワーレコードだと分かる黄色いレジ袋は捨てずにとっておく。その一連の体験が、まがりさんにとっては心をリフレッシュできる時間であり、『つかれたとき、ふっと心が明るくなれる場所』だと言います。CDが好きなまがりさんにとってCDであふれる特殊な空間が非日常なのでしょうね。大好きなお店に通う時のワクワク感が伝わる作品です。

今回の応募作品を読ませていただき、人それぞれリフレッシュできるお店や、いわゆる“サードプレイス(第三の場所)”になっているお店がいろいろあることを改めて認識できました。職場近くの定食屋さん、地元の飲み屋さん、少し遠出して通うカフェ、ファストフードチェーンなどなど。世の中にはいろんなお店がありますが、一つ一つのお店にファンがいて、個性豊かなエピソードが生まれているのではないでしょうか。


以上、4つのテーマに分けて「 #このお店が好きなわけ 」にまつわる素敵な作品を紹介させていただきました。今回ご紹介しきれなかった数多くの作品にも心を動かされ、多くの学びや発見が得られました。

東芝テックCVCでは引き続き、“買い物”や“お店”にまつわる記事も発信していきますので、今後も応援していただけると嬉しいです。

改めて作品を投稿いただいた皆様、ありがとうございました!


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