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【cinema】歓びのトスカーナ

2017年64本目。

これ、この邦題は何を狙っての「トスカーナ」なんだろう…。ドイツ映画の邦題に原題にはない「ヒトラー」や「アイヒマン」が多用されるとしたら、イタリア映画(またはイタリアが舞台の映画)の邦題の筆頭とも言えるのは「トスカーナ」なのだ。(私調べ。あくまで感覚です)

本当に「歓び」もあんまりないし、トスカーナの景色はそりゃ映ったけれども、映画の主題からは離れていると思う。でもそうでもしないと観に行こうとしないのかな、私たち日本人は。

あらすじはこうです。

おしゃべりで陽気だが、虚言と妄想癖で周囲を振り回してばかりのベアトリーチェと、過去のある出来事のせいで自分を傷つけてばかりのドナテッラは、トスカーナにある、精神を病んだ人たちが集う診療施設で出会う。何かと自分の殻に閉じこもるドナテッラに興味を抱き、彼女の過去に何か秘密があると勘づいたベアトリーチェは、ドナテッラを連れ出して施設を抜け出す。行き先を決めずに旅に出た2人は、その過程で次第に固い絆で結ばれていく。(映画.comより転記)

私さ、多分ベアトリーチェ役のヴァレリア・ブルーニ=テデスキの演技がね、ニガテ。どんな作品でも。だけどなぜか見てしまう。ブラピみたいに「この人が出てるから見ない」にはならないの。何でだろう。特にこの映画では、彼女のブッ飛びぶりが余すところなく発揮されていて、食傷気味という言葉はこのためにあるのだと思ってしまうのだけど、それでもなぜか見ずにはいられない。そんな女優もなかなかいないって思うのだけど。

話はね、もうあらすじの通りです。片方が無茶して、イタすぎて、もう片方が引っ張られながらも打ち解けていって、どっちもイタすぎ女性なんだけど、系統が違って、それがないと始まらない、みたいな。ちょっとだけイタリア版テルマ&ルイーズと思ったけど。ちょっとだけね。

ドナテッラの過去は映画の冒頭をまず思い出してもらったら、ああ、なるほど、となります。それくらい唐突に物語は切り替わるので。最初のシーンだけ見たら何が何やら、なんですな。

あとですね、無理やりラストでガッと「感動」に持っていってるような気がした。とにかくアレだ。音楽。この曲、流したら、そりゃね。泣くしかない。SENZA FINEって曲。「死ぬまでにしたい10のこと」でも使われたこの曲が、私は好きだ。この曲流れたら、どんな内容でも、良い映画(笑)。

まぁそんなこんなで、「歓びのトスカーナ」を見たい方は、精神が落ち着いていて、平常心を保てる時がオススメです。こんなにも極端な女性二人を見ていると、なかなか疲れますので。そんな映画です。歓びは…うーん。

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