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夏子の酒のモデルになった「亀の尾」おむすび

【764むすび】はせがわ酒店(東京駅)亀の尾 昆布


お米にも家系図があるらしい。

みなさんもよく食べられているコシヒカリやひとめぼれあきたこまちやササニシキなどのブランド品種。

その品種の大元を家系図みたいに遡っていくと、「亀の尾」というひとつの品種にたどりつくとのこと。


山形県酒田市のホームページにわかりやすい家系図が載っているので、ちょっと借りてみた。

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今、おいしいといわれているお米には「ササニシキ」「コシヒカリ」「あきたこまち」「ひとめぼれ」「はえぬき」など、いろいろな品種があります。黄色で囲まれた品種です。
これらの品種の血筋をたどっていくと、その先祖には「亀の尾」と「森多早生」という品種にいきあたることがわかります。


この亀の尾という品種。
実は幻の米とも言われていて、漫画「夏子の酒」の米品種「龍錦」のモデルにもなり、100年前のお米が現代に酒米として大復活を遂げたストーリーで有名になった。

亀の尾は、明治時代半ば、庄内地方の篤農家・阿部亀治が発見し、育成。

「不世出の名品種」として戦前は作付面積を誇ったが、病害虫に弱く、倒伏しやすいなどから徐々に姿を消していった。

そんな折、久須美酒造6代目・久須美記廸氏は、越後杜氏の長老から「亀の尾で造った吟醸酒が忘れられない」との話を耳にする。 「その米でぜひ酒を造りたい!」との想いに駆られ、6代目の「亀の尾」の種籾探しが始まった。

時代は地酒ブームのさなかだったが、日本酒の将来を思えば何かせずにはいられなかったのだろう。 1980年、苦労の末に手にしたのは穂にしてわずか10本、約1500粒の種籾だった。

この貴重な種籾を元に、生産農家でもある蔵人と二人三脚で3年がかりで復活させ、「亀の尾」を使った純米大吟醸『亀の翁』は誕生した。1983年冬のこと。夢にまで見た幻のコメは蘇り、香り高い酒となったのだった。



幻の米、亀の尾。 

なんとおむすびで食べられるらしい。

しかも、都心の駅ナカの酒屋さんが作って売っているのだから驚き!


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東京駅のグランスタ内にあるお酒屋、はせがわ酒店。
なんと駅ナカでどぶろくの製造ができる設備まで備えている。

隣には日本酒が飲めるバーカウンターにもある。

そこで、酒米を使った貴重なおむすびが売られている。


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とうとう手に入れた、亀の尾おむすび(昆布)!

貴重なおむすびが手に入って、かなり嬉しいぞ。

気になるお米の味からリポート。

まず、粒がしっかりしていて大きい。
(この大きさがお米を削って作る吟醸酒に向いているらしい)
100年前のお米ということで、食味が弱いかなと思っていたけれど、全然そんなことはない。
粘りもあり、甘味もしっかりあって、現代のお米に負けないくらい美味しい!

もちろん、昆布の佃煮にも合う。

冷害などに弱く作るのが難しい品種らしいけれど、おむすびのお米として、広がって欲しいな。



大復活の幻のお米のおむすび。

ご馳走たまでした!






幻の古代米のおむすびも、おかわりどうぞ!



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