覚束無いのはウイスキーのせいか、それとも精神的なことの影響か。キツいアルコールに身を任せてもフラットにならない頭は、深夜でもうるさい。波状的に浮かぶ複数のワードが、磁石みたいに繋がってしまうからだ。部屋の静けさが痛みを誘うから、逃げるようにグラスに残ったウイスキーを口へと運んだ。

画像1 【140字小説27】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?