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本たちって時に可哀想だと思う

ちょっとした用事で市役所に出向いていて待合のソファに座っていました。
待ち時間がめちゃくちゃ長くて、ぼーっとしていたら目についたのが本棚です。

その本棚には、リサイクル本を飾っていて自由に持ち替えても平気だそうで、英語で「Take freely」と書いてありました。
あれ・・・?Take freeじゃなくて・・?と普段見ないfreelyという単語に疑問が止まりませんでしたね。

まあでも大事なのはそこじゃなくて、
その本棚の本が気になったんです。

そこには白いカバーにカラフルな色の古臭いフォントが使われていて、
小学校の時に図書室でみた本たちでした。
「100万回生きたねこ」や「ぐりとぐら」など、小学校のときに何回も図書室で読んだ絵本が置いてあって、思わず本棚の前でなつかしさと驚きで固まってしまいました。

まさかこんなところで出会うとは思わなくてうれしくなりました。
リサイクル本で持ち帰りOKでしたが、この本を誰かに読んでほしかったので持ち帰らずにそのままにしましたが。

そして席に戻って本棚を眺めると、すごく寂しい気持ちになりました。
本のすべてがちょっと黄ばんで見えたのです、リサイクル本なのでしょうがないかもしれませんが。
それでもさっきまで私にとって懐かしくてうれしい気持ちにしてくれた本たちが、そのとき価値がないものに見えてしまって。

話変わりますが本屋にいくと、足元にある本たちってすごい探しづらいですよね。
だからたぶん売れてほしい本は視線の高さぐらいの本棚に置かれて、背表紙ではなく表紙が見えるようにディスプレイされると思うんですが、そのせいで本屋ちょっと好きじゃないんですよね。
売るためにはしょうがないですが、その本も対等に扱ってほしいなあ~なんて思ってしまいます。本たちの世界も売れるために大変だ・・。

その市役所の本棚は、ちょっと小さくて低かったのでほとんどの本がひざ下にある棚に収納されていたんですよね。だれも見ないな・・。
せっかくリサイクル本で持ち帰ってOKなのに、これだと効果ないな~って思いました。
待合室は子供もいましたし、今どきの子供たちって本と触れ合う機会がすくないって聞くので、こうした公共の場ではどんどん本棚をうまく活用してほしいなって感じます。

家具とかデザインって作る段階ではかっこよさとある程度の実用性がわかっていても、やはり第三者の目線って大事だな!!ってめちゃくちゃ思いましたね・・。

本のお話だったので、最近読んで面白かった本をシェアしときますね!

色の起源を、身近な言葉や絵やものを例に解説してくれる本で普段考えてもなかった色の意味について教えてくれます!ぜひぜひ~!

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