ビル・バーネットが選ぶ「おすすめ本」「私に影響をもたらした本」
『LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計』を執筆したスタンフォード大学ライフデザイン・ラボ共同創設者のビル・バーネットさんが、自身の著書の手がかりとなる本や、影響を受けた本を紹介します。(本編のインタビューはこちら)
『LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計』と合わせて読みたい本
トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー『クリエイティブ・マインドセット』(日経BP社)
トム・ケリーとデイヴィッド・ケリー(私の上司で、IDEOとスタンフォードdスクールの創設者)の共著。誰にでも生まれつき備わっているクリエイティビティを、デザイン思考によって呼び覚まし、強化する方法を伝授する素晴らしい一冊です。
バーナード・ロス『スタンフォード大学dスクール 人生をデザインする目標達成の習慣』(講談社)
スタンフォード大学で私の師匠であったバーナード・ロスの著書。悪癖を断ち切り、よりクリエイティブになりたい人におすすめの一冊です。
私が影響を受けた本
Anything by Earnest Hemingway
アーネスト・ヘミングウェイのすべての本。
特に、短編と『日はまた昇る』に強い影響を受けました。ヘミングウェイの厳密な散文と人間関係に対する現実的な観点は、若者だった私に多くのことを教えてくれました。
アイン・ランド『水源』(ビジネス社)
著者、アイン・ランドにとってヒーローであるハワード・ロークの妥協のない美学こそが、私がデザイナーを志したきっかけでした。
The Way of Zen by Alan Watts (原書のみ)
鈴木大拙とともに、「アメリカに禅をもたらした」人物による一冊。私はこの本によってまったく新しい世界観を知り、その世界観につねに憧れを持ちつづけてきました。
その他、読み応えのあるおすすめの本
Triumphs of Experience: The Men of the Harvard Grant Study by George E. Vaillant (原書のみ)
人間の発達と幸福を調査した史上最長の縦断研究(研究対象者のうち存命者は19名のみ)。ハーバード大学1938年度入学の男子学生を対象に、最終的に彼らの人生において何が有意義だったかを研究しています。研究の最後の数年間を担当した心理学者、ジョージ・ヴァイラントの結論は「やはり愛でしょう。それしかありません」
When - The Scientific Secrets of Perfect Timing by Daniel H. Pink (原書のみ)
ダニエル・ピンクの新作。彼の本は非常に読みやすく、スマートなアイデアに満ちています。
クレイトン・M・クリステンセン『イノベーション・オブ・ライフ : ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ 』(翔泳社)
ハーバード大学の教授である著者が、ビジネス上のアイデアを適用しながら、人生において何が有意義なのかを導き出します。
プロフィール
Bill Burnett ビル・バーネット
スタンフォード大学 デザイン・プログラム エグゼクティブ・ディレクター
同大学ライフデザイン・ラボ 共同創設者
スタンフォード大学にて、デザイン・プログラム(人間を中心に据え、価値を追い求めるデザイナーを生み出すことを目的とする機械工学学科と美術学科の両部門にまたがる学際的プログラム)を指揮。また、同大学アカデミックコース・ディレクターを務め、Stanford Center for Professional Development and the Strategic Decisions Groupにおいて、ビジネスリーダーや政策決定者を対象にデザイン思考を教授。その教育及び研究は、クリエイティビティ、アントレプレナーシップ、技術革新の推進を主とする。
(構成:大矢幸世)
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