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クリスマスとお正月 in Belgium🇧🇪

2023年のクリスマスは私にとってベルギーで過ごす3度目のクリスマスでした。

私は1年のイベント行事で自分の誕生日よりもクリスマスが最も好き。

これは子供の時からずっと変わりません。

家に広がるクリスマス、冬の匂い。
寒い朝にプレゼントの箱を開け、包装紙の匂いをかぐ。

寒いのになんだかワクワクして、あたたかい。
そんなクリスマスの虜でした。

私の想像の海外のクリスマスはまさに ”アメリカ" 。

しかしここベルギーでは全く文化が違うのです。今回はベルギーでのクリスマスとお正月についてお話いたします。

そもそもベルギーにはサンタクロースと思わしき人物が二人存在します。

その名もSinterklaas(シンタクラース)

シンタクラースはオランダ、ベルギーの神話的存在で、ミラのニコラオスに基づく伝説的、歴史的な存在で民間伝承に起源をもっていて、クリスマスの象徴であるサンタクロースは主にシンタクラースを基にしていると言います。

ベルギーではシンタクラースはスペインから船で11月下旬にやってきて、12月5日の夜に良い子にしていた子供たちの家までプレゼントを持ってきてくれます。ベルギーではこのように実際に船でシンタクラースがやって来るのを見ることが出来ます。

大人も子供も大興奮でシンタクラースの名前を叫びこの日は街中が大騒ぎです!
シンタクラースはZwarte Piet(ズワルトピート/ 黒いピート)という侍従を連れてきます。彼らはいたずらっ子ですが、金貨(チョコ)やビスケットを投げ配ります。

このズワルトピートすこし現地では文義を醸しております。ベルギーと元植民地コンゴの関係があるからです。しかし現在は煙突の灰で顔を汚してるので”黒いピート”なんて考える人もいます。

なのでこの国ベルギーの子どもたちはシンタクラースは実在すると信じており、お利口にします。

そしてもうひとりはもちろんこの方。サンタクロース。
全世界同じくクリスマス・イブとクリスマスもしっかり存在します。

写真が苦手で私だけを撮るつもりだった彼なのですが、周りの人の計らいで突然共に撮ることになり顔が引き攣っております。笑

でもこちらのサンタクロースはこの国ではキャラクターといいますか、割とカジュアルに子どもたちは受け入れています。

ではクリスマスは何をするのかといいますと…

12月5日
シンタクラースへのクッキーを用意、もちろんシンタクラースの愛馬にも人参を用意して寝ましょう。深夜にシンタクラースがプレゼントを置いていってくれますよ!

12月6日
シンタクラースからのプレゼントを開封。悪い子には石炭が置いてあります…

12月17日

これは我が家のカルチャーか知りませんがクリスマスの前週の日曜日、義母自家製アップルパイを食べます。アドベントカレンダー的な役目だそうです。
そしてこのようにキャンドルを一本ずつ毎週末灯します。
そしてこの週末、我が家にもクリスマスツリーが来ます。アメリカに比べると飾るのが少し遅め(シンタクラースの祝日には飾らないので)
こちらのクリスマスツリーは本物の木を購入しているので一気にクリスマスの香りがします。
テーブルもここからクリスマスが終わるまでこんな感じでデコレーションを楽しみます。
クリスマス映画を観てまったり過ごします。毎年1ヶ月掛けて必ず観る映画は
シザーハンズ、ホーム・アローン、エルフ、グリンチここは外せません。
ちなみに毎年その一年にちなんだオーナメントを1つずつ増やしますが、今年は妊娠してアボカド化しているのでアボカドちゃんです。2021年はキャリーケース1台でこの国に私が引っ越してきたのでキャリーケースのオーナメント、2022年は実家から引っ越したので巣立ちの意味を込め鳥のオーナメントでした。

12月24日

週末の朝食はいつもパートナーが用意してくれます。パンは前日に焼いた自家製です。いつもの朝食も装飾があるとなんだか豪華に見えますね。
夜は地元のクリスマスマーケットへ散策へ
みんなホットチョコレートやベルギービールを楽しんでいます。私は必ずチュロスを食べます。あと、オリボーレンというドーナッツの元祖もいただきます。
wikipediaより抜粋。

その後、実家でディナーを食べで帰宅。この日のディナーは義父特製のクロケット(クリームコロッケ)でした。義父は非常に料理好きで実家の名シェフです。義母は99%料理しません。ここも日本とは大きな違いですね。スーパーの買い出しもゴミ出しも料理も義父、そして我が家もパートナーが買い出しとゴミ出しします。料理は私が得意なのでしませんが、彼も出来ます。

12月25日

親戚、姪っ子ちゃんたちも揃い、昼から深夜まで家族の時間を楽しみました。ちなみにここで出てくるプレゼントたちはお年玉のように誰から誰へと名指しで渡し合います。サンタクロースからではありません。このタイミングで息子の名前を発表しました。ちなみにパートナーと義理両親の願い叶い日本語名の名にしました。パートナーも両親も日本が大好きなんです。日本の家族へも毎年クリスマスにプレゼントを送っているのですが、そこに名前も入れました、まさかの日本名に父歓喜でした。


オランダ語の名前やアルファベットってかなり難しくて悩みました。(J=や行、G=は行などになってしまう為、”じん”  とかはイェンみたいになってしまうのです。)しかし世界的にも呼びやすく、日本にしかない名前をつけました。やっぱり家族全員が同じ発音で名前呼んでほしいですからね。
ちなみに、この日のドレスはグリーンのニットドレス。購入したのは妊娠発覚時…ギリギリ着れましたがお腹のせいで丈がミニスカート化してしまいました。現在はもう着れないですね。笑 わかめちゃんのようになってしまいます。

12月30日
これは完全に私の文化ですが大掃除をしました。といっても妊娠中なので簡単に、そして殆どパートナーが…

でも申し訳ない気持ちにならない、感じない。も大切。できる人が出来ることをすればいい。この日のディナーはしゃぶしゃぶにしました!パートナーも大喜び。えのき、スライスの肉、ポン酢、ゴマダレが高く、合計20€(3200円  2024年1月16日調べ)だったのですが年末ですし、彼もいっぱい働いてるので良し!って思ったら「このクオリティーならベルギーで1人120€だよ」と言われ確かに。となり罪悪感より優越感を感じた単純なやつです。

12月31日

年越しは日本とは違い、友人やカップルで派手に遊ぶことの多いベルギーですが、今年は実家で大人しくお祝い。でも毎年欠かさずに作っているのはこれ。

年越しそばです。干し椎茸とエビだけのシンプルなミニサイズのお蕎麦。
今日は絶対に料理が多い日なので、すこーしのケータリングでいいのです。
この日のドレスはこんな感じで古着屋さんで5€買った服(妊娠してるので大きいサイズ42をアレンジして着ています)妊娠中の服には10ヶ月しかないのであまりお金をかけたくない…という意地で用意しました。しかしパーティーが多いのもヨーロッパですね…ドレスが増える増える…
今年のメニューはフォンデュでした!
フォンデュというとチーズ?チョコ?と想像しますよね、いいえ違います。この時期のフォンデュはオイルです。
このように串に刺して素揚げしいただきます。
ちなみに前菜もたっぷりでボリュームいっぱいでした。そこはどこの国も同じかもしれないですね。年末年始は食べまくる。
こちらはパイナップルのカルパッチョ。デザートもいっぱい過ぎて写真に収めるの途中で放棄しました。父よ作りすぎよ。笑 お蕎麦も好評でしたが、お腹が…パンパン。

みんなでベルギー独特の年末番組(クラシックコンサートや喜劇)を観てカウントダウンの花火が打ち上がるのをみます。ここはやはり日本が恋しいところですね…紅白、ゆく年くる年…除夜の鐘…

1月1日

元旦は何も決まりがないので少しでも日本感を持ちたくて、ぜんざいと抹茶を作りました。
が、特にすることも予定もないのでまったり過ごしておりました。こういうタイミングでインスタグラムのストーリーとか見たらだめですね。飯テロがすごかったです。寿司、カニ、すき焼き、はぁ…次の帰国はいつだろうと思わずお腹を擦りました。

1月6日
七草粥食べたくなる時期ですね…いいえ、こちらではこれを食べます。

アーモンド(マジパン)のパイ。Epiphanyの祝日です。しかし今回は義母と私がマジパン好きじゃないのでアップルパイも用意してくれて2つ。このパイ…ただのパイじゃないんです。中に陶器の小さな像が入っています。その像が自分のカットに入っていると、あなたはその日一日、家族のキングになれるのです。

ちなみに今年は私と義父がクイーンとキングでした!
3年分の像はみんな私が貰っています。今年は手前のロバと奥の誰だか忘れてしまいましたが、みんな聖書に出てくるメンバーです。個人的に首を傾げたロバが一番かわいいです。

ちなみにクリスマスマーケットは1月10日くらいまでやってるところもあり、我が家のクリスマスツリーの撤去も先週末でした。日本人の私的には早くクリスマスツリーだして楽しみ、年越す前には片付けたいものです。

せっかくなのでクリスマスマーケットの写真もいくつか掲載しますね

今年は遠出を控えてベルギー国内だけにしLeuvenBrugesのクリスマスマーケットへ行きました。
歴史的建造物のライトアップは美しいです。
こんなに大きな本物のクリスマスツリーを楽しめるのもヨーロッパの醍醐味ですね。
みんなお酒も入ってあたたかそうです。
ベルギーはクリスマスマーケット発祥のドイツの隣の国なので、本場のクリスマスマーケットを同じく楽しめますよ!しかし、おすすめはドイツのケルンです!クリスマスの概念変わります。
1年中クリスマスのおもちゃが売っているお店もたくさんあります。
デコレーションも町並みによって違うので見応えあります。
食べ物もクリスマスマジックがかかってとても美味しいです。
こちらはスイスのラクレットチーズのサンド、ピクルスいっぱいでいただきました。

そんな【クリスマスとお正月 in Belgium🇧🇪】でした。
いかがでしたか?想像通り?それとも予想外?
少なくともベルギーのクリスマスマーケット行ってみたいなあって思っていただければ住人としては嬉しいです!
でもお正月にはぜひ帰国してください、日本のお正月は美味しい楽しいが詰まっていて最高です。ヨーロッパの多くは祝日に店が開いてないことも多いので注意してくださいね!(特にクリスマスシーズン)

それではTot de volgende keer!


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