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03_「バリュー」の原石を磨く。

▼このテーマを読んでほしい人
 ・これから起業や副業を検討しようとしている人
 ・シード期の起業家の方
 ・人間関係に悩んでいるマネジメント層やリーダー層


あなたはどうありたいですか?


「いきなり自己啓発??」と捉えられるような問いですが、ビジネス上、とても大切なお話です。
今回は仕事における「価値観・判断基準」=「バリュー」に関する内容です。我々は、主に起業家・経営者の方とお話する機会が多いですが、優れた経営者や起業家で組織を大きくされている方に共通していることは、早期の段階でご自身が「譲れない価値基準・判断基準」をしっかり確立され、それを言語化し、内外に伝え続けていることだと改めて気づいたので。
そこで考えたことをシェアしていきます。


相手に誠実に向き合えているか?

相手の言うことに振り回されてばかりいる。そしてそれを仕方がないと割り切っている。
・相手を悪い意味で「お客様」にしてしまう(やってくれて当たり前という受け身のスタンスを許している)
・相手に自分の(自社の)重要性や優先度を上げてもらえていないと感じる

人生や仕事において、上記のようなお悩みを持ったご経験はありますか?
なぜ聞くかというと、これ、筆者自身も滅茶苦茶あったからです。もちろん人付き合いは生まれ持った性格や気質なども関係してくると思うのですが、このような人間関係における悩みの根本的な部分では「自分が何を大切にして相手に向き合うべきなのか」が明確に定めているかどうかは大きいなと、今振り返って思います。

自分の「価値観」とか「芯」とか「プライド」とか言い換えてもよいのですが、これが定まっていないと実は相手に対しても誠実に向き合うことができていないんですね。つまりwin-winの関係でないのはもちろん、実は相手にもloseをもたらしているケースが多いと思います。

例えば、多くの人が会社で「研修」などを受けたことがあると思います。
もしあなたがすごく有益なプログラム・セミナーを提供している講師だったとして、受講する相手が「お金を払ってるんだからやってくれるのが当たり前」「おたくはなにを教えてくれるの?」という受身&評価スタンスならば、当然効果的なプログラムは提供できません。
しかし、かかったお金や時間は一緒です。結果として高いお金と時間を費やして得られるものは、意欲的な参加者と比べて半減してしまいます。これは本質的にwin-winにはなっていませんよね。

なので、これをよしとしないためには、「自分がこの時間やプログラムを通じて何を成し遂げたくて、そのためにはどのようにしてほしいのか
というメッセージングが非常に必要になるわけです。

この「自分がなにを大切にすべきなのか」という骨子を考える簡単なワークがありますので、ぜひ言語化してみてください。

【                    】において 

①あなたはなにを相手にもたらす人ですか。
②あなたがこれだけは決してしないということはなんですか。
③あなたがこれだけは譲れないというポイントはなんですか。


【  】内に入るのは、ビジネス・プライベート何でも構いません。
ビジネス:自分の会社、仕事、職位、など
プライベート:親子、パートナー、家族、友人関係など

目的はただ書きだすことではない

ここまでならただの自己啓発で終わりですが、ポイントはここからです。
それは相手に対して、どのように伝えるかということです。
ただし、いきなり相手に「自分の価値基準はこうなんです」とストレートに伝えたとして、相手も困惑しますでしょうし何も変わりません。効果的に発揮するには、日々の行動・事業活動・場面に応じた発言に組み込むことが必要です。

例えば、我々は経営者や組織の伴走役として新規事業開発支援や、CXO代行・紹介サービスを通じて事業グロースの支援を展開しています。
顧客の中には、「御社はどこまで貢献してくれるんですか?」というスタンスの方も一定はいます。なので必ず契約を締結するまえには以下のことを伝えます。

①明確な成功地点やビジョンを言語化し、そこにたどり着くための道筋(戦略)と自律的な組織を作ることが自分のビジネスパートナーとしての役割であること。
②「やってもらう」、「やってあげる」は決してせず、「一緒にやる」=伴走者であることを目的とすること。
③お互いが、お互いの価値観や背景を理解・尊重し、共通の目的を探し、winwinを作りながら成長を実現に導くこと。

※それぞれが上記①~③の質問に対応しています。

言葉は思っているだけでは伝わらないので、伝えることをセットで考えないといけないです。そして、それは自己満ではなくて、相手にとってもwinを導くためであるということも考慮をする必要があるというのがポイントです。

研磨・醸成されてバリューに昇華していく


昨今、多くの企業で「クレド」や「バリュー」が設定されています。
その言葉は、創業者の方が、様々な場面での経験やコミュニケーションを通じて持った感情(喜怒哀楽)を元に導出された言葉であり、それが長期的な経済活動の中で醸成されたものであることを多いです。

このようにして創られた言葉は「重みとパワー」を持ちます

だからこそ、採用や組織育成の場面においても多くの人の心に届き、
人を動かすレベルにまで至るのだと感じています。

なので早い段階でこの原石を作っておくことが重要です。
そのためには様々な場面や、相手との会話・交渉において「自分が譲れないポイント」「大切にしないといけない価値観」はなんだったかな?と多角的な問いを自問自答したり、壁打ちしたりを繰り返すことで、自分の大切な言葉として磨かれていき、ひいては組織の行動規範・価値基準などに繋がっていくのだと思います。
そして、これは経営者に限ったことではなく、組織に属する方、個人事業主の方すべてに当てはまることだと考えています。

今回は「バリュー(の原石)」についてのお話でした。
ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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