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最先端のコンテンツ摂取術『カルマ調整』のススメ

面白い映画を見て何が面白いの?

こんにちは、お望月さんです。

アベンジャーズ エンドゲームの熱が冷めやらぬ映画業界ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか。

ところで知っていますか? 面白い映画を連続摂取すると感性が死ぬことを。

面白い映画を連続摂取すると感性が死ぬ

人類は面白いとわかっている作品を観ると多幸感を得ることができます。そして、それは積み重なりやがて虚構の「期待値」をもたらします。期待値の塔は高く積み上がり、己の膝とかに尿酸値を貯めて自らを傷つける自意識の棘となってしまいます。

これが映画痛風です。

期待値を上げすぎる他にも同ジャンル内の他作品と比較を始めたりシリーズのランク戦を始めたりするなどの症状が出てしまいます。

そして失敗を恐れ面白いとわかっている映画やシリーズ作のみを受け入れ……働き買って働き買って働き買って……やがて死ぬ。幸せな一生かもしれない。しかし、永遠は訪れずお前は夕日に染まるメキシコ湾を見つめ投網を直しながら呟くのだ。(あの時、もしアレをこうしていれば……)

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映画痛風はどのように解消していくべきでしょうか。

例えば、映画視聴のインターバル期間を設けたり、別ジャンルを摂取したり、前情報なしの映画にチャレンジをする #カルマ調整 をすることで症状を和らげることができます。

『カルマ調整』っていきなりなんですか

まぁ待て。いきなり『カルマ調整』って言われてもわからないよね、すまない。カルマ調整というのは、己の所持している徳と業を適切に消化する概念です。

なるべく事前情報を排した作品を観る。レビューや点数は見ない。直感でジャケ写で選ぶ。あらすじの要素からセレクトする。こういった自分が全責任を負うことで業を試す行為です。適切にカルマを落とす。禊です。

その歴史は江戸時代にさかのぼります。三代将軍家光公がずっとMCUばかりを見て、見てもいないDCUをバカにし続けたことに対して師匠がたしなめたエピソードがよく知られています。

識者によってカルマ調整の意味合いが解読されたことにより、少し広い範囲に概念の理解が広まりました。ありがたいことです。

このジャンルの固定化を防ぎつつ方向性を保ったのがMCUのすごいところで、大作・超スケール路線と「アントマン」や「スパイダーマン:ホームカミング」等のジャンルが異なる手の届く範囲のヒーローを出してきたりする。 最終的にそれらをまとめきったんだから偉いよ。本当に偉い。

つまらない映画を観ろという意味ではない

『カルマ調整』は成功率が高くないので失敗も多く「つまらない映画をわざわざ観る行為」と誤解されがちです。

実際には成功率は「日頃の行い」によります。わざわざ面白くない映画を見る人はいません。『カルマ調整』は映画選びに失敗してもそれはそれで業を浄化できるので良いこと、という安定装置なのです。

▼識者の反応例(誤解だよ!セルフネグレクトじゃないよ!)

▼ダメ!絶対!

そして実践へ

というわけで「映画のセレクトを自己責任で行う」というのがカルマ調整の本質であります。

これは2018年に見た映画の一覧です。(再視聴は除く)ご覧の通りジャンルや目的がバラバラで何をしているか、どんな映画を見たいのかわからないでしょう? これがカルマ調整の結果です。

そして新たな実践へ向かいます。それは「選択肢を他人へ委ねたカルマ調整」です。Twitterで募集した「お前が好きそうな映画」を端からやっつけていきます。<更新:募集は終了しました>

己の趣味嗜好のアティチュード表明と第三者視点が噛み合っているかどうかの観測です。勧められた作品はきっと面白い。そして、そうでなくても勧めた理由が見つかるはず。正のカルマ調整です。

未来へ

『カルマ調整』についての説明を終わります。これまでの行為が変態自傷癖という誤解のあった人は認識を改めてください。次の(なにこれ)みたいな映画の感想でお会いしましょう。ゆだんするな。サボテンの影から何が飛び出すかわからんぞ!!

面白い映画を見て何が面白いの?

以上です。

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