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【書評45】性格4タイプ別 習慣術 古川武士 (著)

性格4タイプ別??

ってことは、習慣化しやすい方法は人によって違うってこと?
タイトルを見てそんな疑問を持った。

今まで習慣に関する本は何冊か読んできたが、性格別で書かれている本は初めて目にした。

筆者の古川さんといえば、本の累計販売数が100万部を超えている「習慣界のレジェンド」と言えるお方。

筆者の書いた本は、今までに5冊ほど読ませていただいたが、どれも有益だった。

今から約10年くらい前、運送会社のパートとして働いていた時に、通勤の電車内で何度も筆者の本を読んでいた記憶がある。

当時は、何も習慣化出来ない人間ですぐに諦めてしまうところがあった。
だから、特にこれといって身についたこともないし自信もなかった。

しかし、筆者の本を読んで習慣化にはコツがあるとわかってから、継続できるようになって生き方も変わった。

今回、筆者の新しい切り口の本を見つけてかなり興味が湧いた。
少しでも学んで、成長しようという思いで本書を手に取った。


筆者紹介


古川武士(ふるかわ・たけし)
習慣化コンサルティング株式会社代表取締役。
関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。
5万人のビジネスパーソンの育成と1000人以上の個人コンサルティングの現場から「習慣化」が最も重要なテーマと考え、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。オリジナルの習慣化理論・技術をもとに、個人向けの習慣化講座、企業向けの行動変容・習慣化研修を行っている。
習慣化の書籍は、22冊100万部を超え、中国・韓国・台湾・ベトナム・タイでも広く翻訳されている。また、NHK「ごごナマ」を始め、TV・ラジオ・新聞など150のメディアに出演している。
主な著書に、『図解 マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣』『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』『理想の人生をつくる 習慣化大全』(以上、ディスカヴァー)、『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(以上、日本実業出版社)、などがある


内容


習慣化のプロである筆者が、性格別に最も効果的に習慣化する方法を教えてくれるのが本書。

性格については童話「アリとキリギリス」「うさぎとかめ」を参考に4つに分類されている。

ただし、人によって当てはまるタイプは違うし、はっきりと分けられるものではないから参考にするといいという。

引用:Amazon

人間は複雑だから、数年前と今では価値観や考え方が変わっている場合もある。
その時に合わせて、参考にするといいようだ。
上記のマトリックスのいいところは、自分だけでなく人のことを理解するときにも役に立つこと。

部下やパートナーなど身近な人を見ていて、
「どうしていつもああなんだろう?」とイライラする事もあるだろう。

そんな時、マトリックスを見ると「ああ、あの人はうさギリスタイプだから飽きっぽいのね」「かめアリだから変化に弱いのか」と相手のことを理解するのに役立つ。

ただし、性格別のタイプは「差ではなくたんなる違い」だと筆者は強調する。
性格に優劣はないから、安心して読み進めればいい。

特に、人をまとめる立場にある人は本書を参考にすれば、適材適所に人を配置できるようになる。

そうすれば、最大限の結果を出すことにもつながるだろう。


本書の構成は下記の通り。

第1章 性格タイプで続け方は変わる
第2章 性格4タイプ別! 自分を整える「自己管理」の習慣
第3章 性格4タイプ別! 自分を磨く「自己実現」の習慣
第4章 性格4タイプ別! 違いを活かす「人間関係」の習慣
第5章 応用編 習慣化で人生を変える

1章から4章までで、性格タイプ別に効果的な習慣の作り方を教えてくれる。
自分に当てはまるところを読めば、習慣化のコツや挫折しやすい傾向などが分かり、今後に活かせる。

5章では、習慣化で人生を変える方法を教えてくれる。
性格タイプ別に分けられたマトリックスを活かすには、自分のことをマネジメントするといいとか。

具体的には毎日「放電・充電日記」をつけることが紹介されている。

①1日の中で感情、気分、エネルギーが下がったもの、上がったものについて具体的に書く。
②そのきっかけはなんだったかを振り返る

自分のことはなかなかわからないもので、紙に書くことで行動パターンや習慣の傾向がわかる。
すると、どんな習慣をやめて、どんな習慣を始めればいいかがわかる。

一日10分くらい書く習慣を続けると効果的。


心に残ったところ

キリギリスタイプは、「目標」「ビジョン」「ワクワク」「楽しさ」「好奇心」などでやる気があがる

長年のもやもやが晴れた瞬間。

成功者の本を読んでいると、「秒速で稼ぐ」みたいなギラついた内容のものもある。

読んでいて、なんか違和感があるというかしっくりこない感じがあった。
ボクとは違う世界の人だなって。
それは、行動しない言い訳だったかもしれないし、自分への諦めだったかもしれない。

ただ、それ以外にも性格によるものもあるんだと腹落ちした。

本書のタイプでいうと、ボクは「かめアリ」タイプ。
「焦りたくない」とか「後悔したくない」というリスク回避や義務感などで行動するタイプなんだとか。

もちろん参考までだが、割と当てはまっているように思う。

つまり、人それぞれ自分にあう継続の方法があるということ。
集中した時にがーっとやりたい人もいれば、毎日コツコツ同じようにやっていきたい人もいる。

だから、人のことは気にせず過去最高の自分を目指せばいい。


まとめ


本書を読んで、自分の中の凝り固まっている視野が広がった。

人は性格も個性もバラバラであることを忘れて、たまに
「どうしてあの人はいつも…」とイライラしてしまうことがある。

それって、本当に意味のないことだと思ったし、人それぞれ向いているやり方とか合う方法は違う。

だから、人それぞれ自分にあうやり方を選べばいいんだなって思った。

自分はコツコツやるのが向いているんだと再認識できたし、これからも自分のスタイルでやっていけたらなぁと思う。


周りと比べず、昨日の自分をこえるのを目標にしよう。

本書は、継続が苦手で悩んでいる人におすすめしたい。

筆者に感謝。


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