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『アニー・イン・ザ・ターミナル』旬の俳優+クセのある絵づくり、嫌いじゃない 公開中

原題:Terminal ★★★3.5

「ターミナル」には、発着が集中する駅という意味のほか、末端の、末期のという意味もありますね。

舞台は、現在ではない近未来のロンドンであるだけに、ネオンなビジュアルは、既視感や安っぽさもありますが、それもあえて、だと思っております。

よくいえば、レフン感(『ドライヴ』の)かなあ、あくまでも“感”。

実は、売りのあっと驚く展開は少し読めてしまった部分があるのですが、ターミナル駅のカフェで繰り広げられるマーゴット・ロビー演じるアニーと、

サイモン・ペッグ演じるビルとの死をめぐる会話は、それこそ、どこに終着するのかと、見ていてゾクゾクいたしました。

マイク・マイヤーズも、クセ者の演技。

マックス・アイアンズ(ジェレミー・アイアンズの息子)の登場もうれしい。

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のデクスター・フレッチャーもいい味。彼は『サンシャイン 歌声が響く街』『イーグル・ジャンプ』では監督も務めています。

どんな罪を犯した人間であれ、死に急ぎたくはない。

これぞ真理でしょう。


実に“カリコレ” 「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション」らしい作品。

マーゴットが立ち上げた映画制作会社「LuckyChap Entertainment」がネオンサインのように煌めくオープニングから、実は心ときめいていました。彼女がアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』も、「LuckyChap Entertainment」の製作です。

応援してます。

ペッグさんファン、マックスファンには特におすすめなんですが、もう都内は上映ないのかな~~。

クセはあるけど、好きな人は案外多いと思うな~~。

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