シンプルフェイバー_メイン

『シンプル・フェイバー』アナ・ケンドリック&ブレイク・ライヴリーで楽しむママ友版『ゴーン・ガール』以上のモノ 公開中

「ちょっとお願いがあるんだけど…」そんなささやかなお願いは、ママ友同士でなくても、誰しもしたことがあるかと思います。

しかし「子どもを預かってくれない?」と言ったきり、ママ友が突然姿を消してしまったら…? アナ・ケンドリックとブレイク・ライヴリーというハマりキャストで楽しむママ友版『ゴーン・ガール』、と見せかけた二転三転にどんでん返しのスタイリッシュ・サスペンスコメディ、だと私は捉えています。

原題:A Simple Favor ★★★★☆4.5

簡単レシピや便利情報のブロガーであるアナ・ケンドリック演じるステファニー少々イタい、承認欲求高めのママの感じ、

わかります(たぶん)。とにかく彼女は孤独なのです。心の闇を抱えています。

こうした役柄、しかもママ役を演じるのは珍しいアナ。しかし、ラップを歌うシーンもあり、やっぱり期待を裏切らない人です。

一方、“最先端の働くおしゃれママ”ブレイク・ライヴリーの決して本音を語らない感じも、ハマっていましたね。

彼女が演じるエミリーは波瀾万丈じゃなきゃ生きてる心地ががしないひとなのかもしれません。

それはライアン・レイノルズと結婚するまで(私が)勝手に彼女に抱いていたイメージに近いものがありました(←「ゴシップガール」の影響大)。


本当にもう誰を、何を信じたら良いのかーー?

発売前に映画化が決定していたというダーシー・ベルによる原作小説からの改変がとても利いており、シリアスなヒッチコック風サスペンスと思いきやダークコメディでもあり、フレンチポップが彩るポール・フェイグ風味のシャレオツな世界観になっております。

笑っていいんです、そこは。


また、こんなパワフルで狡猾な女性2人に振り回されまくるエミリーの夫ショーン役はキャスティングが難しかったろうと推測しますが、『クレイジー・リッチ・アンジアンズ』を観た製作陣は「よぉっしゃ、ショーンいた~~!」とガッツポーズしたんではないかと。同作でブレイクしたヘンリー・ゴールディングもまたハマリ役で演じています。


彼らのほか、現在『グリーンブック』ではトニー(ヴィゴ・モーテンセン)の妻役を好演しているリンダ・カーデリーニ(まるで別人ですよ!)や、「24 ーTWENTY FOUR-」のジーン・スマート、『プライドと偏見』「ホームランド」などのルパート・フレンド、そして大好きな「GIRLS/ガールズ」『マイ・インターン』のアンドリュー・ラネルズも出演、おいしいところを持って行きます。


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