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「友だち価格」はNGです!

古着屋を始めることが決まり、オープンに向けて準備中の16歳の時
古着の卸売り業者の大人に言われていまでも守っていることがひとつあります。

「友だちに値引きをするな」


大人の言うことは基本きかなかったわたしですが
この「友だちに値引きをするな」というのは
なぜか当時のわたしに刺さったのでよく覚えています。

友だちに値引きをしてはいけない理由
「キリがないから」
「安く売ってくれる人だと思われるから」

という至ってふつうのコト。

ふつうなんだけど、
もしその時そう言われていなければ
わたしは所謂「お友だち価格」をやっていたと思う。


キリがないから

というのは、そのままの意味で
友だちに値引きをしたらその友達が連れて来た人にも値引きをしなければならなくなり、
一度値引きしたら、その後も値引きし続けなければならなくなる。

やめどきが難しいのではじめからやらない方が良い。


「安く売ってくれる人だと思われるから」

今後その仕事をつづけていく上で、友だちだから来てくれるお客さんだけでは続かない。
内容で選ばれていかなければならない
もし「お友だち価格」を適用しなければ買ってもらえないのなら、その店やサービスはそもそも魅力が足りないのに「お友だち価格」の売り上げがあるせいで改善するべき問題に気づきにくくなる。
「お友だち価格」の売り上げに頼るようになったら将来性もなくなります。

お友だち価格NGは物販店だけでなく、多くの業種に当てはまることだと思います。

一般のお客様からは聞きにくい友だちならではの率直な意見も、お友だち価格にすることで言いにくくさせてしまいます。

「経験になるから」「次につながるから」
といった理由で安く仕事を受ける独立したばかりのフリーランスの方もいます。

お友だち価格で安く受注すると、クライアントは多少気に入らない部分があったとしても目をつぶって指摘しなかったりしますので勉強になりません。
また他の人に「安くやってくれる人紹介するよ」とか言われて結局、経験もつながりも微妙な感じになることが多くあります。

お友だち価格は、
めぐりめぐって自分のためにならないことが多くメリットが少ないように思います。


きっかけの1つにはなりますので良い面ももちろんありますが
「お友だち価格」の取り扱いには注意が必要です。

これから独立する方、独立したばかりというかたは
ちょっと考えてみてくださいね。



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