インディペンデントで生きてきたことを100%誇れるように
16歳で古着屋を開業して以来、ほぼ迷いなく一切ほかの仕事をしてこなかったのですが、「あのときああしていたら」今のわたしはどうなっていただろう?と思うポイントがいくつかあります。
その最初のポイントが文化服装学院を卒業する時
わたしはアパレルデザイン科という科を卒業したのですが、その後ファッションに興味のある方なら誰でも知る有名人になる方たちが何人も同級生にいて、その人たちと比べ自分にはアパレル業界で華やかに活躍する才能は100万分の1も無いと気付きました。
この気付きはわたしが文化に入って得た最大の収穫のうちのひとつです。
なにかを専門的に学ぶということは、その分野における自分の力を知ることでもあります。
好きだけど向いてないということだってあります。
それを承知の上でその分野を進むのか、あるいは別の道を模索するのか決めればよいのです。
専門的に学んだ結果その道に進まなかったとしても、学んだことは無駄ではありません。
専門学校を卒業後
自分の事業に専念するべきか、
ほかのみんなと同じように就職をするべきか、
ちょっとだけ迷います。
アパレル会社で働いてみたいという気持ちもありましたが、
当時わたしの経営する古着屋での収入は、新卒初任給のそれと比べるまでもなく
貧乏出身のわたしは「会社ではたらいてみる」という贅沢を選ぶことはできませんでした。
「いちどもお勤めしたことがない」
という事実は
今でもわたしの自慢であり
コンプレックスでもあります。
高校生で起業するというちょっとかわった経歴はあるけど、
アルバイトも会社員も経験がない。
履歴書を書いたことも、面接を受けたこともない。
お給料をもらったことが一度もない。
経験不足
みんながあたりまえにもっているものを、
もっていない
という事実は、たとえそれがどんなものであっても、
かわりに別のなにかをもっていたとしても、コンプレックスとなり得るのです。
あのとき就職していたらどんな人生だったのだろう?
後悔はしていませんが、すこし気になります。
それはもしかしたら今の自分に満足していないからかもしれません。
いつかインディペンデントで生きてきた事を100%誇れるように
「あのときああしていたら」というカッコ悪い考えがうかばないように
がんばろ。
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