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ひしおとさごはち - 日本の発酵食品

ちょっと前に研修でご一緒した講師仲間と、広い部屋でソーシャル・ディスタンスを取りながら各自持参のお昼を食べている時に「愛妻弁当」の男性がいて(私はコンビニで調達してたんだけれども)おいしそうですねえ~、なんて話しの流れで「私は旦那に弁当を作ったことは一度もないです」と言ったら、アラフィフの男性陣に「ええっ!?」って本気で驚かれて、むしろこっちが驚きましたってばよ、な、わたしです。

だって、子供を生むまでは三食外食で、子供が生まれてからも料理は苦手科目で、3年前までヨシケイに泣かされてたんですもの。同類の友人の顔が何人か思い浮かぶんだけど、これは世代か、あるいは特殊なセグメント?

だがしかし、これでも私は、今年になってから料理についてかつてない進化を遂げているのだ。その進化は、何段階かに分けて進行してきた。

まず、がんになったことをきっかけに食生活の立て直しをはかり、結果として外食を控えて自炊することが増えた。ストウブの鍋を買って無水調理を覚えたら、だいぶ食べられるものが作れるようになった。

そして、コロナのために家に籠るしかない4~5月、家族の皆のために三食をつくり続けた。ロックダウンなんて絶対耐えられないと思ってたけど、やってみたら案外できた。この期間にかなり料理力アップした気がするよ。

それで自信をつけた私は…次に、ついに発酵食品に手を出すことにした。

発酵食品が体にいいことは知っていたけれど、過去に、ぬか床だのヨーグルトだの、誰かにもらった種を何度も何度もダメにしてきた前科を持つ私としては、キムチや納豆なんか買ってくるのでいいじゃない、と思っていた。

でも、いまの私ならできる気がする。どうせ家にいるし。大好物の、築地の吉岡屋の奈良漬けも気軽に買いに行けない世情だし。(でもすごくおいしいので、ついでに紹介しちゃう)

というわけで、初めて自分で種を買って仕込んでみた。しかも二種類!

名刀味噌本店の「ひしお」:味噌や醤油のルーツといわれる伝統食品。仕込みの前後数日間は納豆と同じところに置くこと厳禁らしいんだけれど、少し分けて頂いたものが目が覚めるおいしさだったうえに、故郷の岡山県生産のものだと知って。お気に入りの昆布と蜂蜜も混ぜ込み、出来上がるのは2週間も先だけど、ご飯に載せて食べるの、楽しみ~!

三五八(さごはち)漬け:食塩、麹、蒸米を3:5:8の割合で混ぜあわせたもので、混ぜる手間もなく短い時間で、あっさりした麹漬けが出来るというもの。子供たちの好きなキュウリの浅漬けを作るんだ。水っぽくなったら肉料理の下味付けにする。ちょっと漬けておけば他の味付けなしでどんな肉でもおいしくやわらかくなると知ってから、私は塩麴のヘビーユーザーなのである。こっちも、楽しみ~!

まだ出来上がってもいないのだが、毎日メンテナンスして最後まで使い切るビジョンがあるために、もう料理上級者を名乗ってもいいんじゃないかという気さえしてくる。薄々気が付いてたんだけど、私って割と調子に乗りやすい性格なんだよね。

ちなみに、冒頭のやり取りのあった日に、帰宅してからそのことを旦那に話して「愛妻弁当、作ってほしい?」ときいたら(そもそも、3月からずっと基本はWFHしてるのですが)即座に「いや、あなたにそれは期待していない」と言われました。調子にのせてくれたら作るかもしれないのにね。



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