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光る君へファンに読んでもらいたい『NHKまんがで読む古典枕草子』~4月の読書記録

毎週、大河ドラマ『光る君へ』を楽しみに見ています。

第9話の「月夜の陰謀」では、花山院の出家のエピソードが描かれ、はるか昔に国語の授業で習ったことを思い出しました。『大鏡』ですね。

でも「登場人物がやたらと藤原姓・源姓ばっかりだし、一夫多妻制の時代だし、誰と誰が兄弟で、どういう関係性だったっけ?」と思うことはありませんか?私はあります(笑)。そろそろ道長の兄弟周辺も、権力闘争で騒がしくなってくるころでしょうか。

以前に別の記事でも紹介したのですが、私は、この『NHKまんがで読む古典枕草子』が大好きです。

表紙
裏表紙

小学生の時に図書館で出会ったのですが「古典って面白い!」と思うきっかけを与えてくれた本です。イラストを描いておられる面堂かずき先生のお名前は覚えていて、この本をずっと手元に置いておきたく、大人になってから本屋で購入しました。

『枕草子』の漫画版ではあるのですが、今期の大河ドラマをご覧になっている方にとっては、長兄・道隆亡きあとの藤原道長VS藤原伊周ふじわらのこれちか(「長徳の変」あたりの話)とその周辺の参考資料として、わかりやすく読んでもらえるのではないかな~と思っています。

そして、この漫画を読んでもらいたいのには、さらに理由がありまして。

漫画の登場人物と、ドラマのキャストさんが本当にピッタリで。私は古典の専門家でもなんでもないライトな平安文学ファンではありますが、完全に解釈の一致が過ぎるんです…!(※超個人的な意見です)

特に藤原伊周ふじわらのこれちか。ドラマでは三浦翔平さんが演じておられますが、もうね、この漫画から飛び出してきたんじゃないかと思うくらい、本当にそのまんまなんですよ。イケメンだけど、ちょっとオラついてる(←言い方がこれしか思いつかなかった…)みたいな感じが。

大河ドラマ館のパンフレットの写真より

定子役の高畑充希さんも、漫画の中の定子様のイメージそのものです。

大河ドラマ館のパンフレットの写真より

漫画の内容をここに載せるのは憚られるので、もしこの漫画『枕草子』読まれた方がいれば、キャスティングについて感想を教えてほしいです(笑)。

それにしても今回の大河は、配役が「絶妙~!」と、ひとりで関心しています。もちろん、演じる俳優さんたちの熱量が素晴らしいのは言わずもがなですが…!

藤原斉信ふじわらのただのぶ役にお笑い芸人・はんにゃ.の金田哲さん、藤原道綱役に上地雄介さんをキャスティングした人のセンス、本当に、天才の所業としか思えませんが、いかがでしょう?他にもグッとくるキャスティングをあげると枚挙に暇がないのですが、このお2人のチョイスはすごいな~と感じました。
金田さんは、とにかくお顔が高貴で宮中にいそうだし、上地さんは妾の子として、のほほん育ってきた道綱の素直さを体現しておられるよう。

「爆笑レッドシアター」や「クイズヘキサゴン」をリアルタイムで見てきた私としては、お2人とも「おちゃらけキャラ」をされていたイメージがあるのですが、NHKにはそうとう嗅覚の鋭い制作スタッフがいそうですね。


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