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卵を沢山食べても大丈夫?

Q:卵は沢山食べても大丈夫なのでしょうか?

昔はコレステロールの関係で卵は1日1個までと言われていましたが、最新の厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」においてコレステロールの目標量はありません。

もともとコレステロールは動脈硬化症などの疾患に影響があるのではないかと推定されており、目標量を成人男性が750mg、女性600mgを上限として設定されていました。
しかし最新の研究の結果、目標量を決めるにあたって十分な科学的根拠が得られなかったため、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より、コレステロールの目標量そのものを撤廃し現在に至ります。

コレステロールは悪い印象を持つ方が多いですが、人間の細胞膜・ホルモン・胆汁酸を作る材料として重要な物質です。体内でも合成されており常に一定に保たれるように調整されています。

とはいえ、1日に大量に食べると飽和脂肪酸の摂りすぎになりますので、目安として1日3個くらいまでにしておくと安心です。
飽和脂肪酸は卵やバターなどの乳製品のほか、肉の脂身、パーム油などの植物油脂、ソーセージなどの加工肉に多く含まれている成分です。

卵は栄養の豊富さから「完全栄養食品」ともいわれ、アミノ酸スコアというタンパク質のバランスも100点満点ですので積極的に取り入れるといいでしょう。アミノ酸のバランスが満点の卵を食べることで、他の食材のタンパク質の吸収も助けてくれます。
ビタミンCと食物繊維についてはやや不足しているので、野菜や海藻類・きのこ類と一緒に摂るといいでしょう。

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