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年度末のおとなの春休みの話  前編

3月と4月の境目のこのごろ。
年度末で仕事に忙殺され、2日に1日くらいは家帰ってそのまま寝落ちして朝4時半くらいにパリパリのコンタクトと共に目が覚め、外して洗顔してから二度寝するはめになるという怒涛の3月を乗り切った先にある、つかの間のひと呼吸のタイミング。

この心身ともに溜まった疲れを背負ったまま4月の新年度に突入すると社畜ゾンビ化待ったなしなので、ここ数年は3月のすべてがひと段落したほんとうに末の日に有休を取って、春休みっぽいことをするようにしている。
おとなの春休みってやつ。

去年は有休をとびとびで2日取って、1日は行きたかった都内の美術展に行って平日の空いている美術館とカフェを堪能し、もう1日は湘南の方に行ってサーフィンの体験レッスンを受けて、そのあと海でぼーっとした。平日の人の少ない海も、サーフィンスクールの人のゆるさも最高だった。

私が考えるおとなの春休みは、遠くに旅行に行くのも良いけど、ちょっとだけ普段の生活エリアから外れたところに行って(できれば海があるところ)、つかの間の気分転換になるようなことをするのがポイント。

さて、今年はどうしようかな。
そう思っていたときに、ある人から"江之浦測候所"に最近行ってめちゃくちゃ良かったという話を聞いて、そうだよずっと行ってみたいと思ってたところじゃん!となり、気がついたら予約を入れていた。(見学には事前予約が必要なのです。)

江之浦測候所は、神奈川県小田原市の根府川という駅から車だと10分くらいの海沿いにある、斜面の蜜柑畑だった土地に現代美術作家・写真家の杉本博司氏が作り上げた、アート、ランドスケープ、建築、古美術、屋外演劇場などが点在する庭園のような場所だ。根府川駅から無料シャトルバスが出ているので車がなくても問題ない。

以前、私が湯河原にある惣湯テラスという本と温泉がテーマの温浴施設に行った時に(ここも最高)、そこそこご近所だからか、ちょうどこの江之浦測候所の土地を25年以上前に手に入れたところから完成させるまでを記した『江之浦奇譚』という杉本氏の本が置いてあり、何気なく読み始めたら面白すぎて温泉に入るのもそこそこに読み続けて読破してしまったことがあって、それ以来気になっていた場所なのだった。

と、そろそろ長くなってしまったので前編はこのくらいにして、実際に行った時の話は後編につづけます。

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