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映画部コラム

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U-NEXT映画部メンバーがリレー形式でお送りするコラムです。
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2024年2月の記事一覧

2023年の「いい日本映画」TOP10発表!

2023年の「いい日本映画」TOP10発表!

U-NEXT映画部の林です。いよいよ今年の映画賞レースも大詰め。ということで昨年に引き続き、各映画賞の結果を強引に得点化して、2023年の日本映画を評価軸でまとめてみます。

映画業界内で「権威がある」とされていたり、長い歴史があったり、受賞者が喜んで授賞式に訪れたり、という点を考慮して、8つの映画賞をピックアップ。

部門の作りが特殊ではなく、既に今年も発表されているアワードに限定しているので、

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傷ついた、苦しかったと認めることから始まるもの。『一月の声に歓びを刻め』とか、『哀れなるものたち』に見出した個人的な希望とか。

傷ついた、苦しかったと認めることから始まるもの。『一月の声に歓びを刻め』とか、『哀れなるものたち』に見出した個人的な希望とか。

私事ですが誕生日が近いせいか、これまでどう生きてきたのか、これからどう生きていこうか、というようなことを考えがちです。ちょっとノスタルジックになってるかもしれません、映画部の宮嶋です。

ちなみに、誰かを傷つけるような表現や、今でいうマイクロアグレッションが、身の回りでもメディアでも普通のこと、時には“面白いこと”としてまかり通っている時代に育って、大人になってからハタとそのことに気づいて愕然とし

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アフターコロナの映画界はこうなった(映連データを読み解く2024ver.)

アフターコロナの映画界はこうなった(映連データを読み解く2024ver.)

U-NEXT映画部の林です。映連から映画概況データが発表されましたので、昨年までと同様、この数字から気づいたことを書いていきます。コロナ禍真っ只中だった2年前はこの数字を元に、アフターコロナの映画界に思いを巡らせたわけですが…

アフターコロナが実際にやってきた2023年は、果たして映画界にとってどのような年になったのでしょうか。

公開本数は史上2位と完全復活

まずは公開本数から。邦画は史上2

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