あけましておめでとうございます。今回も映画部・宮嶋がお送りいたします。

お正月休み、映画業界で話題の「アップリンク吉祥寺」に行ってまいりました。

渋谷ミニシアターの雄、アップリンク。個人的にラインナップが好きで会員証のスタンプが溜まりまくっているアップリンク。そのアップリンクが満を持して東京・吉祥寺に新しい映画館を12月14日にオープン。

この新しい映画館、オープンしたとたん「とにかく素敵！」「行くべき！」と映画人たちがSNSで絶賛していたのですが、なにぶん吉祥寺。若者が住みたい街ランキング上位常連とはいえ、個人的には学生時代に井の頭公園でお花見して以来、とんとご無沙汰タウンなので、心理的距離が遠い…。長い休みに思い切ってエイヤッと出かけた次第です。

いざ行ってみたら、吉祥寺って結構近いんですね～。いつも行っている渋谷から20分くらいで着いちゃいました。映画館自体も吉祥寺パルコのなかにあり、駅至近。分かりやすくて、方向音痴には嬉しい限り！

しかも！わたくし大好物の「地下にある映画館」です。

個人的に、好きな映画館の基準がふたつありまして、そのひとつが「地下」。映画を見るために地底に潜っていく感じが好きなのです。東京だと、テアトル新宿とか、シネマカリテとか。数年前になくなっちゃいましたが、渋谷・シネマライズの地下のスクリーンが大好きでした。

そしてもうひとつの基準が、「トンネル」。地下好きと似てるんですけれど、映画を見るためにトンネルをくぐって異世界に行く感じが良くて。トンネルがある映画館にはあんまり出会っていないんですが、TOHOシネマズ六本木の上のフロア、ワクワクします。

そして、アップリンク吉祥寺にもトンネル、ありました。感激！

日常からちょっと離れて、非日常へ。そして映画の世界を堪能する。映画館の楽しみって、こういうことだなって思える映画館でした。

しかも写真や絵の作品展も催されていて、映画館自体も楽しかったです。

あらためて、映画館で観る映画って「体験」だなって思いました。電車に乗ってわざわざ出かけて行って、地下に潜ったりトンネルをくぐったりして異世界に入り込み（笑）、ポップコーンとコーラを買って、知らない人と同じ時間に、同じ空間に集まって、大きなスクリーンの前で、みんなでひとつの作品の世界に入り込むという体験。完全に日常と切り離された体験。

アップリンク吉祥寺で、そういう映画体験を堪能したお正月でした。

わたしたち配信サービスはそういった映画体験とはちょっと違っていて、映画をもっとパーソナルなものにすること、いつも身近に置いてもらえるものにすること、映画という楽しみが日常の中にいつもある世界を作ることが、お仕事だと思っています。

映画と配信、どちらがいいとか、どちらが生き残るとか、どちらが「映画」でどっちが「映画じゃない」というものではなくて、映画好きな人たちがいろいろなメディアで、好きな時に好きなようにいろいろな映画に出会えること自体が素敵なことではないかと。それが実現している現代はなかなか幸せな時代だし、それに携わる配信事業者、幸せな仕事だなぁと思ったりしております。

ちなみに観たのは以下の３作品でした。新年から重いですね！笑

そんなこんなで、2019年もU-NEXT映画部、楽しく頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。